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「新幹線通勤の補助」を行う地方自治体が増えている!?

森本毅郎 スタンバイ!

先週のニュースで、東京への人口の「一極集中」が顕著になっていることが明らかになりました。総務省が行った調査によると、日本全体の人口は減少しているものの、東京都の人口は増加傾向ということです。こうした中、各自治体で打ち出している、人口増加を目的としたある対策について、7月10日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

まずは、埼玉県・熊谷市による新たな一手について、熊谷市・企画課の松本里実さんに伺いました。

★自治体にひろがる「新幹線通勤」の補助制度

熊谷市・企画課 松本里実さん
『おいでよ、熊谷!新幹線楽ちん通勤事業』というもので、平成28年度から平成31年度末までに、市外から熊谷に転入した40歳未満の方を対象に、住宅を購入して新幹線通勤する場合に、定期代の一部を、最長2年間助成する。熊谷駅から東京駅は、在来線だと1時間20分で少し遠いと感じるかもしれないが、新幹線だと40分で通勤できる。『東京は近い』と少しでも感じてもらって、定住人口の増加を図ることを目的にしている。

この、熊谷市への移住促進プロジェクトは、月額で最大2万円の補助が出るというものです。現在、埼玉県自体の人口は増えていますが、熊谷市は減少傾向・・・。県北部にある熊谷市から、県南や東京方面に移り住む人が相次いでいるようです。

そこで目を付けたのが「新幹線補助」。市のホームページでも、新幹線を利用した場合の通勤時間の変化や自己負担額の目安など、熊谷市に移住した際のメリットをアピールしています。

森本毅郎スタンバイ!

【熊谷市】「おいでよ、熊谷!新幹線で楽ちん通勤しませんか?」新幹線推しで移住促進を図っています。

新幹線沿線の強みを生かしたこうした取り組みは、他の自治体でも拡がりを見せています。

★湯沢町は月最大5万円を助成

続いて、スキー場や温泉で知られる、越後湯沢駅のある新潟県・湯沢町。こちらも、新幹線通勤補助を打ち出し、人口増加を目指しています。湯沢町・企画政策課の笛田直宏さんのお話です。

湯沢町・企画政策課 笛田直宏さん
35歳前後の方の“Ⅰターン”と、もともと湯沢町に住んでた人が首都圏に出て来る“Uターン”を対象とした『新幹線通勤補助金』。月額最大5万円を、10年間補助する。他所の自治体もやっているが、対象期間が10年というのは湯沢町が最長だと思う。かなり思い切った期間です。

ちなみに、越後湯沢駅~東京駅までの定期代は、約15万円です。会社からの支給額と、月額最大5万円の町からの補助金で、少しでも負担を減らそうという施策なのですが、単純計算でも年間60万円×10年=600万円・・・。相当思い切った取り組みなのが分かります。

森本毅郎スタンバイ!

【湯沢町】新幹線通勤の補助金概要。“Iターン”(左)と、“Uターン”(右)ねらい。

湯沢町は観光地でもあるので、人口が減ってしまうと観光面での影響も心配されます。そういったこともあり、人口増加に少しでも繋げるべく、補助制度を導入したということでした。また、対象期間を2~3年ではなく10年としたのは、移住の先の“定住”に繋げてもらうためとのこと。

そんな、大盤振る舞いとも言える湯沢町の新幹線補助は、去年8月から始まっているのですが、現在、補助金を受けているのは1名のみ。この方は東京からの“Uターン”ということですが、やはり移住となると一大決心なのか、“Ⅰターン”の申請はまだありません。

★「通勤ラッシュはもう嫌だ!」好印象の人多数

ただ、湯沢町の笛田さんは、越後湯沢駅から東京駅まで最短71分で移動できたり、リクライニングも出来て快適な通勤時間になることをアピールされていました。そこで、新橋のサラリーマンの方に、普段の通勤時間と新幹線通勤補助について、伺ってみました。

●「通勤時間は30分。ラッシュは正直辛い。通勤で立って揺られるのは辛いし座って行けるのは非常にメリット高いので、補助金が出て郊外に住んで通勤されるのは良い事だと思う。全部東京に集まり過ぎるのも良くない。
●「45分位ですかね。ラッシュが大嫌いなんで朝5時に起きて、空いた電車で来る。興味ありますね。自宅を離れた所に持つ人には新幹線通勤を許可してくれる、という制度が会社にあったので、軽井沢かどこかに家を買おうと考えていたこともあったが、なかなかタイミングが合わなかった。ぜひ利用したい。

最後の男性は、以前実際に、会社の制度を利用して新幹線通勤を考えた事もあり、今でも会社が認めてくれるなら京都の実家から新幹線通勤がしたいと話していました。

★通勤時間が長い人からは、こんなボヤキも・・・

さらに、「新幹線を利用した場合、越後湯沢駅から東京駅まで最短71分」という話が先ほど出てきましたが、それよりも長い通勤時間の人からは、ボヤキとも聞こえるような話を聞かせてくれました。

●「2時間です。帰りは座れないので立ったまま。新幹線が走ってる所は良いですが、知り合いで、小山から新幹線で来てる人がいる。向こうの方が早いでしょうね。
●「1時間半くらいですね。分かりやすく言うと横浜から亀戸。もう慣れたがふと考えると長いかなと思いますね・・・。うちの会社にも新幹線で通っている上司がいるが、通勤時間は変わらないってことを知った時は驚きました。チョット微妙な感じですよね。

新幹線通勤補助を導入する企業も出ているようで、神奈川や千葉から東京に通勤するよりも、新幹線通勤の方が早い場合があるそうです。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!