お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ
  • 音声あり

世界情勢が不安定だと、天気予報が当たらなくなる理由とは?

ジェーン・スー 生活は踊る

2017年は国際派気象予報士でいきます!私、増田雅昭のお天気コラム。
今日は「世界情勢と天気予報」についてお送りしました。

まだお正月気分が抜けないみなさんに、クイズ。
お正月のある遊びが、昔、気象観測に使われていたんです。
羽子板・福笑い・凧・コマ回しなどありますよね!何が使われていたか、わかりますか?

正解は・・・「凧揚げ」
大正時代~昭和初期は、観測機器をつけた凧を揚げて、上空の気温や湿度、風などを観測していたんです。上空3千メートルくらいまで凧を揚げられたそうです。

現在の地上から上空に向けての気象観測の方法は・・・「気球」
気球を上空に上げて観測していて、だいたい3万メートル上空まで上がります。
気球には観測機器がついており、最終的には破裂して落ちてきます。
つまり、使用は1回だけです。

気球と観測機器は1セットで約3万円。これを1日に2回、全国16カ所で上げます。
1日約100万円、年間およそ3億6千万円以上の税金が空へ。

でも、それだけの価値があるんです。
人工衛星など離れた所から上空の風などを測ることは可能になっていますが、やはり実測に勝るものはありません。
観測された値は、コンピューターに入力され、精度の高い予報の元データとなります。
また、定点で観測を継続することで、数十年、百年単位の長期間の上空の気象の変化が分かります。

・・・で、いったい天気予報と世界情勢がどう関係しているのか?

この気球による気象観測は、世界の約800か所で行われています。
1日に2回、日本時間の9時と21時、つまり世界標準時の0時と12時に、世界で同時に上げて、その時の空の様子はどうかを測っているんです。
そういった観測情報を損得抜きに世界中で交換しているからこそ、日本の天気予報も成り立っています。

例えば、湾岸戦争の前には、イラクから観測結果が配信されなくなりました。
もし世界情勢が荒れると、気象観測の配信に空白域が増えて、回り回って日本の予報精度も落ちます。
つまり、天気予報が正確に伝えられているということは、平和の証なんですね。

一年のはじめ、空を見上げてそんなことを考えてみてはいかがでしょう?
20170105生活は踊る