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菅原道真の梅と徳川斉昭の梅

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」

寒々としてさびしかった風景に、ぽつぽつと咲き始める梅の花。
わたしたちに、長い冬の終わりを教えてくれているようです。

さて、梅の花といえば、有名な和歌がありますよね。

「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春をわするな」

京都から九州の大宰府に左遷されることになった菅原道真が、これから出発という時に、庭の白梅を見て詠んだのがこの歌でした。
しかし、梅の木は主と離れたくなかったのでしょう。
一夜にして、京都から道真のもとへと飛んできたといいます。

この「飛梅伝説」を生んだ菅原道真、どうやら、子どものころから梅の花が気に入っていたようで、5歳のときに
「梅の花 紅の花にも 似たるかな 阿呼がほほにも つけたくぞある」
という歌を詠んでいます。

幼い道真は、庭の梅を見て、その花で自分の頬を飾ってみたいと思ったようです。
5歳の子どものふっくらとしたほっぺたが見えてくるようなかわいらしい歌です。

もうひとり、梅の花を愛した人物に水戸徳川家九代目藩主・徳川斉昭がいます。
斉昭公は、すべての花に先がけてさく、梅をとても愛し、自ら設計した公園「偕楽園」にも梅の木を植えます。
でも、斉昭公が梅の木を植えたのは、花の色や香りを楽しむためだけではなく、梅の実を戦が起こったときのための非常食にしようと考えていたのです。
「手軽に食べることができて、力が出るのは梅干し入りのおにぎりだ」と考え、1日3食、毎回3つのおにぎりを支給すると仮定して、戦がはじまったらどれだけの梅干が必要になるか計算までしたそうです。

日本屈指の梅の名所、水戸の偕楽園。
きれいな花を見ながら、「おにぎりがいくつできるかな?」なんて考えてみるのも楽しいかもしれませんね。


TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」
月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。

ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。