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「恋はあせらず」も「ケセラセラ」も…洋楽に多い、母の教訓が歌われた曲とは?

ジェーン・スー 生活は踊る

5月14日は母の日。洋楽には母から教わったこと、「母の教訓」を歌った曲が多いんです。音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんが母の教訓ソングを紹介しました。

生活は踊る20170512

高橋芳朗のミュージックプレゼント 母の教訓ソング特集http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20170512112406

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

※以下、番組内容書き起こし by みやーん(文字起こし職人)

【高橋芳朗】
今日は母の日目前ということで、こんなテーマでお送りしたいと思います。「人生で大切なことはすべてママが教えてくれた〜母の教訓ソング特集」。あさって日曜日に迫った母の日にちなんだ特集です。洋楽ポップスには、お母さんから恋や人生についてアドバイスを受けたり指南される曲がたくさんあるんですよ。

【ジェーン・スー】
めちゃくちゃ多いよねー。それこそ「Mama Used To Say」もそうだよね。

【高橋芳朗】
そう、番組でかけたこともあるジュニアのディスコクラシック「Mama Used To Say」なんかはその代表例ですよね。本日は、そんなお母さんによる恋愛指南/人生指南ソングを4曲ほど紹介したいと思います。傾向としては、お母さんが娘に恋の手ほどきをする構図の曲が多いですかね。その代表作が、ご存知「恋はあせらず」の邦題でおなじみシュープリームスの「You Can’t Hurry Love」。あの曲で「恋は焦るな」と娘を諭しているのは他でもないお母さんなんです。歌詞の大意はこんな感じですね。「恋がしたい。心を癒やしてほしい。誰か恋人と呼べるような相手を見つけたい。でも、ママが言ったんだ。『恋は焦ったらダメ。恋は簡単には手に入らないんだよ。恋は駆け引きのゲームなんだから。時間がかかってもチャンスが来るのを信じるの』って。ひとりぼっちで生きていくのが耐えられないとき、ママが言っていたことを思い出すんだ」と。

M1 You Can’t Hurry Love / The Supremes

【高橋芳朗】
お母さんが娘に恋の指南をするパターンの曲をもう1曲聴いてもらいましょう。シュープリームスと同じモータウンに残された名曲から、マーベレッツの「Too Many Fish In the Sea」。1964年の作品です。「Too Many Fish In the Sea」は慣用句と言っていいのかな? 失恋したコを慰めるときの決まり文句になっているようなところがあります。

【ジェーン・スー】
要は「35億!」ってことですよね?

【高橋芳朗】
ちょっと……それ、俺に言わせてよ!(笑)

【ジェーン・スー】
あー、ごめんごめん!(笑)

【高橋芳朗】
今日はある意味、「35億!」を言うために来たといっても過言ではないのに!

【堀井美香】
アハハハハ!

【ジェーン・スー】
だってそんなの知らないもん!

【高橋芳朗】
そんなにギャラクシー賞がほしいのか?

【ジェーン・スー】
いやいやいや(笑)。いらないとは言わないけどさ、それなら先に言ってくれないと!

【高橋芳朗】
「Too Many Fish In the Sea」は意訳すると「地球上に男は35億いるんだよ」みたいな感じになります、と紹介してスタジオ爆笑、みたいな展開を考えていたんですけどね。

【ジェーン・スー】
ヨシくんのママは言ってなかった? 「話したいことは先に言っておけ」って(笑)。

【高橋芳朗】
フフフフフ……ではやり直しますね。「Too Many Fish In the Sea」は直訳すると「海にはたくさん魚がいる」、意訳すると「地球上に男は35億いるのよ」みたいな感じになります(笑)。

【ジェーン・スー】
台無し……台無しです!

【高橋芳朗】
歌詞の大意を説明しましょう。「ねぇガールズ、このアドバイスを忘れないで。失恋して泣きたくなっちゃうときってあるよね。でも大丈夫、くよくよしないで。だって海にはたくさん魚がいるんだから。ママが言っていたの。『脈がないと思ったらすぐ次に行きなさい。釣れないと思ったら餌を変えればいいんだから』って。そう。海にはいろんな魚がいるんだよ。海には魚が35億匹いるんだよ」という(笑)

【ジェーン・スー】
新鮮な表現ですね(笑)。

M2 Too Many Fish In the Sea / The Marvelettes

【高橋芳朗】
モータウンのヒット曲では、ミラクルズの「Shop Around」もお母さんによる恋愛指南ソングですね。あれは「ちゃんといいコを物色するんだよ」という内容でした。じゃあ続いては人生の指南ソングにいってみましょう。きっとこの曲がもっともよく知られている母の教訓ソングだと思います。ドリス・デイの「Que Sera Sera(Whatever Will Be, Will Be)」。1956年の作品です。ヒッチコック監督の映画『知りすぎていた男』の挿入歌としてもおなじみですね。日本だとCMでも使われていますし、先日お亡くなりになったペギー葉山さんが日本語詞で歌っていたりもしました。「Que Sera Sera」はなんちゃってスペイン語で、意味は「なるようになる」。英語で言う「That’s Life」、フランス語で言う「C’est la vie」に近いのかな。

