忙しい朝でもニュースがわかる「森本毅郎・スタンバイ!」
(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)
8時からは、話題のアンテナ「日本全国8時です」。
全国ネットで、日替わりゲストとともに放送。
思わず耳をそばだてたくなるようなコラムをお届けします。
毎週火曜日は、嶌信彦さんの取材手帳!
トルコで報道機関が政治の管理下、という事態に。
最近、トルコの報道機関が政治の管理下になるという、インパクトの強いニュースがあった。
きょうのテーマは、このトルコのニュースがあったこともあり、改めて報道と政治の関係について考えてみた。
日本の「報道の自由度」は、ここ数年で過去最低に
国境なき記者団が発表する「報道の自由ランキング」というものがある。2002年から開始された調査報告書で、世界180か国と地域のメディア報道の状況について、メディアの独立性、多様性、透明性、法規制などの側面から客観的な計算式により数値化された指標に基づいたランキングである。つまり、その国のメディアの独立性が高く、多様性、透明性が確保されているほど、メディア報道の自由度が高いとされる指標。民主党時代の2010年は、日本は11位だったが、去年のランキングはなんと、過去最低の61位まで下がった。
最近気になる日本の動き・・・
国会では高市総務大臣の放送法をめぐる発言が問題になった。去年は自民党がNHKやテレビ朝日を呼び、事情聴取するという問題もあった。こうした動きについて、政治が、メディアに向けて、メッセージを出しているようにも受け止められ、議論になっている・・・
大切なのは、報道とは、つねに権力にへつらわないこと
こうした中、報道の自由や、報道への政治介入と言うテーマが議論されることが多いが、報道の自由を守るために大切なポイントは
- 記者たちがつねに権力にへつらわない、おもねらない
- そして、最近では、ネットを味方にすることも大事
「保育園落ちた日本死ね」というブログから政権が揺れた。安倍総理は「実際にどうなのかということは、匿名である以上、本当であるかどうか、確かめようがない」と発言。それが「私も落ちた、日本死ね」などの反論が世論を作った。情報社会で、国民の誰もがスマホや携帯一つで記者同様の証拠をつかむ時代。報道の役割は、こうした世論も見据え、徹底的に報道すべき!
TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」は月~金6:30-8:30で放送中。
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