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  • コラム

第41回放送『北陸金沢、羽咋』

コンシェルジュ沓掛博光の旅しま専科
日本海の冬の味覚の王者、ズワイガニ。金沢周辺 では“加能ガニ”と呼び、青いタグがブランドを 表示

日本海の冬の味覚の王者、ズワイガニ。金沢周辺
では“加能ガニ”と呼び、青いタグがブランドを
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 旅の楽しみ方に寒い時は寒いところへ、暑い時には暑いところへというのがある。そこで今回は北陸の金沢や羽咋を訪ね、おいしい冬のグルメを味わい、御利益ある神社を参拝する新年の旅を紹介しよう。

休暇村能登千里浜の加能ガニ会席。すべて加能ガニを使って茹でガニ、カニ刺し、カニすきなどカニ料理が堪能できる

休暇村能登千里浜の加能ガニ会席。すべて加能ガニを使って茹でガニ、カニ刺し、カニすきなどカニ料理が堪能できる

 石川県や福井県など日本海沿岸は冬のシーズンはマツバガニがおいしい。金沢市周辺では能登沖で獲れるこのカニを“加能(かのう)ガニ”と呼び、味の良さを誇っている。加賀の加と能登の能の頭文字をとってのネーミング。この加能ガニをたっぷり楽しませてくれるのが日本海に面して立つ休暇村能登千里浜である。金沢からJR七尾線の特急で約35分の羽咋(はくい)市にある。ここではタグ付き加能ガニ会席が人気だ。水色のタグを付けた正真正銘の加能ガニをすべての料理に使ったフルコース。1匹まるまるを使った茹でガニ、カニ刺し、カニすきなべ、ハサミなどの焼きガニ、てんぷら、茶碗蒸しそしてカニ雑炊と季節の小鉢を加えて8種類が並ぶ。赤く茹であがった加能ガニは甲羅を開けて身をほぐし、口に運ぶとほくほくとし、甘みも加わった上品な味わいが舌の上を踊る。鮮度の良さを誇るカニ刺しはこってりとした味わい。出しの効いたカニすきなべは白菜など季節の野菜と一緒に頂くと一層味わい深い。最後はこの鍋にご飯を入れ旨味の凝縮したカニ雑炊でしめる。加能ガニを味わい尽くす会席料理。関西方面はもとより北陸新幹線でやってくる関東からのお客も多い。料金は1泊2食3万3900円から。この他ずわい蟹会席1泊2食1万8000円から、蟹すきコースが1泊2食1万4000円から等のプランもある。

金箔コスメも用意された休暇村能登千里浜の「女子会ときめき旅 金箔とシルクのプチ湯治プラン」

金箔コスメも用意された休暇村能登千里浜の「女子会ときめき旅 金箔とシルクのプチ湯治プラン」

 休暇村能登千里浜では4月27日まで女性限定の「女子会ときめき旅 金箔とシルクのプチ湯治プラン」も実施している。これは季節の魚介類を盛り込んだ日本海の幸を楽しむ会席料理のほか、昨年リニューアルした和洋室に肌に貼る金箔コスメが用意され、自家源泉掛け流しの温泉と共に美肌効果が楽しめる。温泉は大浴場とそれに続く露天風呂に注がれ、弱アルカリ性で肌に優しく、冷えた体を芯まで暖めてくれる。露天風呂には岩風呂と壺風呂の2種類があり、時には雪見を楽しみながらの湯浴みができる。「女子会ときめき旅 金箔とシルクのプチ湯治プラン」は1泊2食1万3000円、かわいい和柄のポーチのプレゼントがつく。

波打ち際まで車で走れる千里浜なぎさドライブウェイ。トリップアドバイザーの国内ベストビーチで昨年、1位に選ばれた

波打ち際まで車で走れる千里浜なぎさドライブウェイ。トリップアドバイザーの国内ベストビーチで昨年、1位に選ばれた

 休暇村から車で3、4分も行くと波打ちぎわを車で走ることができる全長およそ8kmの千里浜なぎさドライブウェイが延びている。細かい砂が水を吸い込んで通常の砂浜と比べて固く、車が走っても重みで沈むことは無い。日本海の大海原を窓越しに見ながらのドライブは爽快そのもの。乗用車ばかりでなく大型の観光バスも走っている。日本で唯一、世界でも3か所しかないと言われ、旅行者の口コミサイト、トリップアドバイザーの「トラベラーズチョイス世界のベストビーチ2016」の国内ランキングで見事1位を獲得している。日が沈む前の夕方は人気で、日本海に落ちる夕日を眺めながらのロマンチックなドライブはカップルに大うけとか。能登路の旅情がひとしを実感できるビーチと言える。

