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岩槻のひな人形

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」

「人形の町」といわれている、さいたま市の岩槻区。
ここの人形づくりの歴史は、江戸時代からはじまりました。
日光東照宮を建設する際、将軍は、全国から優れた職人が集めましたが、
その時、街道の宿場町であった岩槻に、多くの職人が住むようになりました。
中には人形づくりをする者もいて、その技術をここで広めたといいます。

また、京都の仏師が岩槻で病に倒れ、回復後もここにとどまり、人形の頭を作るようになったとも言われています。岩槻周辺は桐の木の産地、そこで仏師は、桐の粉末に「しょうふ糊」と呼ばれる糊を混ぜ、粘土状の素材「桐塑」というものをつくり、これで人形の頭を作ったそうです。

仏師が残した技法は、その後もここに受け継がれ、人形は、岩槻藩の大切な産業になってゆきました。

この岩槻のひな人形は、いまも、伝統の手仕事でつくられています。

●頭づくり ●胴づくり ●手足づくりなど、さまざまな工程がありますが、すべてあわせると、何百という工程にもなりそうです。

そのなかでも重要なのが、「頭づくり」。
熟練した腕がなければできません。
まず桐の粉末と「しょうふ糊」を練ったものを型で抜き、乾燥させてから目をはめ込みます。
そのあと、何回も塗りを重ね、目と鼻を小刃で切り出し、さらに上塗りをして、肌の艶を出すために磨きます。
そして、細い筆で眉とまつ毛を描き、頬に紅をさし、口紅を入れて、口もとに舌や歯をつけます。
最後に髪の毛をつけて、これを結いあげて頭が完成します。

人形の命ともいえる頭の部分。
ひとつひとつの作業が、人形に魂を吹き込きこんでいるんです。

子どもたちの成長を見守ってくれる「ひな人形」。
岩槻の職人さんたちが心をこめてつくったお人形なら、やさしく、そして強く、子どもたちを見守ってくれそうです。


TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」
月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。

ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。