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【作品紹介】蜜のあわれ/室生犀星(5月28日、6月4日放送)

ラジオシアター~文学の扉

室生犀星は、1889年石川県の金沢市に生まれました。
父親と家で働いていた女中の間にできた私生児だったことは、
生涯、彼の人生に深い影を落としたと言われています。
生まれてすぐに養子に出され、親の顔を知りませんでした。

室生犀星の「ふるさとは遠きにありて思うもの」という有名な詩は、
彼の人生における諦めに裏打ちされているのかもしれません。

室生犀星は、「蜜のあわれ」について、こんなふうに語っています。
「感情もなにも見えない魚というものに、その生きる在りかを見たいばかりに書いてみた」
彼は、哀しさや虚しさを表す言葉「あわれ」こそ、人生だと考えていたようです。

 

「蜜のあわれ」
七十歳になる作家の上山は、一匹の金魚を買った。
その金魚がある日、ひとりの女となって現れる。
金魚はいったい何の象徴であり予兆なのか?
老作家にとって彼女との時間だけは自分に潤いをもらたす。
金魚、赤井赤子との会話から見えてくる作家の人生観、死生観とは?

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