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大活字本

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」

皆さんは「大活字本」と呼ばれる本をご存じでしょうか。
定義があるわけではないのですが、視力が低い弱視の方や、高齢者の方のためにつくられた本のことを言います。
ふつうの出版物は、9から10ポイントの文字を使いますが、大活字本は、22ポイントという、とても大きな文字を使います。
ミリの単位に直すと、一文字の大きさが7.7ミリ角。弱視の方が、ルーペを使わなくても読める大きさにしてあります。

東京の本の街・神保町には、この大活字本専門の本屋さん「Viva神保町」があります。
このお店を2013年にオープンさせたのは、市橋正光さん。
市橋さんのお父さんは、先天性の弱視で、弱視の方でも、高齢の方でも、楽に読める本を出版したいと考え、49歳の時に公務員を辞めて、大活字本の専門出版社を立ち上げました。
そして、そんなお父さんの思いを叶えるために、市橋さんは、日本で唯一・大活字本を専門に扱う本屋さんをたちあげたのです。

大活字本をつくるなら、文字を大きくするだけでいいのでは?そう思う方もいるかもしれませんが、読みやすい本にするためには、さまざまな工夫が必要です。
たとえば、大活字本の場合、一ページが二段組みになっています。
一行が長いと、視線をたくさん移動させなければならないからです。
一行を短くして、視線の移動も短くすることで、疲れにくくしているのです。
     
こうしてデザインを直すというのは、それなりの手間がかかります。
そして、本を大活字にするには、出版社や作者の理解が必要です。
日本では、年間7万タイトルを越える新刊が出版されていますが、大活字本は、20から30タイトルしか出せないそうです。

とはいえ、神保町は本の街、出版社の協力があり、名作やヒット作が、着実に、大活字本になっています。
どんな本をピックアップするかは、書店のランキングや、流行を見て、市橋さんが大活字本にする本を選んでいるということでした。

本を買った方から「視力が低下して、好きな読書をあきらめていたけど、生きがいがまた戻ってきた」という喜びの声も寄せられるそうです。
大活字本の制作と販売は、たくさんの人に希望を与えるお仕事のようです。

TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」
月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。

ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。