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”痴漢冤罪保険”が人気。そのとき無実をどう証明するのか!?

森本毅郎 スタンバイ!

このところ、電車での痴漢の冤罪や、痴漢を疑われて線路の上を走って逃げるなどのニュースが、たびたび伝えられています。そうした中、痴漢に関係するある保険が注目を集めているそうなのです。そこで・・・。

「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまる「現場にアタック」!!今日6月28日(水)は、レポーター近堂かおりが『”痴漢冤罪保険”が人気。そのとき無実をどう証明するのか!?』をテーマに取材しました!

最近注目を集めている痴漢に関係する保険とは、どのような保険なのでしょうか。ジャパン少額短期保険の社長、杉本尚士さんに伺いました。

★痴漢冤罪ヘルプコール付き弁護士費用保険!

杉本尚士さん
「”痴漢冤罪ヘルプコール付き弁護士費用保険”です。まずこの保険自体は、保険そのものとおまけ=契約者特典に分かれていまして、実は、痴漢冤罪ヘルプコールはおまけのサービスになっています。ヘルプコールについて説明しますと、お客様宛に専用の画面、URLを送信しています。痴漢冤罪に巻き込まれたら、即その画面を呼び出して、痴漢に間違われたので弁護士と連絡したいというボタンがあるんですけど、それを押しますと、事件に巻き込まれて切羽詰った状況なので、お客様がリアルタイムに弁護士とお話ができて、そこで弁護士からとるべき言動が相談できる。あたかも自分の顧問弁護士を持っているようなサービスだと思います。」

そもそもの保険は、何らかの、偶然の事故などが起きたときのための保険。その偶然の事故などで、被害者になったときは、弁護士を雇う費用などを負担してくれ、逆に加害者になってしまったときには、体や物の損害費用などを一定の金額負担してくれます。(保険料は月額590円、契約期間は1年。)そこに痴漢と間違われる”痴漢冤罪”トラブルに対応する特典=オマケが付いているのです。それが『ヘルプコール』。

自分が痴漢に間違われたときに、スマホで、保険の自分専用のページのボタンを押すと、この会社が提携している弁護士にメールが一斉に送られます。そして、その時対応可能な弁護士から返信が届き、どうすべきか、電話で指示がもらえる仕組み。ヘルプコールは年1回の利用ですが、弁護士と事件発生後48時間まで、無料で相談できる。一般には個人で顧問弁護士をもつことは難しいけど、それが月590円で持てるというイメージ。

こうした保険は国内で唯一だそうです。急に疑われた状況では、気が動転する人もいるので、弁護士さんと話せるのは安心ですし、有効な発言をできるようになるそうです。

★一ヶ月で2000件の申し込みが!

注目を集めるというこの保険ですが、どれくらい増えているのでしょうか?再び杉本さんに聞きました。

杉本尚士さん
「5月のGW明けから急増しました契約件数が。今年の4月1か月で40件だったのが、5月一カ月で950件くらい。6月に入って6月末まで数日ありますけど、2000件を突破しています。けっこう、男性の方が全体の9割なんですけど、GWに件数が増えてから、女性のお客様から問い合わせが増えていて、自分のご主人とか息子が痴漢冤罪リスクに巻き込まれたときに個人の問題じゃなくて、家族全体の問題なので、そのリスクヘッジに保険に入ろうという動きが多いですね最近。」

この保険が発売されたのは2015年9月。最初話題になったが、その後は加入者があまり増えていなかったそう。それが、痴漢に疑われて線路に飛び降りる人や、その結果、事故で亡くなる人が出るなどのニュースが重なったことで、今年のGW明け頃から急速に加入数が伸びた。また、痴漢冤罪はもはや家族の問題だということで、女性の人から問い合わせも増えている、というのも頷けます。

女性の問い合わせが増えてはいますが、中心は20代~50代の働く男性。満員電車に乗る機会の多い首都圏の人が4分の3、ということです。それにしても、6月の一ヶ月間で2000件以上というのは本当にすごい数!リスクを感じている人の多さを実感しますよね。

★満員電車では気をつけてるけど・・・

そこで、私たちも実際に満員電車に毎日乗っている男性に、”痴漢冤罪保険”が必要かどうか、お話を聞きました。

●「自分を守るイコール家族を守るために必要かなと。実際住みづらい世の中になっていますよ。」
●「保険があるって聞いたときは、いくらくらいだろうなリーズナブルだったら入っても良いかな。お金目的で冤罪を吹っかけてくる人もいるらしいなんていう話を聞くと、保険をかけておくのもいいのかなと。」
●「必要っちゃ必要なんですけど、ただそれより裁判争うから、就業保障とかあったほうが。(会社を)やめるしかないじゃないですか。いれないですよね。強い人なら別ですけど。」
●「今の段階であんま思わない。でも怖いなって思う瞬間はあるんですけど身に覚えがなくて疑われるということだから。一応万歳するとかはやっています。」

最後にお話ししてくれた20代の男性は、高校生のころから満員電車では、両手を上に挙げるくせをつけている、と話していました。そういう具合に、自分でも疑われないように気をつけてはいるけれど、やはり保険も必要かなと思う瞬間はあって、考えちゃうよね、という人が多かったです。一方で裁判などで仕事に行かれない間や辞めなければいけなくなった場合の保障など、もっと手厚い保障にしてほしい、という声もありました。

★両手が挙がっていた、と証言してもらえる??

さて、きのう共通して合言葉のように聞いた、満員電車の基本姿勢は、ホールドアップ=万歳。今後、首都圏の通勤・通学ラッシュが劇的に改善されるのは難しいですし、保険にも限界はある。そんな現状の中、こんなことが頭をよぎるそうなのです。

●「女性が近くに来そうになると異常に気を遣う。もし疑われたら、周りで誰がこの場面を証言してくれるかなと思う時がありますもん。『確かにこの人は手を挙げてましたよ』って言ってくれそうな人が男の人でもいるかなって見渡してしまう。変な体勢になっている時は、証言してくる人がいるだろうか、って。」
●「最近怖いですからね。だからなるべく女性に近づかないようにしようとか、両手を意味もなく、片手にスマホ握りしめて、片手は荷物で、必ず両手ふさがっていますという状態を作っています。見なくってもスマホを握りしめる。手が埋まっていますという『証』にはなるんで。つり革とか握れないときは完全に両手をふさぎます。いっそ男性女性で車両分けてくれた方が、よっぽど気楽だなって。」

いっそ、男性車両を作ろうという意見が出始めるほど、気を張って気を遣って電車に乗っているんですね。また、万が一トラブルに巻き込まれた際のことを考えて、『証明』ができるように、スマホやつり革など何かを持って、しかも誰かにそれを確認してもらえるようアピールもしているそう。電車内で、スマホを見ている人が多いという話もありますが、混んでいて見られない状態なのに、スマホを高い位置で持っている人は、疑われないようにしている証、だったということは、今回の取材で初めて知りました。

保険も頼りになりそうですが、それとは別で、もっと根本的な何かいい対策がなされて、みんなが安心して通勤できるようにしたいですね。

「現場にアタック」近堂かおり

近堂かおりが「現場にアタック」で取材リポートしました。