初詣には例年多くのひとが訪れる能登の一宮、氣多大社。国の重要文化財に指定されている拝殿。この後ろに1万坪の入らずの森が広がる

初詣には例年多くのひとが訪れる能登の一宮、氣多大社。国の重要文化財に指定されている拝殿。この後ろに1万坪の入らずの森が広がる

 休暇村から車で10分ほど行くと古くから能登地方の信仰を集める氣多大社がある。社伝によれば天平年間の創建と言われ、能登の一宮として広く親しまれている。神門(しんもん)、拝殿、本殿と国の重要文化財が立ち並ぶ境内を抜け、その右手を行くと鬱蒼とした森が広がっている。入らずの森である。創建当時からの森と言われ、その面積は約1万坪。ツバキ、シイ、タブなどの木々が自然のままに生い茂り、幹と幹が重なり合い森の中は見通すことができないほどに密集している。自然を敬い、自然と共に生きていくことを守り続ける氣多大社の精神そのままを示す森と言える。森の入り口に立つと木々の生命が人間に勇気と希望を与えてくれるかのような爽やかな気分になる。毎年大晦日の夜8時30分には森の中に祀られている奥宮において宮司による奥宮例祭が執り行われ、その神秘性を一層高めている。新年の参拝には約22万人が訪れる。ご利益は開運と縁結び。運気上昇が叶うお守り「氣守り」は人気。

金沢市内のひがし茶屋街にある金澤寿しでは3月末日まで、香箱ガニを使ったカニ面寿し作りの体験ができる

金沢市内のひがし茶屋街にある金澤寿しでは3月末日まで、香箱ガニを使ったカニ面寿し作りの体験ができる

 金沢の町に戻れば、この時期はJR西日本などが主催する“ジャパニーズビューティー北陸”が市内各所で開かれ色々な体験が楽しめる。名園、兼六園では新年を迎えて1月27日からライトアップが始まる。おなじみの木々に施した雪吊りに照明があてられ、黄金の傘が半開きしたように見え、華やかな風景が広がり、しっとりとした中にも雅な雰囲気に包まれる。ライトアップは夕方5時30分から午後9時までで、2月4日まで行われる。兼六園から周遊バスで5分、浅野川を渡り、大通りから一歩入ったところに開けるひがし茶屋街は今からおよそ200年前の文政3年(1820)に生まれた花街。今も出格子の茶屋が軒を並べかつての風情を伝えているが、露地の一角に金澤寿しの看板を掲げる小さなお店がある。110年前の茶屋を一部改装して4年前に始めた体験もできる金澤寿しのお店である。体験では祭寿し、笹寿しなど4種類あるが、何と言っても人気なのは金沢では香箱(こうばこ)ガニと呼ぶズワイガニのメスを使ったカニ面寿し作り。香箱ガニの甲羅をカニ面と言い、この中に寿司めしを詰め、その上にさばいて取り出した身や内子、外子と呼ばれる珍味の玉子を盛りつけ、1時間ほどかけて出来上がる。料金は2160円。事前の予約が必要だが、昔ながらの茶屋で冬にしか味わえない香箱ガニを1杯使った贅沢な寿し作りは金沢ならではの体験だ。3月末日まで行っている。この他、市内の和菓子屋さん7店が参加している「金沢和菓子めぐりクーポン」もお得と好評。これは500円でクーポンを参加店で買い、7店・7種類のお菓子から最大3つの品を買うことができるクーポン券。生らくがん、お団子に金箔茶など金沢らしい和のスィーツが楽しめる。3月31日まで行っている。寒い冬こそ、おいしい北陸路を訪ねたい。

問い合わせ:休暇村能登千里浜 ℡0767-22-4121
     :金沢市観光協会  ℡076-232-5555

交通:北陸新幹線金沢駅より七尾線に乗り換え羽咋下車。休暇村へは送迎あり(要予約)。
   車は北陸道金沢森本IC利用