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酉年のスタートから鳥ショック!苦難相次ぐ動物園の悩み

森本毅郎 スタンバイ!

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2017年、「酉年」が始まったばかりですが、鳥インフルエンザの影響で全国の動物園が困っています。「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)の「現場にアタック」で、レポーター阿部真澄が取材しました。
阿部真澄

★鳥インフルエンザによる「酉年」イベントの相次ぐ中止・・・

横浜市の動物園、野毛山動物園 田村理恵さんのお話です。

田村理恵さん
「園内には鶏をたくさん飼っていまして、ふれあいの「なかよし広場」があるのですが、鳥インフルエンザの関係で、そこでの鶏の展示を見合わせています。後、「鶏と記念撮影」といって鶏を抱っこして記念撮影ができる「干支のイベント」としてやろうとしていたところなのですが、そこが中止です。動物園側としては非常に残念というか、せっかく「酉年」で12年に1回の「鶏の晴れ舞台」になるところだったので、準備もしていただけに残念。」

鳥インフルエンザの影響を受けて酉年にちなんだイベントの中止や、一時見合わせをする動物園は相次いでいて、横浜市だけでも「野毛山動物園」以外に「よこはま動物園ズーラシア」「万騎が原ちびっこ動物園」「金沢動物園」なども鳥のイベントを中止しています。

その他、「多摩動物公園」「群馬サファリパーク」「札幌の円山動物園」「宇都宮動物園」「伊豆シャボテン動物公園」など『日本動物園水族館協会』に加盟している全国「89」の動物園のうち、8割ちかくの施設で、鳥類の一時展示中止・変更をしています。また環境省によりますと、この冬は野鳥や動物園の鳥などから高病原性の鳥インフルエンザが検出された例が、去年12月中旬までに全国で69件と、過去最多で被害が広がっている状況なんです。

★鳥イベントの中止をどう思うのか?動物園のお客さんの声

女性
「予防のためには仕方ないと思うけれど、子供は触れ合うの楽しみにしていたのでちょっと残念・・・」
男性
「僕が小さい頃から来ていた動物園だったので娘を連れてきました。(鶏のイベント中止は知っていた?)あ!だから鶏いないんですか!鳥が好きなので、酉年ということもあって来たんですけど・・それは知らなかったですね」
女性
「えー酉年なんで今年は。それで動物園にも来たし、記念と思ったんですけど・・・寂しいですね、せっかく酉年なのでもしいたら、子供にも触らせたかった・・・」
女性
「鶏が触れないって話は聞いていた。鳥と写真撮りたかった、ちゃんと干支の「ご利益」ありそうだしね。」

中止を知って来ている人はいいいのですが、鶏に触れたり、鶏と写真を撮りたかった人たちはショックを受けている様子でした。

★鶏の代わりにモルモット!?動物園の考えた代替案

野毛山動物園では、こんな対策も始めました。

野毛山動物園 田村理恵さん
「記念撮影スポットだけは残しているので、鶏との記念撮影が急遽できなくなってしまったので、職員が急遽、手作りで「羽子板」に「鶏の絵」を書いたのを作りまして、それを持ったり、鶏の代わりにモルモットを抱っこして記念撮影をしてもらおうと。基本的にモルモットも触れ合えるスペースの中に鶏も一緒にいたので「酉年」だからって、いれば鶏じゃなく、かわいいモルモットさんでも是非!という感覚で。」

鶏とふれあう広場にはたまたま大量のモルモットなどもいたので、「酉年」で鶏が困っているなら、一足早く「ねずみ年」に仕事をしてもらおうと、必殺技の「モルモット」と「二十日ねずみ」を投入!モルモットやねずみを抱っこしてもらって、かつ酉年のイメージを損なわないよう手作りの「鶏の絵の羽子板」を持ってもらい、更に「鶏のかぶりもの」も設置してかぶって写真を撮ってもらう代替案を考えたのです。この代替案に、お客さんの反応は「シュール!」と言いつつも意外にも好評のようでした。

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私も撮影しました!「2017年酉」をバックにモルモットと。

★動物園が話す、鳥インフルエンザへの不安・・・

鳥イベントの中止については、各動物園ごとに代替案を考えるなど対応をしているようですが、動物園にとってはイベント中止のダメージよりも、もっと鳥インフルエンザへの不安があるようです。

野毛山動物園 田村理恵さん
「園内では全部で鳥の種類は35種類飼っていて、「フラミンゴ」とか「ペンギン」とかを見てもらうとわかるのですが、檻にネットを張っていて、外からの鳥が入ってこられないように対策をとっています。(外の鳥が危ない?)いま、「渡り鳥」の時期なので、その鳥が鳥インフルエンザをたまたま持っていて園内に入ってしまうケースも考えられるので、まずはペンギンなどのところに降りないように対策をとっています。鳥インフルエンザが流行するのは渡り鳥のシーズンなので、だいたい例年だと3月くらいまでひっぱるんです。もっとひっぱっちゃうと「5月のゴールデンウィーク」までいっちゃう年もあるんで、この先のことは何とも言えない。昨年はここまで鳥インフルエンザ流行らなかったので心配なかったのですが・・・野生の鳥次第という言い方が正しいかもしれませんね。」
とりフル2

入り口でお客さんにも注意喚起しています。

「渡り鳥」が飛ぶシーズンは長いと5月までなので、動物園としてはそこまでの期間に、健康な鳥が感染しないように対策をすることが最大の試練なのです。既に名古屋の動物園では絶滅危惧種の「シジュウカラガン」が死亡するなど深刻な被害もでていることもあって、全国の動物園では対策を検討しています。

なお、今回取材をした「野毛山動物園」をはじめ、横浜市で運営している「よこはま動物園ズーラシア」「万騎が原ちびっこ動物園」「金沢動物園」は当面の間「鳥イベント」再開の見込みは無いので、イベント目当ての方は、事前に各動物園に問い合わせをしてから遊びに行ってください。

(取材・レポート:阿部真澄)

TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」は月~金6:30-8:30放送中。
AM954kHz、FM90.5MHz。
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番組へのメールは→ stand-by@tbs.co.jp