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JR西日本の牡蠣”オイスターぼんぼん”はノロ対策ばっちり!画期的なカキ!!

森本毅郎 スタンバイ!

森本 毅郎・スタンバイ!ロゴ

 

いよいよ冬本番!『牡蠣』が旬になりますが、この時期の牡蠣は生で食べられるのも嬉しいですね!この冬”生で食べるのにオススメの牡蠣”ができたといいます。しかもその牡蠣は鉄道会社が養殖を手がける牡蠣だ、というのです!そこで・・・。

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!今日11月30日(水)は、レポーター近堂かおりが『鉄道会社が手がける画期的な”ぼんぼんな牡蠣”!』をテーマに取材しました!

現場にアタック(近堂かおり)

現場にアタックレポーターの近堂かおり

★ええとこのぼんぼん。”オイスターぼんぼん”

その牡蠣は、JR西日本が手がける、その名も”オイスターぼんぼん”という名前の牡蠣。どんな牡蠣なのか、JR西日本・創造本部の石川裕章さんに聞きました。

石川裕章さん
「私どもの牡蠣は海ではなく養殖池、塩田の跡の池なんですけど、そこに養殖をしているので一度も海に出ることの無いということで、箱入り息子さんというか、お坊ちゃんということで”オイスターぼんぼん”という名前にしています。今回一番の売りというのは、地下海水で育てるので、ノロウイルスの影響を受けにくいというところで、生でお召し上がり頂けるというのが一番の特徴です。ノロウイルスの影響っていうのは、海では受けやすいんですが、これを回避するために、陸上で養殖をするという例は、私が知る限り他には無いと思っています。」

お坊ちゃんのことを”ぼんぼん”といいますが、その”ぼんぼん”とオイスター(英語で牡蠣)を合わせたネーミング。

なぜ”ぼんぼん”か、というと、塩田の跡地、つまり陸地の池で養殖しており、海には出たことがない。つまり箱入り息子(!)ということなのです。そして、海に触れずに養殖することで、各地で猛威をふるっているノロウイルスの影響を受けにくい牡蠣になるのですが、これが”オイスターぼんぼんの一番の特徴なのです。牡蠣を陸上で養殖するというのは、日本でも他に例が無いといいます。

オイスターぼんぼんの養殖場。陸上にある珍しい牡蠣養殖場。

オイスターぼんぼんの養殖場。陸上にある珍しい牡蠣養殖場。

★ノロウイルスのリスクが低い、そのわけは?

では、ノロウイルスの影響を受けにくいいうことは、どういうことなのか?”オイスターぼんぼん”を養殖している広島県のファームスズキ・代表、鈴木隆さんに聞きました。

鈴木隆さん
「海でノロウイルスが非常に出る時期って、人間、陸上でノロウイルスが出た直後なんです。
人間がノロウイルスを発症しておう吐・下痢すると、その水が下水処理場で処理されるわけですが、処理しきれないものが海に流れ、その中にノロウイルスがいて、それをカキがからだに蓄積して、その牡蠣を食べたら、また人間がノロウイルスになっちゃいますよね。人間とカキのキャッチボールみたいな感じなんですけど、JRさんとやっている塩田の跡の池は、地下海水で牡蠣を育てている。そうすることによって、下水処理場からの水が入ってくることがないんですよ。」

牡蠣がノロウイルスの原因の一つ、といわれますが、もともと牡蠣が持っているものではなく、人間の腸内で増えるもの。
下水処理で取りきれないノロウイルスが混じる海水で育った牡蠣は、それを取り込んでしまう。その牡蠣を食べた人間が発症する、ということなのです。対して、”オイスターぼんぼん”は、砂などで”ろ過された地下の海水”を使うことで、一度も海水に触れることがないため、ノロウイルスを蓄積するリスクがきわめて少ないのだそうです。(もちろん、一般の生食用の牡蠣の養殖も、一定の審査基準をクリアした海域でのみ行われています。)

★甘みがあって味が濃い!でも小ぶりなんです!

