お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • コラム
  • 放送ログ

7月7日は「ゆかたの日」 浴衣に込められた日本の伝統技術

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」

毎週金曜日は、「プロの仕事」と題してお送りしていますが、きょうは「浴衣の染色職人」のお話です。
きょう7月7日は七夕ですが、浴衣の日でもあります。中国では、昔から七夕になると女性は、衣類に感謝する・・・という習慣があったそうです。その中国での慣習が、奈良時代に日本に伝わったのを記念して、1981年、七夕の日、7月7日が「ゆかたの日」と決められました。そこで、今朝は、浴衣の染色職人のお仕事をご紹介します。

東京の、中央区日本橋にある「竺仙(ちくせん)」。ここは、 天保13年、1842年に創業した175年の歴史がある、浴衣の老舗です。竺仙さんの浴衣のこだわりは、本物の染色。機械を使わない手染めです。その美しさは、多くの職人さんの技に支えられて、今も受け継がれています。
     
浴衣作りには、「注染」という技法を持つ、染めもの工場が欠かせません。しかし、近年は職人の数が激減。昭和60年頃までは、東京に50数軒あった工場も、今では数軒しか残っていないそうです。なぜ、染めもの工場が減ってしまったのか?その理由の一つに挙げられるのが、非常に過酷な作業。まず、冷暖房は染色に影響を与えるため、基本的に使用しません。冬は外気と同じ寒さの中で、夏は42度から45度にも達する中で、作業を行います。

なぜ、冷暖房を使わないのか?「竺仙」によりますと、生地、染めは自然環境のもとで育ったもの。したがって人工的な冷暖房で作り出された環境に対しては、浴衣が拒否反応を起こしてしまうそうです。ただし、昔ながらの、炭火を使って暖をとる事は、生地のコンディションにあまりダメージを与えず、モノ作りの上では、邪魔にならないとか。不思議ですよね。

染め仕事は、型を付ける、染料を注ぐ、洗う、乾かす、と工程ごとに分かれた専門職があり、特に、藍染めは一人前になるまで、かなりの時間を要する困難な作業と言われています。染めの世界を知らない人からは、単調な作業に見えても、実はその日の天候などによって、色の出方も変わるので、非常に奥深く、変化に富んだお仕事だという事です。

浴衣の老舗「竺仙」によりますと、「浴衣は普段着。ジーンズを格好よく着る感覚で、あまりかしこまらず、気軽に着て下さい」とおっしゃっていました。七夕の今夜、浴衣で夜空を眺めてみるのも素敵ですよね。

TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」
月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。

ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。