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定時で帰る・・・その理想までの路にある問題。

森本毅郎 スタンバイ!

 

現場にアタック(近堂かおり)

近堂かおり

いま、国会をはじめ様々なところで、長時間労働の是正について、議論されています。そうした中、「もしも定時で帰れたら・・・?」そんな問いを、労働組合の連合が、ツイッターで呼びかけ、ネットで話題になっています。そこで・・・。

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!今日1月25日(水)は、レポーター近堂かおりが『定時で帰る・・・その理想までの路にある問題』をテーマに取材しました!

現場にアタック(近堂かおり)


現場にアタックレポーターの近堂かおり

まずは、私たちも「残業がなく定時で帰れたら、どうする?」と街でみなさんに聞いてみました。

★定時で帰れたら・・・なにしよう??

「●趣味かな。有効に使うと思います。どうだろう例えばゴルフやるとか。なんかいろいろ。」
「●なんだろーそう言われるとわかんないですね。お花とかお茶とか伝統的なものをやってみたいですね。」
「●いろんな~まあ何もしがらみもなく帰れたらとするなら、妻がいるとするなら、いるんで妻とファミリーを大切にするんやと違います?」
「●絵を描きに行きたいなって思ってます。商品の説明書きとかでイラストとか描いていたりしてて、習って腕をあげたいなって。現実は残業はバリバリあります」
「●不安で仕事します。普段の業務量が終わらないというか、会社を今でも8時に出ないといけないので、そういったときは、仕事持ち帰っちゃいます。」

何をしたいか、すぐにこれがしたい!と、答えられない人が多かったです。そういう人は、現実には、なかなか定時に帰れていないので、考えたこともなかった様子。即答した人は、仕事でも使うイラストを習いたい、とか、帰れ!と言われたら不安で仕事を家に持ち帰ってやっちゃう、とか、仕事に関連する答え・・・。やはり、『もしも定時で帰れたら・・・』と、もしもの話としてしか話せないくらい、まだまだ残業は当たり前なのでしょうか?
しかし、一方で、会社によっては、残業を減らすための取り組みが始まってはいるようでした。

★会社や上司が号令かけてます・・・。

「●帰ってもいいし残ってもいいし、別にうるさくはないですけど、声は皆さん帰りましょうみたいな声があがってきてるけど、現実的にこなさなきゃいけないものもあるし・・・」
「●ぼくは建築現場で働いているので、自分のところの従業員にはあまりさせないようにしています。事務所に残ってても、帰れって言いますね。肉体労働でそんな遅くまで仕事するなんかゆうたら大変。個人でやってるときは24時間営業。そのかわり色んなところに不具合が出てくるんですよね。身体もガタきますし。」
「●残業無いですよ。外資系だけどね。私は率先して帰ります。帰ろう帰ろうって一緒に連れて帰る。早く帰って、風呂入ってすぐ寝る。翌朝早く起きて仕事をスタートする。土曜日・日曜日はクラブ行って運動したり、身体のメンテナンスすると。」

少なくとも、定時で帰ろうという声は上がっているようでした。特に健康面で、行き過ぎは良く無いという声が管理職の人たちから出ました。帰りましょう!と言われても、仕事は終わらない・・・とか、周りが帰らないと帰りにくい・・・、そういった声もありました。外資系の方は、もしも定時で帰っても、平日は特に何もせず休むそうですが、土日は活発的。
確かに平日が残業続きだと、土日くらいは寝よう・休もうと思いますけど、平日休んでいれば、土日動く元気がありそうですよね!
こうした、早く帰ろうという社内の”空気”は、昨日お話を聞いた人からはたくさん出たので、変わり始めているという印象でしたが・・・。一方で、こんな若い人もいました。

★定時より残業代!?

「●定時で終われたらスゴイ嬉しいですね。現実ありえないですけど。それに、残業代がないと、ある程度収入で見込んでる部分がゼロになっちゃうと、現状では上乗せって言うかそれ込みってとこもあると思うんで。社員が増えないと残業はなくなるってことはないでしょうから大丈夫でしょうけど。」
「●残業絶対ないです。派遣なので。5時40分なったら終了しましたって、打ち切っちゃってます。趣味とかなんでもできると思ってこの仕事選んだんですけど、実際この仕事したら何もしないです。どうせいつでもできるからと思って、また来週、また来月って延ばし延ばしで結局やってないみたいな。残業があったときは、残業のない仕事に憧れていたんですけど、もう何もしたいことがなくて、家に帰るだけ。今は別に残業してもいいから残業代稼いだ方がよかったかなって若干思ってます。」

残業代が無くなると、それ込みで収入を考えてしまっているので、厳しい、と話す男性。定時で帰れて時間ができても、意外と何もしないから、残業代もらって稼いだほうがよかったかな?と思い始めている、という女性。残業が無くなる=お給料が減ってしまう、という現実的な問題も、やはり出てきます。

しかし、定時で帰れない、こんなお父さんがいました。

★若い人の代わりに管理職がサービス残業・・・

「●音楽好きなんでちょっと楽器を弾くのを習ったり、そんな時間に使うかな。時間は無いですね。うちの会社土曜も休みがないようなね。朝8時から、夜10時11時12時がザラですよね。管理職なんで残業つきませんから。厳しいね。もうちょっと給料上げて欲しいね。責任重いしね。休日出勤もつかないし。ノー残業デー作れとか、時短とか、若い人が定着するためには、仕事が終わった後のお客さんの対応とか減らさないと、若い人が残ってくれない今の時代。やっぱり若い人のために。企業が存続するために。」

若い人が出来るだけ残業をしなくていいように。そして企業が存続するために。管理職のお父さんが残業を肩代わりしているのです。しかも管理職だから残業代はナシ!!このように、理想の”定時”の裏側で、誰かがしわ寄せを受けている、ということもまた、現実なのです。

業種や職種によって、一律で決めることが難しい問題ですが、これをどう解決していくのか。個々の企業だけでなく、国も本腰入れて取り組まなければ、本当の意味での”ノー残業”はまだまだ遠い話、という気がしました・・・。


TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」は月~金6:30-8:30放送中。
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