女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」
日本には、素敵なコーヒーショップがたくさんあります。こうした日本のコーヒー文化を陰で支えている人たちが「コーヒー鑑定士」
有名なのは、ブラジルやコロンビアといった【生産国の鑑定士】ですが、日本の鑑定士はこれとは少しちがいます。生産国の場合は、栽培から輸出に関わるまでの知識が必要とされますが、日本の場合は、生産国から原料を買い付けるところから、皆さんにおいしく飲んでもらうまでの、様々な知識が必要になります。
日本で鑑定士の資格試験をおこなっているのは、全日本コーヒー商工組合連合会の全日本コーヒー検定委員会、通称「JCQA」です。どんな試験を行うかといいますと・・・
●商品設計
スーパーやコーヒーのチェーン店のバイヤーさん、販売店、喫茶店の方々、こうした方たちの販売目的に合わせて、使用するコーヒーの選択から、どんなパッケージにするかまで幅広い専門知識が求められます。
●生豆の鑑定
コーヒーは、原料の品質が悪ければ、どんなに手を加えても美味しいコーヒーにはなりません。品質を見極めることができるか…商品設計にもとづいた原料を買い付けることができるか…これも鑑定士に必要な能力です。
●品質管理
コーヒーを飲む皆さんに、安心と安全を提供するためには、品質管理が大切です。品質の劣化について、異物混入について、また、法律や業界のルールなど、幅広い知識が必要になります。
以上、3つの教科の試験が行われるそうです。
合格すると各コースの「マスター」に認定、3教科全てに合格すると「鑑定士」として認定されます。
しかし、誰もがこの試験を受けられるわけではないんです。コーヒーインストラクター2級と1級を順番に取って、ステップアップしてゆかなければ、鑑定士の試験に挑戦することはできません。
「JCQA」の方に、リスナーの皆さんにコーヒーを楽しむためのアドバイスをいただきました。
『「酸味があるコーヒー」と聞くと避けてしまう方も多いようですが、これは、豆が古くなって酸っぱくなるのとは違うので、避けずに味わってみると、新しいおいしさに出会えるかもしれません…』とのことです。酸味のあるコーヒー、ぜひ皆さんもお試しください。
TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」
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