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大瀧詠一のナイアガラ・サウンド。そのルーツとは?

ジェーン・スー 生活は踊る

3月に発売された『ナイアガラの奥の細道〜ルーツ・オブ・ナイアガラ・ポップス』。どんなアルバムなのか?音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんが解説しました。

生活は踊る20170421

【高橋芳朗】
本日の特集はこちら! 『大瀧詠一さんのナイアガラ・サウンド、そのルーツを探る!』。3月に大瀧詠一さんのルーツを探る非常に興味深いコンピレーションアルバムがリリースされました。題して『ナイアガラの奥の細道〜ルーツ・オブ・ナイアガラ・ポップス』。CD3枚組で全63曲収録しております。

【ジェーン・スー】
あっ、ジャケットもかわいいですねー。

【高橋芳朗】
もう説明不要かと思いますが、「ナイアガラ」は大瀧さん主宰のレーベルの名前になります。そこに由来して、大瀧さんのつくる曲が「ナイアガラ・サウンド」だとか「ナイアガラ・ポップス」なんて呼ばれたりするわけですね。この『ルーツ・オブ・ナイアガラ・ポップス』は、そんな大瀧さんに影響を与えた1950〜60年代のオールディーズポップスで構成されたコンピレーションになります。ざっくり言うと「元ネタ集」みたいな感じですかね。

【ジェーン・スー】
うんうん。

【高橋芳朗】
今日はこの『ルーツ・オブ・ナイアガラ・ポップス』に収録されている50〜60年代のオールディーズが大瀧詠一さんの作品にどのような影響を与えているのか、実際に聴き比べてみたいと思います。じゃあ早速いってみましょうか。まずはいきなり大ネタから!

M1 君は天然色 / 大瀧詠一

【堀井美香】
うーん、いい歌!

【高橋芳朗】
大瀧詠一さんで「君は天然色」。1981年の作品です。では続いてこの曲、「君は天然色」に影響を与えた楽曲を聴いてもらいましょう。

M2 COLD COLD WINTER / THE PIXIES THREE

【高橋芳朗】
大瀧詠一さん「君は天然色」の下敷きになった曲と言われているピクシーズ・スリーの「COLD COLD WINTER」、1963年の作品です。大瀧さんの作品では『ちびまる子ちゃん』の主題歌だった渡辺満里奈さんの「うれしい予感」、あの曲もこの「COLD COLD WINTER」をモチーフにしているんですよね。

【ジェーン・スー】
なるほどね。

【高橋芳朗】
「君は天然色」は他にもいろいろな曲を引用しているんです。たとえばイントロ部分はハニーカムズの「COLOUR SLIDE」がモチーフになっていて。ちょっと聴いてみましょうか。

(ハニーカムズ「COLOUR SLIDE」が流れる)

【堀井美香】
あっ、ホントだ!

【ジェーン・スー】
「ジャッジャッ、ジャジャッジャッ!」の前までがそうだね。

【高橋芳朗】
あとこのコンピには収録されていないんだけど、ウィザードの「SEE MY BABY JIVE」という曲を聴くとおもしろいので興味のある方はぜひ。では次の曲にいってみましょう!

M3 風立ちぬ / 松田聖子

【ジェーン・スー】
(イントロにのせて)「さあ今週の第6位、堀井美香さんに歌ってもらいましょう。『風立ちぬ』」。

【堀井美香】
「♪かっぜったちーぬー」

【松田聖子】
「♪いーまは秋ぃー」

【ジェーン・スー】
これ、むかし「♪今川焼きぃー」って歌ってたよね。

【高橋芳朗】
松田聖子さんのモノマネは肩にリンゴを置いてると想定して、それを食べるように歌うとうまくできますね。

【堀井美香】
歌ってるねぇ、芳朗さん(笑)。

【高橋芳朗】
カラオケいったら聖子ちゃんばっかり歌ってますから(笑)。

【ジェーン・スー】
いやー、名曲ですねぇ。

【高橋芳朗】
というわけで松田聖子さんの1981年のヒット曲「風立ちぬ」。大瀧さんが手掛けた曲でとしては初のナンバーワンヒットになったらしいですね。では、この「風立ちぬ」に影響を与えた曲を聴いてみましょうか。

M4 VENUS IN BLUE JEANS / JIMMY CLANTON

【高橋芳朗】
はい、松田聖子さん「風立ちぬ」の下敷きになっているジミー・クラントンの「VENUS IN BLUE JEANS」。1962年の作品です。

【ジェーン・スー+堀井美香】
「♪かっぜったちーぬー」

【高橋芳朗】
メロディがかぶりそうでかぶらないこのスレスレ感がたまらない……って言おうと思ったら、あなたたち「VENUS IN BLUE JEANS」に乗せて思いっきり「風立ちぬ」歌っちゃってるじゃないですか(笑)。

【ジェーン・スー】
いやいや、スレスレです(笑)。

【高橋芳朗】
じゃあ次はこの名曲いってみましょう!

