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クニマス

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」

2010年の12月14日、快挙ともいえるニュースが、日本中をかけめぐりました。お魚に詳しいタレント、東京海洋大学の名誉博士で 客員准教授の「さかなクン」の協力のもと、京都大学の研究チームが、絶滅したとされていた魚「クニマス」を発見したと発表したのです。

クニマスはサケ目サケ科に属する、黒い色をした淡水魚で、秋田県の田沢湖にだけ生息する固有種の魚です。1940年頃に環境の変化で絶滅したとされ環境省による絶滅種・絶滅危惧種などを公表する「レッドリスト」には「絶滅種」として紹介されていました。なぜ、70年以上も経ってから見つかったのでしょうか。「魚」の生態に詳しく、イラストが上手な「さかなクン」は、ある時、京都大学の中坊徹次教授から「クニマス」のイラストを描くことを依頼されます。しかし、70年以上前の標本を参考に描くのは難しいと感じたさかなクンは、教授のアドバイスで、生物学的によく似た種類である「ヒメマス」を山梨県の西湖から取り寄せました。2010年の春先のことでした。
その「ヒメマス」は、色が黒く、産卵したあとの魚のようにお腹がペッタンコ。春に産卵するのは、「ヒメマス」ではなく「クニマス」であること、そして、田沢湖で絶滅する前に、この西湖を含め
いくつかの湖に「クニマス」の卵を放流した歴史などから「ひょっとして」と、さかなクンは更に調査を続けます。その後、DNA検査の結果などから絶滅したとされていた「クニマス」であることが分かったというのです。
あれから6年。環境省の最新の2015年の「レッドリスト」では、クニマスは「絶滅」から「野生絶滅」に変更されました。ちなみに、「クニマス」の地元、秋田県の観光協会では、1995年に「クニマス探しキャンペーン」を実施。500万円の懸賞金をかけていたそうですがさかなクンと京都大学が発見した時には、キャンペーンはすでに終了していました。残念。


TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」
月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。

ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
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