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ラップの起源は卒業論文のコピペ問題の走りだった!?

ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル

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1979年〜2014年までの35年間のうち、「歴史的に重要な曲」を「1年1曲」というルールに則って解説していくガイド本『ラップ・イヤー・ブック』によれば、歴史上初めて商業化に成功したラップ・ソング、SUGARHILL GANG「RAPPER’S DELIGHT」の歌詞は当時アンダーグラウンドで活躍していた──つまり全国的には全く無名な──人気ラッパーの歌詞を丸パクリしたものだったという。

こと日本ではとかく、「本場のラップは社会問題や人種差別に対する反抗を歌ったもので〜」なんて言われがちだが、実際はラップの元祖からしてこんなにテキトーかつ、「内容がないよう」(宇多丸)なものであり、意味も分からず他のラッパーの名前をラップしたりもしている。しかもバックトラックは当時の大ヒット曲、CHIC「Good Times」をパクッたもの。重ねてくね! しかし、こうしたある種の暴力性がHIP HOPのひとつの本質であり、このいい加減さがあったからこそ、その後HIP HOPは急速に世界中に伝播していったという面もある。HIP HOPはいまだ進化していながら、その本質は案外ずっと変わっていないのかもしれない。

それにしてもこの『ラップ・イヤー・ブック』、要所要所の説明がざっくりしていて楽しい。「RAPPER’S DELIGHT」の説明はこんな一言──

Q「どんな曲?」A「かなり色々な事について。なにしろ15分もあるから。」(P11)

雑すぎんだろ!

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と、そんな話をお送りしたのは、TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の特集コーナー。1時間に渡って歴史的な重要曲(トホホも含む)を解説してくれたのは、『ラップ・イヤー・ブック』の翻訳を担当した音楽評論家・翻訳家の小林雅明さんと、『ディスクコレクション HIP HOP 2001-2010』の監修もつとめたラッパーのダースレイダーさん。ホストはもちろん番組パーソナリティのライムスター宇多丸。


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お疲れさまでした!

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映画評論コーナー「週刊映画時評ムービーウォッチメン」で扱った映画は、マーティン・スコセッシ監督が遠藤周作の小説を映画化した『沈黙 -サイレンス-』。この映画についての宇多丸の評論はこちらですべて読めます。

【映画評書き起こし】宇多丸、『沈黙-サイレンス-』を語る!(2017.1.28放送)

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来週評論する映画は、(『七人の侍』をリメイクした)『荒野の七人』のリメイクとなる、『マグニフィセント・セブン』となりました。

神コーナーの予感漂う投稿コーナー「ひくみ」もよろしく!

文/古川 耕(構成作家)
写真/小荒井 弥(音楽ディレクター)

◆TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」第512回(2017年1月28日放送)放送後記

◆過去のタマフル放送後記はこちらから。