お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ

【作品紹介】お勢登場/江戸川乱歩(1月8日、1月15日放送)

ラジオシアター~文学の扉

江戸川乱歩は、早稲田大学政経学部を卒業したのち、
古本屋、貿易会社社員、飲食店などさまざまな職業を転々とします。
数多くの職業を経験したことは、執筆に大きく役立ったと思われます。

初期には本格探偵小説を書いて、いまひとつ評価されない不遇の時代がありました。
この「お勢登場」を書いていた頃、
朝日新聞に『一寸法師』という作品を連載しますが、
彼自身、まったく気に入らず、一年以上筆を断ってしまいました。
そこで彼は吹っ切れて、自分の思うままの世界を描くと、たちまちヒット作品を生み出すようになったのです。

後年は病で満身創痍(まんしんそうい)でしたが、
最後は口述筆記をさせながら、書くことはやめなかったと言われています。

「お勢登場」は江戸川乱歩が32歳のときの作品で、『大衆文芸』という雑誌に掲載されました。
この短編には、のちに乱歩が描く世界観のひな型が端的に描かれています。

 

「お勢登場」
裕福な跡取り格太郎には、美しい妻、お勢がいた。
正一という子供にも恵まれていたが、お勢がどうやら浮気をしている。
でも、子供のことを案じると離縁も言い出せない。
そんなとき、正一の鬼ごっこにつきあっていた格太郎が、
隠れた長持に閉じ込められてしまう・・・。