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夏目漱石の新聞小説

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」

夏目漱石の小説「それから」
この小説の連載がスタートしたのが、1909年の6月27日。
同じ年の10月14日まで、東京朝日新聞と大阪朝日新聞で連載されました。

主人公は、実業家の家に次男として生まれ、何不自由ない暮らしをしてきた「代助」。
そんな代助が、ともだちの奥さんである「三千代」に思いを寄せ、さあ、それからどうなるの?……というお話です。

この連載がはじまったとき、小説がいったいどのぐらいの長さになるのか、漱石自身にも予想ができなかったようです。
「どのぐらいの長さになるのか、自分でもわからないので、万が一、早く終わったときのために、次の連載の作家を早めに決めておいてくださいね」そんな内容の手紙を新聞社に書いているそうです。
作者本人にも、ゴールがはっきりわからない連載。
これを書き抜いただけでなく、後世に残る名作にしてしまったわけですから、本当にすごいことですよね。

漱石は、このほかにも新聞小説から数々の名作を生み出しています。
「前期三部作」と呼ばれている「三四郎」「それから」「門」の三つの作品、
そして、「後期三部作」と呼ばれる「彼岸過迄」「行人」「こころ」すべて、新聞で連載された小説です。
また、漱石は、特注の原稿用紙を使っていましたが、「19文字×10行」という、ふつうの原稿用紙とはちょっと違った書式でした。
これは、朝日新聞の紙面に合わせたものだそうです。

新聞小説は、現在でも名作を世に送りつづけています。
たとえば、ドラマ化されて私も出演させて頂いた、角田光代「八日目の蝉」、池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」も新聞で連載されていた作品です。
毎回、「次はどうなるの?」と思わせながら読者を引っ張ってゆく新聞小説。
これからもここから、たくさんの名作が生まれていくのでしょうね。

TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」
月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。

ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
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