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これからの季節、江戸簾で快適な毎日を。

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」

古くは、平安文学にも登場する「簾」。平安時代には「御簾」と言っていましたが、御簾越しにかわす男女の会話やふと御簾の間から見えた女性に恋をした…なんていうエピソードがロマンティックに描かれています。

時代が進んで江戸になると、江戸城、武家屋敷、神社仏閣、あるいは商家といったところでは、高価な簾が使われ、やがてそれが庶民にも広がってゆきます。
簾は、日よけや目隠しとして使われ、浮世絵の中でも夏の風物詩としてよく描かれています。

近年では、値段の安い輸入品に押され、手づくりの簾を作る職人さんも少なくなってしまいましたが、江戸時代にはぐくまれた技法は、今もしっかり受け継がれています。

東京都台東区にある「田中製簾所」
こちらは明治初期の創業で、現在は五代目の田中耕太朗さんが伝統的な技術で簾を作っていらっしゃいます。

簾の素材は、竹や萩。これを綿や絹などの糸を使って編み上げてゆきます。
竹の場合でしたら、まずこんな作業が行われます。
竹を必要な長さに切り、手で丁寧に洗い、必要に応じてフシや皮を削るなどしてから、竹割の作業へ。
小刀やナタを使い、用途にあった太さや形の【ヒゴ】を一本一本作ります。
これを並べて十分に乾燥させるのですが、このときの並べ方も大切。
巻いたときに、もとの竹の形にちゃんと戻るように並べます。
こんな丁寧な作業から、美しくて機能的な簾がつくられているんですね。

こちらでつくっている簾には、いくつか種類がありまして、

 ● 家の外にかける「外掛けすだれ」
 ● 部屋の中で使う「内掛けすだれ」
 ● 屏風や障子に張った「応用すだれ」

それから、のり巻きやお蕎麦に使う簾や、おしゃれなコースターもあります。
気温や湿度がぐんぐんあがってくると、こういう涼しげなものが恋しくなってきますよね。夏を迎えるまえに、江戸簾をおうちに取り入れてみてはいかがでしょうか。
いつもはうんざりしてしまうあつーい夏も、待ち遠しくなるかもしれません。

TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」
月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。

ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。