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この時期油断大敵!紫外線対策。浴びる量はどれくらいがいい?

森本毅郎 スタンバイ!

紫外線が一番強くなるのは、日本では5月から9月。ゴールデンウィークの期間、行楽地に行って、外で遊ぶ人も多いと思います。海外では敏感な紫外線ですが、日本人は、そこまでリスクは高くないので、紫外線についてはあまり気にしない実際には、日焼け以外にも影響があります。その紫外線の影響と、その対策について。5月1日(月)の松井宏夫の「日本全国8時です」(TBSラジオ、月曜あさ8時~)で解説しました。

★虹の紫色の外の光

まず紫外線とは何か?紫の外の線と書きますが、これ、文字通りの意味があるんです。一口に光と言っても、その波長の長さによって、いろいろあります。7色の虹は、光の集まりですが、その波長によって、色が7つに分かれています。一番波長が長いものが赤、そして一番波長が短いものが紫になっています。これは目に見える光ですが、これより波長が長かったり短かったりすると目に見えません。そして、虹の紫よりも波長が短い光が、紫の外、というわけで、紫外線と言われます。逆に、赤よりも波長が長い光は、赤の外なので、赤外線と呼ばれます。

★最近は紫外線を問題視

では、紫外線は体にいいのかどうか?確かに、ほどよい日光浴は体にいいものです。しかし、近年は、紫外線の問題の方が重視されています。かつての、母子健康手帳には日光浴のすすめ、という部分がありました。しかし、今は、すでにカットされています。これも時代の流れです。では具体的に紫外線は体にどう影響するのか見てみましょう。紫外線の皮膚への影響は、太陽にあたってすぐにみられる急性のものと長年にわたって、あたり続けて現れる慢性のものに分けられます。

★急性の日焼け

急性のものの代表は、やはり「日焼け」です。赤くなる日焼けは、紫外線にあたって数時間後に赤くなり、8~24時間でピークに達してひりひりと痛み、水疱ができたり、皮がむけたりして、2~3日後に消えます。黒くなる日焼けは、紫外線にあたって、数日後に皮膚に色素沈着が生じ、数週間から数か月後に消えます。このあたりは、皆さんよくご存知で、日焼け止めで対応していると思います。ちなみに日焼け止めでは、よく「UVカット」と言いますが、この「UVカット」は、「ULTRA VIOLET」=超紫の波長の短い紫外線をカット、という意味です。紫外線については、日焼け以外にはどんな影響があるのか?一番、身近なのは「シミ」そして「しわ」です。

★慢性のものは、DNAが傷つく

日焼けが積み重なると、それが慢性的な問題につながっていきます。特に高齢化社会となった今、人が1生で紫外線に当たる総量は、昔に比べ増えています。この紫外線で、傷つくのは、表面だけでなく、皮膚中の細胞のDNAです。細胞はその傷を、修復する機能をもっていて、修復の途中で起きる反応が、日焼けです。ところが、この日焼けと修復が繰り返される中、時々、修復に失敗が起きます。こうなると、DNAが傷ついて、シミやしわなど、紫外線の慢性的な影響が起きます。お年寄りの顔や手の甲にみられる、皮膚のシミやしわは、加齢と思われがちです。ただ、シミやしわはただの加齢ではなく、長年の紫外線による影響なんです。

★目への影響、代表は「白内障」

また紫外線を長く浴びつづける慢性の障害としては、目への影響もあります。紫外線が原因の目の病気はいくつかありますが、代表的なものは「白内障」です。白内障は目の中のレンズ=水晶体が白く濁ってしまう病気です。紫外線の大半は、角膜で吸収されますが、一部は水晶体や網膜まで到達します。初期は、水晶体が固くなるため老眼が進行します。その後、濁りがつよくなると視力が低下し、進行すると白内障に至ります。WHOによれば、白内障のおよそ20%は、紫外線が原因とされています。こちらも、長年の積み重ねによるものですので、できれば対策をして頂きたいです。

★サングラスと日傘のコツ

では、こうした紫外線から身を守るにはどうしたらいいのか?身の回りの、紫外線対策で少し気をつけたいところをお話します。まず、目をどう守るのか?サングラスにも選び方に注意してください。サングラスはレンズが暗く濃い色の方が、紫外線対策として効果がある、と思っている人もいるかと思いますが、これは間違いです。レンズが暗く濃い場合には、視野が暗くなってしまい、眼の瞳孔=瞳の部分が開いてしまって、その分眼の中にたくさんの紫外線が入ることが多くなります。大切なのは紫外線をどれだけカットしてくれるか?ここを調べてください。

特に、メガネ専門店ではないところで売っているものは、ファッション用なだけで、紫外線をカットしないものもあります。それはただの色眼鏡で、紫外線対策には使えないどころか、逆効果なので注意が必要。メガネ専門店で、UVカットで、レンズの色が薄いものの方が、紫外線から眼を守ります。

ではシミやシワにはどうしたらいいのか?まず日傘で言うと、持ち方のコツは、柄の部分をできるだけ短く持つことです。傘と顔の部分の間に隙間ができないようにするのが、正しい持ち方。紫外線は反射するので、横から反射する紫外線をある程度、考えましょう。

★化粧はして外で出た方が良い

あと、紫外線対策としては、化粧をして外に出るようにしてください。素肌美人などという言葉もありますが・・・こと紫外線対策に関しては、化粧をおススメ。化粧をしないで外出する女性は、化粧をして外出する女性に比べ、皮膚がんにつながる日光角化症という病気になる可能性が、およそ20倍も高いんです。

★どれくらいの日光浴が良いのか?

ここまで紫外線の悪い部分に光を当ててきましたが、一方で良い部分もあります。紫外線を浴びることで、皮膚にビタミンDが作られ、骨が丈夫になります。ガンガン紫外線を浴びるのは良くないですが、程よく当たるのがいいです。ではどれくらい日光浴をすればよいのかというと、1日数分間で十分と言われています。

 

日本全国8時です(松井宏夫)

解説:医学ジャーナリスト松井宏夫

 

松井宏夫の日本全国8時です(リンクは1週間のみ有効)http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20170501080000

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