M5 夢で逢えたら / 吉田美奈子

【ジェーン・スー】
名曲!

【高橋芳朗】
吉田美奈子さんの1976年の作品「夢で逢えたら」、数々のシンガーにカバーされている名曲中の名曲ですね。続けて「夢で逢えたら」の下敷きになっている曲を聴いてみましょう。

M6 FOOLISH LITTLE GIRL / THE SHIRELLES

【高橋芳朗】
吉田美奈子さん「夢で逢えたら」のモチーフになった曲と言われているシュレルズの「FOOLISH LITTLE GIRL」、1963年の作品でした。では最後、トリを飾ってもらうのはうなずきトリオの「うなずきマーチ」です。1982年の作品、これご存知ですか?

【ジェーン・スー】
もちろん! 私たちなんて赤べこですよ!

【高橋芳朗】
「うなずきマーチ」は80年代の漫才ブームのとき、人気テレビ番組『オレたちひょうきん族』の企画でつくられたコミックソングです。メンバーは、ツービートのビートきよしさん、紳助・竜助の松本竜助さん、B&Bの島田洋八さん。要は人気漫才コンビのツッコミ役3人で結成されたわけです。

M7 うなずきマーチ / うなずきトリオ

【高橋芳朗】
いやー、ひさしぶりに聴きましたねー。

【堀井美香】
(曲に合わせて)「ずき!」 これはもう私のバイブル!

【高橋芳朗】
この曲がバイブルですか(笑)。堀井さんの故郷の秋田でも『ひょうきん族』は放送されていたんですね。

【堀井美香】
はい、見てました

【ジェーン・スー】
秋田では『8時だョ!全員集合』が放送されてなくて、堀井さんはヒゲダンスが学校の先生が考案した創作ダンスだと思っていたんですよね。

【堀井美香】
あと『ザ・ベストテン』を見たことがなくて、『ひょうきん族』の「ひょうきんベストテン」が本家だと思ってました。

【ジェーン・スー】
あなた、いま土曜日に誰と仕事しているんだっけ?

【高橋芳朗】
ホント、久米宏さんにお伝えしておいた方がいいですよ(笑)。では「うなずきマーチ」に影響を与えた曲、リヴィングトンズの「PAPA-OOM-MOW-MOW」を聴いてみましょう。

M8 PAPA-OOM-MOW-MOW / THE RIVINGTONS

【ジェーン・スー】
これはズルいでしょ!(笑)

【堀井美香】
もう「♪うーなーなー」にしか聴こえないもん(笑)。

【ジェーン・スー】
うん。最初は「♪パパウーマウマウ」に聴こえてたのに、もう「♪なーなーなーうなうなーなー」にしか聴こえないね。

【高橋芳朗】
「ずき!」の部分に当たる「トゥトゥトゥ」もたまんないですね(笑)。

【堀井美香】
これ、きっときよしさんに聴かせてますよね。

【高橋芳朗】
確かに、きよしさんはこれを聴いたうえでレコーディングしてるかもしれない(笑)。

【ジェーン・スー】
きよしさん、こぶし寄せてきてるもん。

【高橋芳朗】
というわけで『ナイアガラ奥の細道〜ルーツ・オブ・ナイアガラ・ポップス』から4曲ほど聴いていただきました。これ、いま結構売れちゃって軽く入手困難になっているみたいなので興味のある方には早めのゲットをおすすめしておきます!

高橋芳朗のミュージックプレゼント ナイアガラサウンドのルーツを探るhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20170421112511

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

※Text by みやーん(文字起こし職人)

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当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア(稀にかかる邦楽はディレクター選曲)。最新1週間のリストは以下です。

4/17(月)

(11:04) What You Won’t Do for Love / Bobby Caldwell
(11:15) Hard Times / Boz Scaggs
(12:19) You Belong to Me / Carly Simon
(12:52) You’re Made That Way / The Doobie Brothers

4/18(火)

(11:04) Jazzman / Carole King
(11:15) All I Want / Nick DeCaro
(11:43) In France They Kiss On Main Street / Joni Mitchell
(12:20) Midnight at Oasis / Maria Muldaur
(12:53) Penny Lane / Kenny Rankin

4/19(水)

(11:03) Breakout / Swing Out Sister
(11:43) Don’t Blame It On That Girl / Matt Bianco
(11:19) It Doesn’t Have to Be This Way / The Blow Monkeys

4/20(木)

(11:02) Just in Time / Frank Sinatra
(11:15) Opus One / The Mills Brothers
(11:43) Love Is Just Around The Corner / Four Freshmen
(12:20) Thou Swell / The Pat Moran Quartet
(12:49) I’m Sittin’ On Top of The World / Bobby Darin

4/21(金)

(11:04) 1999 / Prince
(12:16) Sussudio / Phil Collins
(12:48) Everybody Have Fun Tonight / Wang Chung