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怒涛のひふみん節、久米宏を圧倒?!

久米宏 ラジオなんですけど

TBSラジオで毎週土曜日、午後1時から放送している「久米宏 ラジオなんですけど」。
1月28日(土)放送のゲストコーナー「今週のスポットライト」では、将棋の現役最年長棋士・加藤一二三(かとう・ひふみ)さんをお迎えしました。

加藤一二三・九段

最近はバラエティ番組でユニークなキャラクターが人気となっていますが、本業の将棋では早くから頭角を現した天才棋士。1954年、当時の最年少記録となる14歳7ヵ月で四段に昇段しプロ棋士になると、そこからわずか4年で史上最速・最年少の18歳でプロ最高峰のA級に上り詰め、「神武以来(このかた)の天才」と世間を驚かせました(あの羽生善治さんもA級入りに7年かかりました)。その後、名人、十段(現在の竜王)、棋王、王将などのタイトルを獲得。現役年数63年。通算勝利数1324勝(2017年1月27日現在・歴代3位)もさることながら、通算敗戦数1174敗(同・歴代1位)が加藤さんのすごさを物語っています。ただ弱いだけではプロで1000敗することはできないのです。というのも成績が悪ければ若くして引退もあるのが将棋の世界。負けがこれだけあってなお現役でいられるのは、それだけ長きにわたって、この厳しい世界で勝ち続けてきたことの証でもあるのです。今年(2017年)になって名人戦の順位戦C級2組から陥落が決まり、残念ながら引退は決まってしまいましたが、その直後の対局では見事勝ち星を挙げ、史上最年長勝利(77歳0か月)を更新するなど、気力はまだまだおとろえていません。

愛称「ひふみん」

60年以上現役で戦ってきた加藤さんが自ら誇るエピソードの一つが、1937年に名人位が実力制になってから誕生したすべての名人と対局していること。木村義雄、塚田正夫、大山康晴、升田幸三、中原誠、谷川浩司、米長邦雄、羽生善治、佐藤康光、丸山忠久、森内俊之、佐藤天彦…。これだけ錚々たる棋士たちと戦った経験をお持ちの加藤さん、まさに将棋界の生ける歴史ですね。

スタジオ風景

ただ、その経験にあぐらをかいるだけでは生き残れないのが勝負の世界。特に最近はコンピュータの登場もあって将棋の定跡や戦法は日進月歩。加藤さんは70代後半となった今は研究に40代の頃の3倍も時間を割いているそうです。この飽くなき探求心、好奇心、情熱! でも、365日将棋盤に向かって研究をしていれば勝てるかというとそうではないのが将棋。将棋の一手の可能性は「10の220乗」もあるといわれ、ほとんど無限に近いので、いくら研究しても届かないところがあるのです。だからこそ、心の持ちようや精神状態が勝負を左右すると加藤さんは言います。加藤さんは30歳の時にカトリックの教会で洗礼を受けて以来、常にものごとを前向きに考えるようになって、それが将棋にもプラスになっているそうです。確かにエネルギッシュな加藤さんのお話を伺っていると、引退が決まってしまった方にはとても見えませんでした。

コーラ

とにかくしゃべりだしたら止まらない、パワフルな加藤さん。スタジオでは大好きなコーラをぐいぐい飲みながら、怒涛の「ひふみん節」は絶好調! さすがの久米さんも圧倒されそうでした。

加藤一二三さんのご感想

加藤一二三・九段

久米さんの素晴らしい進行で大変心地よく話をすることができて心から喜んでおります。今回こうした場で初めてお話ししたこともありましたが、それもひとえに久米さんのトークのおかげでしょう。核心に触れる話も随所にありましたし、本当に嬉しかったです。対談の最後に久米さんが「肚(はら)をくくるという割には、ハラが太いですね」とおっしゃったのは、なかなか絶妙な締め方でしたね。いい機会を与えてくださって感謝しております。ありがとうございました。


2016年1月28日(土)放送「今週のスポットライト」、ゲスト:加藤一二三さんhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20170128140000

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)