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若者は知らない「177番」。その意外な利用法とは

森本毅郎 スタンバイ!

★「『177』って知っていますか?」ネット世代の若者の反応は

警察は「110番」、救急車は「119番」、では「177番」は?NTT東日本と西日本が提供する「177」=天気予報サービスですが、2006年度の7,400万件から2015年度は1,400万件と、利用件数が5分の1に減少しています。ネットやスマホの普及で、天気予報が手軽にわかるようになったことが背景にあるということですが、今のネット世代の若者は果たして「177番」を知っているのか?街で聞いてみました。

●「177ですか?災害のやつですか?」
●「救急のなんかですか?違うかぁ」
●「「177」だから「いいな・いいな」みたいな。なんかお得な情報が聞けるのかな?」
●「電話番号の177?なんだろうガス業者?(天気予報です)全く知らなかったです。天気予報はネットかテレビで見ているので

主に10代の若者に聞いたんですが、なんと、認知度はほぼゼロ。「177」を知っている人には出会えませんでした。

★「177」は視覚障害者の方々にとっては大切な情報源

利用件数は減少していると言っても、2015年度は1,400万件、単純計算しても1日に約3万8,000件も、利用されているんです。特に、目が不自由な方にとっては、今でも大切な情報ツールとなっています。社会福祉法人・日本盲人会連合の工藤正一さんに利用状況を伺いました。

工藤正一さん
「今はスマホを使ったり、携帯を上手く駆使してメールなどで情報をキャッチする視覚障害者の方も増えてきましたが、私はあまり駆使できません。雪が降るとか台風が近づいたりした時に、昔から使い慣れた電話は身近な情報源。外に出掛ける時にラジオを必ず持っているわけでもないし、『177』は聞きたい時に聞けるので、必要な人は沢山いると思います」

日本眼科医会の調査では、視覚障害者の方は日本に164万人いると言われています。普段自宅で生活する際には、テレビやラジオなどで天気の情報を知ることが出来ますが、外出先で天気を知りたい時や天候が悪くなるとされる時、携帯電話でも天気を確認できる「177」は頼りになるということでした。

★そして意外な使い方。箱根のイベントでも「177」は活躍中。

実は視覚障害者の方でけでなく、「177」を定期的に利用している所もありました。自然公園財団箱根支部なんですが、どんな形で利用しているのか?箱根支部所長の信濃行治さんに伺いました。

信濃行治さん
「年間9つの自然に親しむイベントが行われていますが、天候によって開催出来るかどうかの判断を、電話の天気予報「177」で行っています。当日の午前5時に静岡地方気象台が発表する天気予報を参加者の方に確認してもらって、雨の降る確率が40%以上の場合は中止で統一しているんです」

自然公園財団箱根支部では、仙石原や金時山などを歩くイベントが多く、天候に左右される事から、15年ほど前から「177」を聞いてイベント開催の可否を参加者に確認してもらう方法を取っているそうなんです。イベント参加者にはハガキで知らせたり、パンフレットやホームページで周知徹底しているそうです。また、万が一間違いが起きないように電話番号も伝えているそうです。でも電話番号は「177」・・・何をどう伝えているのか?信濃さんに伺いました。

信濃行治さん
「NTT朝5時の天気予報「0559-177」でご確認下さいと明記しています。この市外局番の「0559」をつけないとこの地方の天気予報に限定されないんです。箱根の天気は静岡東部の天気と経験的に一応合致しているので、静岡県の市外局番を入れて静岡県東部の天気予報に限定する形にしています。」

もともと「177」は、固定電話でも携帯電話でも、自分の知りたい地域の市外局番を初めに入れてからダイヤルをすることで、知りたい地域の天気予報が聞けるんです。神奈川県にある箱根ですが、判断基準となるのは静岡県の天気なので、静岡県の市外局番を明記しているそうです。更に信濃さんは、今後も「177」を利用する上でのメリットを教えてくれました。

信濃行治さん
「参加する人が東京など遠いところから来ると、朝の早い時期に決定しなければいけない。また、参加者がお年を召した方が多くPCが苦手な人も多い。それと参加者が50人と多くて、事務的にも当日の連絡が大変な面もある。この方法は解かりやすくて定着している。」

今は様々な方法で天気を知ることはできますが、「177」が一番統一されていて誰にもわかりやすいので、今後も続けていきたいということでした。利用件数は減少傾向にありますが、まだまだ「177」を必要として使っている方達は多いので、NTT東日本もNTT西日本もサービスは継続するそうです。

阿部真澄

取材・リポートは阿部真澄でした