いいことが多い、陸上での牡蠣養殖ですが、難しい点もあるのです。再び、ファームスズキの鈴木隆さんのお話です。

鈴木隆さん
「私たち池なもんで水深が1、5~2㍍くらいしかないんです。気をつけないといけない部分は、水深が浅いがために、夏場の水温が海よりもすごい高くなるんです。大体、周りの海が 夏でもせいぜい27度とかぐらいなんですけど、ここの池の水温ていうのは、大体31・2度くらいまで上がるんで、2年目のカキが作れないんですよね。基本的に1年目の牡蠣しか作れないんで、小粒の牡蠣を作っています。」
写真右がオイスターぼんぼん。左の一般的なものと比べると小ぶり。

写真右がオイスターぼんぼん。左の一般的なものと比べると小ぶり。

栄養豊富な地下海水を使っているおかげで、味は申し分ないし、牡蠣の成長も早い。ところが、牡蠣にとってつらい季節の夏(牡蠣は夏に弱いのです。)、水深が浅い養殖池では水温が高くなってしまい、夏を前に収穫します。一般的な、海で養殖をする牡蠣は2年以上かけて大きくしますが、”オイスターぼんぼん”は夏を越えられないため、1年目の比較的小ぶりな形で出荷、となるのです。大きさは結構大事なのでは?と心配になったのですが、欧米では牡蠣は、ほとんどの場合『生』で食べるため、小ぶりな牡蠣のほうが人気!!というのも、小ぶりなほうが水分が多く、みずみずしいので、生食向きなのです。

(だから鈴木さんは、元々海外輸出を主なターゲットに、地下海水での養殖をしていました。)ところが、ファームスズキには、最近、外国からのお客さんが来てくれるようになった!ファームスズキは大崎上島町(おおさきかみじまちょう)という島にあるのですが、なんと橋が架かっていない島なのに、JRと一緒に養殖を始めてからというもの、外国人のお客さんが広島を経由して、生牡蠣を食べに、来てくれるようになったのです!

★地域活性化が乗客増への道!!

実は、これが、JR西日本の狙いでもありました。
JR西日本の石川裕章さんに鉄道会社が、本業以外の養殖業に力を入れるわけを伺いました。

石川裕章さん
「鉄道会社は、少子高齢化・都市に人口流出だとかということで、関西圏ですら人口減少で
なかなか伸び悩むところが多い中で、さらにローカル線のところは厳しい状況が続いていきますので、この養殖事業のみならず、一次産業の分野っていうのは、長い目でみて育てていく、あるいは新しい産業を興すことをやっていかないと、我々鉄道会社も、地域としても成り立ちにくくなっていくのが目に見えていますので、そういったところへ入り込んで、盛り上げていきたいと思っています。」

最近では、JR北海道で赤字路線の見直し・廃線のニュースもありましたが、鉄道各社は、人気アニメのキャラクター車両を走らせたり、ゆるキャラを登場させたり、沿線に有名なお店を誘致したり・・・利用客を増やす努力、生き残りのための様々な企画を打ち出しています。そんな中、JR西日本は、鉄道の本業とは全く関係のない養殖業・カキの養殖という全くの別ジャンルの挑戦に乗り出しました。つまり、地域の産業を活性化させることで、ひいては通勤・通学・観光客などを始めとした鉄道利用客の増加を目指しているということなのです。JR西日本は、同じように地下海水を使って、生で食べられるサバも手がけていて、そのサバも、やっぱり海の虫がつかない箱入り娘のお嬢さまということで『お嬢サバ』という商品。つまり箱入りシリーズは”オイスターぼんぼん”が第二弾!!名前は冗談めいていますが(笑)取り組みは真剣なのです!!

”オイスターぼんぼん”は12月13日(火)から東京・新宿のオイスターバー『wharf』で、食べられます!!


TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」は月~金6:30-8:30放送中。
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