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ポップ・ミュージック界最高のデュエット、マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルとは?

ジェーン・スー 生活は踊る

七夕の日にお送りした高橋芳朗のミュージックプレゼント。ポップ・ミュージック界最高のデュエットとも言われる、マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルについて特集しました!

生活は踊る20170707

高橋芳朗のミュージックプレゼント マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル特集http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20170707112242

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

※以下、番組内容書き起こし by みやーん(文字起こし職人)

【高橋芳朗】
本日のテーマはこちら! 「七夕におくる、ポップミュージック界の織姫と彦星=マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル特集」。七夕ということで織姫と彦星にかけてのデュエットソング特集ですが、もうマーヴィン・ゲイとタミー・テレルの曲に絞ります!

【ジェーン・スー】
アイク&ティナ・ターナーではないんですね?

【高橋芳朗】
アイクはDV男ということもあってロマンティックさに欠けるので(笑)。やっぱりポップミュージック界で最高のカップル、ポップミュージック界の織姫と彦星といえば、マーヴィン・ゲイとタミー・テレルになるんじゃないでしょうか。1960年代に数々の素晴らしいデュエットソングを残していますね。まずはさっそく、このふたりの最初のヒット曲にして代表曲を聴いてもらいたいと思います。これは映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『天使にラブソングを』でも効果的に使われていたから、きっとご存知の方も多いでしょう。

M1 Ain’t No Mountain High Enough / Marvin Gaye & Tammi Terrell

【ジェーン・スー】
素晴らしい! 名曲ですね。

【高橋芳朗】
これは「どんな障害もふたりの愛を邪魔することはできない」みたいな歌詞なんですけど。それがまた遠距離恋愛っぽいというか、織姫と彦星っぽい気がします。で、この「Ain’t No Mountain High Enough」がヒットした当時、マーヴィン・ゲイは28歳、タミー・テレルは22歳。

【ジェーン・スー】
そっかー!

【高橋芳朗】
なぜこのカップルがポップミュージック史上最高のコンビと言われているかというと、やっぱり恋をしたときの高揚感を見事に再現できているというか、恋愛のピュアな衝動が表現できているというか。本当に恋人同士が愛をささやきあっているようなリアリティがあるからだと思います。実際、当時のリスナーはこのふたりが本物の恋人だと思っていたみたいですね。

【ジェーン・スー】
なるほど。

【高橋芳朗】
で、マーヴィン・ゲイはタミー・テレルとの相性についてこんなコメントをしています。「僕たちが歌っているあいだ、ふたりは恋をしていた。その雰囲気は素晴らしいものだった。お互いの感情は本物だったんだ。でも、曲が終わると頬にキスをしてさよならを言うんだ」と。実はマーヴィンはタミーに惚れていたんじゃないかって説もありますけどね。では、ふたりのヒット曲をもう一曲聴いてみましょう。

M2 Ain’t Nothing Like the Real Thing / Marvin Gaye & Tammi Terrell

【高橋芳朗】
これは「本物の代わりになるものなんてない。写真じゃダメ、手紙でもダメ。本物の君じゃなくちゃダメなんだ」という内容の歌詞で。

【ジェーン・スー】
すごいね、「Ain’t No Mountain High Enough」で遠距離を乗り越えたふたりが3ヶ月ぶりに会ったときのBGMって感じ(笑)。

【高橋芳朗】
うん、これも遠距離恋愛しているカップルにばっちりハマる曲だと思います。織姫と彦星感あるよね。

【ジェーン・スー】
そうだ、そもそも織姫と彦星は遠距離恋愛だったね。

【高橋芳朗】
そうだよ、年に一度しか会えないからね。で、このマーヴィン・ゲイとタミー・テレル、実質的な活動期間は半年ちょっとぐらいなんですよ。

【ジェーン・スー】
ええっ!?

【高橋芳朗】
というのも、タミー・テレルは病に冒されていたんですよ。それでちょうど50年前の夏、1967年の夏に悲劇が起きるんです。コンサートでふたりが歌っているとき、突然タミーがマーヴィンの腕のなかに倒れて。そのままタミー・テレルは病院に運ばれて、脳腫瘍と診断されるんです。それでそのあと何回も手術を繰り返すんですけど、3年後の1970年3月に24歳の若さで亡くなっているんですね。

【ジェーン・スー】
信じられない!

【高橋芳朗】
次は、そのステージ上でタミーが倒れたときに歌っていた曲を紹介します。タミーはちょうどこの曲のエンディングに差し掛かったところで倒れたと言われていますね。本当に美しいバラードです。

M3 Your Precious Love / Marvin Gaye & Tammi Terrell

【高橋芳朗】
スーさんも思わず一緒に歌っていました。

【ジェーン・スー】
これはいろんな人たちにカバーされていますよね。

【高橋芳朗】
ディアンジェロとエリカ・バドゥのカバーが有名ですかね。で、タミー・テレルの死に強いショックを受けたマーヴィン・ゲイは一旦音楽活動から遠ざかることになるんですけど、1年後の1971年1月に復活を果たすことになります。そのときにリリースしたのが、マーヴィンの代名詞でありポップミュージック史上でも屈指の名曲「What’s Going On」です。「What’s Going On」は、ベトナム戦争から帰還したマーヴィンの弟の話にインスパイアされてつくった反戦ソングになります。タミーが亡くなって虚無感を抱えていたマーヴィンは、きっと混迷するアメリカの社会情勢に自分が歌うべきことを見出したんでしょうね。当初レコード会社はマーヴィンが政治的なメッセージを歌うことに反対して発売を渋っていたんですけど、マーヴィンが断固とした態度を取ってリリースに漕ぎ着けて結果大ヒットになったという経緯があります。

M4 What’s Going On / Marvin Gaye

生活は踊る20170707

【高橋芳朗】
「戦争することが答えじゃない」という一節が有名ですね。

【ジェーン・スー】
「War is not the answer」っていうね。

【高橋芳朗】
そして「愛だけが憎しみを克服するんだ(For only love can conquer hate)」と。うん、やっぱり素晴らしい曲ですね。

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア(稀にかかる邦楽はディレクター選曲)。最新1週間のリストは以下です。

7/3(月)

(11:03) (Nothing But) Flowers / Talking Heads
(11:13) You Can Call Me Al / Paul Simon
(11:43) Everywhere / Fleetwood Mac
(12:16) The Lazarus Heart / Sting
(12:24) In Your Eyes / Peter Gabriel
(12:51) 風の街 / Hi-Fi Set

7/4(火)

(11:03) You’re The Best Thing / The Style Council
(11:14) Bittersweet / Everything But The Girl
(11:43) Young at Heart / The Blue Bells
(12:18) Love All Day / Nick Heyward
(12:51) When The Piper Calls / China Crisis

7/5(水)

(11:03) Could You Be Loved / Bob Marley & The Wailers
(12:15) The Magnificent Seven 〜7人の偉人〜 / The Clash
(12:24) Do Nothing / The Specials

7/6(木)

(11:04) It’s a Lovely Day Today / Astrud Gilberto & Walter Wanderley
(11:45) Tem Mais Samba / Quarteto Em Cy
(12:17) Marambaia / Sonia Rosa

7/7(金)

(11:02) Love Train / The O’Jays
(11:43) She’s a Winner / The Intruders
(12:16) Welcome to The Club / Blue Magic
(12:50) Stop and Think / Trammps