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【予報士が解説】「小春日和」という言葉、4割の人が間違えて使っている【音声あり】

ジェーン・スー 生活は踊る

番組お抱え気象予報士・増田雅昭さんのお天気雑学コラム。今回は、「歌に出てくる天気用語」をテーマにお送りしました。

山口百恵さんの大ヒット曲「秋桜」の歌詞に「小春日和」という言葉が出てきますよね。文化庁の「平成26年度 国語に関する世論調査」によると、42%の人が「小春日和」を間違って使っているという結果が。「春先」に使うものだと思っている方が多いようです。
正確には「小春日和」とは・・・秋の後半~冬の初めの頃の、穏やかで暖かな天気のこと

「小春」とは旧暦の10月のこと。今だと概ね11月〜12月初旬にあたります。調査結果を世代別で見ると、一番正解率が高かったのが50代。ちょうど「秋桜」が流行した時に青春時代だったからでしょうか、使う時期がちゃんとインプットされているようです。意外にも70代で間違えている人が多いという結果も。

蓮見アナから出た「さわやか」は秋の季語という話。たしかに、天気予報では秋以外に使わないことが多いですね。ほかの季節に使うのはけしからん、という方も多くいらっしゃいます。ただ、それを言いはじめると「霧」も秋の季語ですし、ほかの季節に霧が出たら使わないか…う~ん難しいですね。

実は、スーさんが作詞した曲にも、予報士的に気になる箇所が。Tomato n’ Pine「10月のインディアン」の歌詞で「インディアンサマーは本当ウソつきだね」というところがあるんです。
この「インディアンサマー」というフレーズ、スーさんは「夏の暑さが秋にぶり返してくる」という意味で使ったそうですが、日本語で言うと「小春日和」くらいの意味。秋〜初冬で少し暖かさが戻ってきた、ちょうど今頃に使うのがベスト。

ちなみに、他の国にも似たような言葉があって、ドイツ「老婦人の夏」、ロシア「婦人の夏」と呼ばれます。世界各地で名前がつくほど「冬になる前の暖かさ」は、貴重なんでしょうね。

そして「小春日和」って賞味期限が短いんです。11月にそう呼べる天気は、平均すると5日ほどしかありませんこの翌日か翌々日から曇って、2~3日後には雨に)。しかも、雨のあとは、寒気が来て北風が強まり…次の小春日和は5~7日後くらいなんですね。「小春日和」と天気予報で聞いたら、洗濯・布団干しなどを、まとめて一気にやりましょう!
生活は踊る20161117