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聖火台はどこがいい?東京だけでなく被災地からもホンネの訴え!(現場にアタック)

森本毅郎 スタンバイ!

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忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」
(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)
7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」。本日3月8日(火)はレポーター田中ひとみが『設計図が忘れた聖火台問題』をテーマに取材しました!

現場にアタックレポーター:田中ひとみ
TBSラジオキャスター。
趣味:謎解きイベント参加、宿坊

★そもそも聖火台はどこにあるべきだった?

4年後の東京オリンピックで新しい国立競技場のどこに聖火台をつくるのかを考えずに計画が進んでいたことがわかり、いま問題になっていますが、けさは、聖火台はどこにつくるべきか、みなさんの意見を聞いてきました。そもそも聖火台というのは国際オリンピック委員会の規定では、次のように決まってます。

  1. 「観客全員が見える」
  2. 「競技期間中は外からも見えるよう可能な限り目立つ場所に設置する」

ところが、今の設計ではそこを考慮せず、屋根に木を使う為、火が燃えうつるかもと問題に・・・ではどうしたらいいのか?まずは開催都市の東京のみなさんに聞いてみました。

★聖火はやっぱり「競技場内」で解決策は「ちょうちん」?

競技場なんで一般的に考えたら中ですよね。中にあるからこそ、あれをみて選手たちは、それで頑張るじゃないけど、活力になるはずだし、そういうのが外にあったりすると、何のためのオリンピックってなっちゃうと思う。そう考えるのならそこだけ木製だけど、今の技術であれば燃えないような素材だって塗料もあるだろうしそれじゃだめですかね。
スタジアムにはないとおもしろくない。飾れて、安全に、何か囲われてたら、大丈夫じゃないですかね? ケースみたいなので囲って、安全確保して、飾りみたいにするとか?ちょうちんみたいな。

実際、過去の夏季オリンピックでは、すべてメーンスタジアム内に設置されてきたし、前の1964年の東京大会でも旧国立競技場のスタンド上部にあったわけですから当然ですね。街で伺った28人中23人がなんとかして場内という答えでした。

ただ、バンクーバーやソチなど冬季オリンピックでは、国際オリンピック委員会の承諾を得て「例外」として外に設置したこともありました。そのせいか、街の声でも「例外の聖火」を希望する声がありました!

★LEDでエコ?なんでもアリの聖火台案!

でも外に設置しても結局モニターとかで映せば、一緒な気もしないでもないですけどね。
LEDとかでいいんじゃないですか。LEDの火っぽいやつで、青のダイオー発光ドーみたいな?いいじゃん、日本ぽくて。あのまんまの形で火のところがLEDで光ってるみたいな。
あれなんて言うんだっけ、建物に一体化するやつ・・・3Dマッピング?を建物そのまま木造なら木造で、そのプロジェクションマッピング全体が聖火台みたいな形にして燃えてる感じで・・・。長持ちするし、途中で消えないし、地球にやさしいよね。

最近LEDを使ったランプのようなものがありますが、そういったLEDの光を火に見立てた形で、聖火をいっそLEDでやったらどうかという斬新な意見。また、聖火のセレモニーごとプロジェクションマッピングでやったらという方もいました…。

★聖火台騒動、あの被災地はどうみているのか?

聖火台を巡っては、いま東京以外で盛り上がっているところがあります。東日本大震災の被災地です。 というのも、旧国立競技場にあった前回の東京五輪の聖火台が、いま石巻市の総合運動公園に貸し出されていて、先日、その点灯イベントに300人が集まり、ニュースにもなりました。

1964東京五輪聖火台

1964東京五輪聖火台@石巻

なのできのうその旧聖火台の前に行き、被災地の皆さんに今回の聖火台問題をどうすべきか伺ってみました。

★旧聖火台に沸く被災地からは「使い回しすべき」

本番も新しいものをつくるのではなくて、このまま置いてあるモノをつかったら良い。お金の面もありますし、石巻に置いてあるモノを使った方がいいと思います。
これ、持って行った方がいいんでないの。無駄なお金使うことない、私たちそう思う。
この聖火で使えるんなら、これ持って行ってもいいんじゃないですか?宝の持ち腐れとは言わないけど、64年に使ったのの再利用ですって言えば、まだ話もかわってくるんじゃないですか。国民の目も。再利用、リサイクル、リユースの世の中だから、磨けば使えるんでしょ、あれは。使えるんであれば、これ使って貰いたいですね。

この旧聖火台、実際に目の前で見てみると、黒光りしていてキレイでして、作りなおすべきじゃないという人が多かったです。また、この旧聖火台が置いてあるところの周辺には仮設住宅が多く、そこに住んでいる人からは、無駄なお金を使うべきじゃないという声も聞かれました。

広がる仮設住宅

石巻総合運動公園周辺には仮設住宅

最後にきのう石巻で乗ったタクシーの運転手の方からはこんな声も聞こえてきました。

★被災地のタクシードライバーが見た東京五輪の実態は

正直ですよ、オリンピック決まったせいでですよ、正直、建設資材と業者さんが全部オリンピック関連の仕事で、復興の工事の人たち持って行かれてるって話、それ聞くと、ちょっとオリンピック4年後待ってほしかったっていうのが正直な気持ち。それが復興できていた建設関係の人が、あるとき飲み帰りに乗ってくれて、運転手さんごめんなっていきなり謝られたんです。なんで謝るんですか?ってきくと、いや、復興の工事途中なんだけど、東京のオリンピック決まってうちあっちの方がお金が良いからあっちの方に行くんだ、ごめんなって言っていなくなった人もいるし、もうちょっとオリンピック待ってほしかったって言う人、まだ仮設にいる方もいるんで、こっち側にしかわからない理由ある。復興が先じゃないと言っているお客さんも随分いた。

こうした意見の背景には、いまなお復興が進んでいない現状が垣間見えました。

(取材・レポート:田中ひとみ)

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