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MASACA!ベルリンフィルとファッションショー!? ゲスト:松下功さん(作曲家/東京芸術大学副学長)

コシノジュンコ MASACA

2017年3月26日(日)放送

ゲスト:松下功さん(part1)

JK:今日は三つ揃いで
松下:そうなんですよ、ちょっとびしっと、まるで大学の先生みたいに。
出水:いやいやいや。(笑)
JK:副学長ですよー!(笑)
松下:いやあ、そうだったんだ(笑)

出水:お二人のお付き合いは長いんですよね。
松下:そうですよね。
JK:このところ頻繁に会ってますね。
松下:いつも遊んで頂いて(笑)
JK:遊びが無いと、作曲も何もできませんよね。
松下:そう!遊びをせんとや生まれけりですから人生は。遊びってPLAYですからね、演奏したり表現したり、いろいろな意味で遊びだと思うんですよね。楽しむこともね。
JK:音楽を聞いたり、演劇をみたり、やっぱり高度な遊びですよね。
松下:そうなんですよ。一生懸命勉強しないと遊びが出来ないんです。

JK:松下さんは周りが驚くような取り組みをやっていらっしゃいますよね。たとえば昨年5月の演奏会では、ベルリンフィルとお囃子をやったり、ファッションショーをなさったんですよね、和と洋のコラボレーションって言うんですか?
松下:そうなんです。芸大の連中って言うのはですね、無いものを作ろうと。コシノさんもそうだと思うんですけどね。有るもの作ってもしょうがないんです。無いものを作ろうという発想なんですけ。ベルリンフィルのアンサンブルなんですけど、シャルーンアンサンブルって言う8人の編成。私がずっと長い付き合いでね。彼らはね、新しいことやるのが大好きなんです。いろいろなことね、面白いことやろう、面白いことやろうって。普通に演奏するのはね、ベートーヴェンやったりシューベルトやったり、もちろん素晴らしいんですけど、なんかチャレンジしようというと、「やるやる!」って。せっかく丁度来るって言うんで、普通はベートーベン弾いて帰っちゃうでしょ。それで新しいものやろうよっていう話になって、まずお囃子。せっかくならコシノさん一緒にやりましょうよって。
JK:皆さん可愛いの、あのね、ちょっとのことだけど共通点を作ろうと思って、首元にとか、共通点を作ったんです。それが嬉しくてね。
出水:ベルリンフィルの皆さんに和のテイスト、ジュンコさんのテイストを。
JK:ちっちゃいね、皆さん付けて頂いて。あのときね、面白かったのは、リハーサルではバラバラでやっているじゃないですか。本番っていうのは、本気で演奏している、、、最中にモデルが出てくるわけです。
出水:へー!
松下:(笑)あれ驚いていましたよね。
JK:それでね、モデルをずーっと、眼はモデルを追ってるの、で、手は動いているの(笑)
出水:同時にやっていたんですか?
松下:いや、あの、モデルが本番に出るまで知らなかったんですよ。出るとは聞いていたけど、本番の衣装を着てきたでしょ、だからびっくりしたの。(笑)
JK:頭もすごいし、すごい服で出てくるわけ。リハーサルはただ歩くだけで、全然普通。あれがかわいい。
松下:そこがベルリンの面白いところで、日本人の演奏家だと、もちろん立派な方多いんですけど、真面目にね、顔色変えずにやるんですよ。
JK:見ていいのかどうかわかんないんですよね。手は動いているんだけど、眼は追っていて、皆一斉に(笑)
出水:こういう新しい取り組みのアイデアマンも松下さんなんですか?
JK:演出家ですよ。
松下:まぁ、なんでも一緒にやるのが大好きなんで。というのは、いろんな人と仕事をすると新しい出会いとお、さらに仲間が増えていくじゃないですか。たとえば作曲家は作曲家だけでやっているとなんにも変化が無いし、コシノさんと会うと全然違うアイデアがもらえたり。そういう人との出逢いですよね。

JK:そこで、リヒテルの・・・
松下:そう! AI。
出水:え?人工知能??
松下:大学でC.O.I.っていうのをやっているんですよね。C.O.I.って、Center Of Innovationって言って、産官学ですよね、新しい産業と科学と一緒になって、何か新しいものを生み出す、感動を科学するっていうんですよ。普通ね、科学とやると、機械造るというか、医学という事になるんですけど、感動なんですよ、我々は。出水:感動と結びつける。
松下:そう!それでな、いろいろな取り組み、障碍者とのとりくみとか、まぁ一番近いところはYAMAHAなんですけど、新しい研究開発しようっていうことで、死んじゃった人と共演できないかという・・・
出水:ええっ?
松下:一体何のこと?お化けがでてくるぞー、みたいなね。20世紀のね、代表的なロシアのピアニストのリヒテルが、やっぱり世界中から尊敬されていた彼の音を持っていたんですよね、YAMAHAが、ちゃんと。その中でシューベルトのピアノ五重奏の「ます」というのの中からピアノだけ取り出して、それを今の人と共演できないか、と。普通やるとね、ただそれに従うだけじゃなくて、今の人が生きている、こうしたい、というのに、お互い相談したりできないかと思って。
出水:わぉ、ちょっとファンタジーな世界ですけど。
松下:それでね、ベルリンまでね、どんなピアノでも出来るんじゃなくてね、特別なピアノで、そこに情報を流して、そうするとその情報に、彼らの演奏を聞いたり見たりするんですよ。カメラが置いてあって。彼の演奏が動くと、そのゆっくりするのに合わせてリヒテルさんもゆっくりしたり。で、ベルリンに練習に行ったんですよ、そうしたら彼らも一生懸命やって・・・
JK:まるでそこにいるみたいですね。
松下:そう!最初はぎくしゃくしていたのが、リヒテルさん、そこゆっくりしてくれない、とか。お互いに。
出水:えーっ!(笑)
松下:でもね、面白いことに、その中のコントラバスがね、これは1967年だったかな、録音だったけども、これを演奏しているのは僕の先生だ、と。もともとのCDから取ったんですが、しかもこの楽器で演奏しているだ、というです。
JK:そう!
出水:縁ですねー
松下:すごい出会いがある。縁ですよね。で、日本来て、またやって、でもね、実験ていうのはね、誰でもいいんじゃなくて、一流の人と実験しないと、本当にいい結果が出ないんですよ。
JK:本気ですよね。そこでね。生きてる。
松下:その通りなんですよ。だから実験だから、このくらいの人とうまくやればいくかな、というんじゃなくて、本当に感性の優れた人とやると、いい結果が出てくる。思うんですけどね、A.I.の時代じゃないですか。早めに仲良くなっておいた方がいいんじゃないかと。A.I.とね(笑)
JK/出水:(笑)

=オンエア楽曲=
M1. Firework / Katy Perry
M2. シンフォニックポエム「夢の航跡」第4楽章より
              / 松下功指揮 / 東京フィルハーモニー交響楽団