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クルド民族の新年の祭で交流▼人権TODAY(4月1日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で8時15分過ぎから放送している「人権TODAY」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

きょうのテーマは・・・「クルド民族の新年の祭で交流」

 

3月の20日、「春分の日」。崎山記者は埼玉県南部、JR川口駅東口のキュポ・ラ広場に取材に行きました。そこには色とりどりの民族衣装を着た女性たちがいて、歌を歌ったり踊りを踊ったり。そして、「ネウロズ ピロウズベ」という言葉が聴かれました。

「ネウロズ、ピロウズベ」とは中東に住むクルド民族の言葉で「新年おめでとう」という意味。クルド民族の新年のお祭、「ネウロズ」が開かれていたんです。

川口市、そして隣の蕨市周辺には、クルド民族が推計で1,300人ほど住んでいます。1990年ごろから住み始め、今は、自分たちの住む町を愛着を込めて、「ワラビスタン」と呼ぶ人もいます。「ネウロズ」の祭りは去年まで、蕨市民公園でずっと開かれてきましたが、今年はいろいろ事情もあって、急遽、会場を川口駅前の広場に移しました。

主催した「日本クルド文化協会」の人はあいさつで、「ネウロズはクルド人の国家的な祭。そして、春の到来を祝い、新年を祝う祭です。クルド人は毎年毎年、新年として祝いますし、クルド人が中東とか世界それぞれの国にばらばらになっているので、お祭だけは、団結して一緒だということを、世界に見せる祭にもなっています」と話しました。

クルド民族はイラク、イラン、トルコ、シリアなどにまたがって住んでいて、「国を持たない世界最大の民族」と言われます。ほとんどがイスラーム教のスンニ派です。日本にいるのは、トルコから難民として逃れてきたクルドの人たちがほとんどですが、最近は内戦の続くシリアから逃げてきた人もいるそうです。

「ネウロズ」はセレモニーの後は、クルドの伝統的な歌やダンスが続きます。ドネルケバブの屋台やクルド音楽のCDの販売もある。そして、今年はお母さんたちの手作りの家庭料理も売られていました。一見、コロッケのような「イチリキョフテ」。ピーマンやナスなどを肉詰めにして煮込んだ「ドルマ」。「タツル」という甘いお菓子などなど。家に引きこもりがちなクルドのお母さんたちが日本人と交流するため、地元では「クルド料理教室」も開かれていて、そこでもよく作られている料理を手作り売っていたんですが、あっという間に売り切れていました。クルド民族の衣装を着た女性たち 17635567_1692808551019421_951099406026396480_o

この日、キュポ・ラ広場は立ち寄った日本人、川口市に多く住むほかの外国人、そしてクルド人でいっぱいでした。蕨市に住むという日本人の女性は「知ってたんですよ。蕨なので。ワラビスタンの町じゃないですか。お祭があるって知ってて、ずっとこれなかったから、きょう来てみました。びっくりですよね。ここ何?川口?どこ?みたいな。駅で見かけますし、クルド人の方のケバブ屋のお店もあるし。でも、こんなにいっぱいいたとは知らなかったです。きょうあの辺の方、おしゃれしててきれいじゃないですか。ああいう姿みれるのもいいかな」と話します。また、別の蕨から来た男性は「自己紹介するとき、自分の住んでる町に日本で最大のクルド人居住区があるというのは、話してみんなえーってなっているので、意外な感じがするのかな」と話していました。

「ネウロズ」はクルド民族が新年を祝い、楽しむ祭というだけでなく、日本人が異文化にふれる「第一歩」にもなっています。日本人も他の国の人も参加して、お互いに文化や歴史を知ってほしいですし、その先には、医療、教育、仕事の面で不安定な苦しい生活を送っている人も多いという現状を知ってもらいたいと思います。そこから「多文化共生」という言葉も本当に生まれるでしょう。遠い中東の話ではなく、身近な隣人としてのクルド民族のことを知ってほしいと感じた崎山記者でした。