【ジェーン・スー】
なるほどね。

【高橋芳朗】
歌詞の大意はこんな感じになります。「まだ私が幼かったころ、お母さんに聞いてみたの。『大人になったらキレイになれる? 大人になったらお金持ちになれる?』って。そしたら彼女はこう答えた。『ケ・セラ・セラ。きっとなるようになるよ。未来のことなんて誰にもわからない。なるようになるものだから」と。で、曲の最後には主人公の女の子がお母さんになって子供からまったく同じ質問をされるんです。

【ジェーン・スー】
へー!

【高橋芳朗】
そして、彼女は自分の母親と同じように答えるわけですね。「ケ・セラ・セラ。きっとなるようになるよ。未来のことなんて誰にもわからない」と。

M3 Que Sera Sera / Doris Day

【高橋芳朗】
この「Que Sera Sera」、別のバージョンでもう一回聴いてみたいと思います。ファンクバンドのスライ&ザ・ファミリーストーンのカバーバージョン、1973年の作品です。1990年に公開されたウィノナ・ライダー主演の映画『ヘザース/ベロニカの熱い日』ってわかります? スクールカーストを描いた先駆的な作品で。

【ジェーン・スー】
うん。あのクリスチャン・スレーターかっこいいよね!

【高橋芳朗】
うんうん。これはあの映画のエンドロールでかかる曲ですね。で、「Que Sera Sera」という言葉を楽観と取るか、達観と取るか、諦観と取るか、それらすべてが入り交じったものなのか、その解釈は人それぞれだと思うんですけど、僕が考える「Que Sera Sera」のニュアンスを体現しているのは、どちらかと言うとドリス・デイよりもこのスライ&ザ・ファミリーストーンのブルージーなバージョンかなと思っています。

M4 Que Sera Sera / Sly And The Family Stone

【高橋芳朗】
皆さんはどちらのバージョンがお好みですかね?

【ジェーン・スー】
わたくしはおとといで44歳になったこともありまして……どちらかというとこっちの感じですかね。

【高橋芳朗】
断然こっちの方が沁みるよね(笑)。

【ジェーン・スー】
優雅に「なるようになる〜♪」ではなく、「ちぇっ、なるようにしかならねえ……」っていう(笑)。

【高橋芳朗】
まあ、いずれにしても時々ラジオで流したい曲ではありますよね。「なるようになるさ」というメッセージに勇気づけられる人もいるんじゃないかなと。

【ジェーン・スー】
うん、達観する人も諦観する人もいることでしょう。

【高橋芳朗】
じゃあ、最後はやっぱり母として堀井さんにまとめていただきましょうか。

【ジェーン・スー】
そうですね。

【堀井美香】
意味がわからないんですけど……。

【ジェーン・スー】
残念ながらいまここに母は堀井さんひとりしかいないので。ご自身の娘さん、そしてリスナーという子供たちに向けて、母の日を前にメッセージをお願いします。

【堀井美香】
そうですか、わかりました……「じゃあみんな、どっこい生きてみろ」。

【高橋芳朗】
ケセラセラ。

【ジェーン・スー】
さあみなさん、それでは今週もどっこい生きていきましょう!
生活は踊る20170512

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア(稀にかかる邦楽はディレクター選曲)。最新1週間のリストは以下です。

5/8(月)

(11:03) Every Kinda People / Robert Palmer
(11:15) Slip Slidin’ Away / Paul Simon
(12:17) Took the Last Train / David Gates
(12:51) Short People / Randy Newman

5/9(火)

(11:05) Oye Como Va / Santana
(11:44) Tell Her She’s Lovely / El Chicano
(12:16) Someday We’ll Get By / Azteca
(12:51) Ay Que Frio / Ocho

5/10(水)

(11:04) Sweet Jane / Mott The Hoople
(11:43) Sorrow〜愛の悲しみ〜 / David Bowie
(12:15) Mister Mister / T.Rex
(12:53) For フルーツバスケット for Youth / 林原めぐみ

5/11(木)

(11:04) I’ll Take You There / The Staple Singers
(11:44) What a Man / Linda Lyndell
(12:21) Do Me / Jean Knight
(12:52) Do The Funky Penguin / Rufus Thomas

5/12(金)

(11:03) Fool’s Paradise / Meli’sa Morgan
(11:16) Ain’t Nothin’ Goin’ On But The Rent /
(11:43) Thinking About Your Love / Skipworth & Turner
(12:16) Dancin’ in The Key of Life / Steve Arrington