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在日ネパール人が増加も、日本の受け入れ態勢に課題あり▼人権TODAY(3月25日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは・・・「在日ネパール人が増加も、日本の受け入れ態勢に課題あり」

杉並区の「日本語スピーチ大会」にネパール人の小学生が参加

杉並区に暮らす外国人が、日々の生活において感じたことを日本語で語る「第14回日本語スピーチ大会」が3月4日(土)座・高円寺で行われました。大会には、杉並区のネパール人向け学校「エベレスト・インターナショナルスクール・ジャパン」から、ネパール人の小学生2名が参加していました。

小学4年生 レイカ・ビソカルマさん
皆さん日本の豆料理知っていますか?小豆のあんこがあります。小豆のあんこがとっても甘いから美味しくない。豆腐も豆の料理です。ゼリーみたいで柔らかくて、味が全然しません。でも一番嫌いなのは納豆です。納豆はネバネバしています。ネパールと日本の食べるものは全然違います。

また、小学5年生の男の子、サファル・サプコタさんはネパールのユニークなお祭りについてスピーチしました。例えば「ホーリー」という春祭りは、カラフルな粉や水風船を誰彼構わず投げあうそうです。
そして今回は、このスピーチ大会をきっかけに知った「エベレスト・インターナショナル・スクール・ジャパン」に、実際に行ってきました。まず、なぜこの学校を作ろうと思ったのか。理事長のシュレスタ・ブハール・マンさんに伺いました。

ネパールの親子が離ればなれにならないように…

「エベレスト・インターナショナル・スクール・ジャパン」理事長、シュレスタ・ブハール・マンさん
昔だったら男の人だけ基本的に出稼ぎに行って、お母さんと子供は国にいるということだったんですけども、小さい時に子供をネパールに置いて帰ると「あなたは私のお父さんじゃない」という。そこまで言われたというケースもあって、それほどの切なさ、寂しさは無い。あとは言葉の問題。日本で育った子供達は日本の小学校に行くと日本語しか喋れないので、自分の親戚やおじいさんおばあさんとコミュニケーションもとれないので、なんとかしていかなきゃいけないということでこの学校をやることになったんですね。
教室の様子。授業はネパールのカリキュラムに沿って、英語で行われます。

教室の様子。授業はネパールのカリキュラムに沿って、英語で行われます。

最近では出稼ぎに行く親が単身ではなく、家族も一緒に来日するケースが増えたそうです。ですが、ネパールの子供がいきなり日本の公立学校に通うと、日本語をあまり知らないために学校に溶け込みにくいという問題もあります。そこでネパールの言葉や文化も含めて勉強できる学校が欲しいという要望から、「エベレスト・インターナショナルスクール・ジャパン」が開校しました。2013年4月に開校した当初は15人しかいなかったそうですが、4年経った今ではおよそ160人に増え、元々の阿佐ヶ谷駅前の校舎だけでは足りなくなり、3年生以降は荻窪の新しい校舎に通っています。また、学校ができたことで、杉並区全体にも変化が起きているそうです。

杉並区は「まるでネパール」!?

「エベレスト・インターナショナル・スクール・ジャパン」の理科の先生、ロス・スレスタ・レグミさん
杉並区は良いところです。ネパール人も多いし、ネパールの料理かインドの料理があります
。美味しい料理があります。なんかネパールみたいです。
杉並区内にはネパール人が営むお店も増えています。

杉並区内にはネパール人が営むお店も増えています。

杉並区に住むネパール人は、5年前の559人から、今年の1月には1535人、およそ3倍に増えました。杉並区には、何か困りごとがあった時に日本語ができなくても同じネパール人の仲間に相談できるようなコミュニティが出来ているということなんです。また、ネパール人にとって日本は特に留学先としての人気が高く、在日ネパール人のうち3分の1は留学生です。「エベレスト・インターナショナルスクール・ジャパン」のシュレスタ理事長も12年前に留学生として日本に来て、その頃と比べると住みやすくなったと話していましたが、日本の受け入れ態勢には問題もあるということです。

勉強にきたはずの留学生が、長時間のアルバイトを強いられる現状

「エベレスト・インターナショナル・スクール・ジャパン」理事長、シュレスタ・ブハール・マンさん
留学生はたくさん入れてるけどそれは実際に使ってるのは、労働のためにですね。人材不足を埋めているという形になってるんですけど、留学生だと限られた時間だけしか働けないじゃないですか。でも実際には留学生がたくさん働いて、ビザもらわなかった、その後は難民申請したとかそういう話も出てるので、留学生じゃなくて仕事をするための外国人を呼んだほうがいいじゃないかと思います。

さらにひどい場合は、留学を仲介する業者が「難民申請をすれば留学ビザが切れた後も働ける」と促す、いわば偽装難民化させているという問題も起きているようです。

(担当:中村友美)