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画期的なモーニングコールが誕生!生き残りをかけた漁師たちの思いとは

森本毅郎 スタンバイ!

新年度も2ヶ月が過ぎましたが、まだまだ朝起きるのが辛いよっていう方も多いんじゃないでしょうか。そんな方にぴったりのサービスが誕生し、話題になっています。5月25日(木)は、レポーター中矢邦子がTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で『画期的なモーニングコール』について取材報告しました。

★早起きが得意な漁師さんならではのサービス

まずは、一般社団法人フィッシャーマンジャパンの安達日向子さんのお話です。

フィッシャーマンジャパン 安達日向子さん
フィッシャーマンコールとは、その名の通り漁師さんから、船の上からモーニングコールが来るというサービスです。参加してる漁師はそれぞれ石巻の漁師です。それぞれが船の船頭さんで、その浜その浜でリーダー的存在であったりとか、ちょっと独特な手法で漁を展開しているような方だったりします。20代の方を中心に結構幅広い層からご応募頂いておりまして、それも日本全国だけではなくて、海外の方からも結構応募が来ている状態です。

企画をしたフィッシャーマンジャパンは、宮城県石巻市を拠点とする若手漁師集団です。「早起き」が当たり前の漁師が、それを強みとして生かしたユニークなサービスで、ホームページでモーニングコールをかけてほしい漁師を選べて、実際の声も聞くことが出来ます。今月初めの募集開始から既に1300件ほどの募集があり、5:1で女性からの応募が多いとのことでした。応募する理由は、誕生日を祝ってほしい人や就職の面接に遅刻出来ない人ですとか、その日に大事な会議がある人などさまざまだそうです。

日の出を背景に凛々しい漁師の姿!興味を持つ方も多いかもしれませんね。

日の出を背景に凛々しい漁師の姿!興味を持つ方も多いかもしれませんね。

★若い方だとサービスを利用するチャンスが多い?!

では、どうしてこのような企画を立ち上げたのか、フィッシャーマンジャパンの代表理事、阿部勝太さんに伺いました。

フィッシャーマンジャパン 阿部勝太さん
いま、日本の漁業って平均年齢で60歳を超えていて、宮城県で言うとですね、実は後継者がいる家って2割くらいしかいないんですよ。実は、今回モーニングコール自体の目的は、漁師の仕事を感じてほしいという意味合いと、あとは今回一番のメインターゲットは就職活動とか、これからする大学生なんですが、その子たちにも朝の漁師っていうのを感じてもらって、漁師に興味を持っていただいて、これから就職する際に選択肢の一つとして、漁業とか水産業とかが入ってくれればいいなっていう思いがあっての今回の取り組みなんです。

フィッシャーマンジャパンは、漁業のイメージを、カッコよくて、稼げて、革新的なイメージに変え、未来の水産業の形を提案しています。いま、大きな課題となっているのは漁師の後継者不足。今回の企画はそこが狙いだったんですね。

特に、大きなキッカケとなったのが東日本大震災で、石巻では震災後に漁師を廃業する人が多く、全体で3割以上も減ってしまったんです。漁師の数を増やすために若い人に漁師という職業を選択肢に入れてほしいという思いでさまざまな企画を実施しているなかの1つがこのフィッシャーマンコールだったんです。

写真、名言・・・海産物まで届けてくれる?!

写真、名言・・・海産物まで届けてくれる?!

★他人には言いにくい悩みも相談できる?

ということで実際にフィッシャーマンコールを、番組の男性スタッフが使ってみましたので、そのやりとりをご紹介します。( )がスタッフです。

●「おはようございます。(おはようございます、ちゃんと起きられました!今は船の上ですか?)今から出航するところです。(なるほど)そういえば、髪の毛が後退しているなんてお悩みがありましたね。(はい、最近前髪が後退してきた感じがするんですよね)自分もそうなんですよね、寝不足かなんかで。お悩み相談に全然ならないですけど。(オススメの海産物とかありますかね、髪の毛に)ホヤが良いっていいますけどね。昆布とかワカメもいいって聞きますけどね。(石巻の昆布とワカメを食べれば髪の毛が戻ってくると)そうですね、きっと戻ってきます。良い1日を過ごしてください。(ありがとうございます)」
ホヤをオススメして下さったのは、ホヤ漁師の渥美貴之さん!

ホヤをオススメして下さったのは、ホヤ漁師の渥美貴之さん!

フィッシャーマンコールでスタッフを起こしてもらいました。漁師の方は寡黙で近づきがたいイメージでしたが、非常にフレンドリーですので、これなら確かに若い方も気軽にサービスを利用できそうですね。

★10年間に1000人の担い手を増やす!

最後に、阿部さんに今後の団体の目指すところを伺いました。

フィッシャーマンジャパン 阿部勝太さん
そもそも本当に水産業自体が問題だらけなんですよ、特に被災地は。運悪く津波で起こってしまって、風評被害もそうですけど、本来起きなくても良い問題だったんですよね。挙げたらきりがないぐらい問題が山積みなんですけど、一番業界として大きな問題に、集中してやっていこうよという話になってですね。それは最終的に担い手不足の問題だったんですね。僕らとしては10年間で水産の世界に1000人の後継者を作ろうというのが、僕らの団体の動きやこれからのビジョンですね

現在、後継者を作っていこうという活動は各地で増えてきていますが、大体年間の目標が1つの団体で1、2人のところが多いんです。10年間で1000人の後継者を生み出すというのはすごくハードルが高いように思えますが、こういったサービスを通して直接電話で若い人と交流して、漁師という仕事を知ってもらえるきっかけになれば嬉しいです、と仰ってました。

中矢邦子

中矢邦子が「現場にアタック」でリポートしました!