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カセットテープ人気でラジカセ不足?!

森本毅郎 スタンバイ!

いまレコードなど、レトロなものがブームですよね。実は今度は、カセットテープが売れているんです。昔を懐かしむ人が買うだけでなく、実は若い人が買ったり、新曲がカセットテープから出たりといろいろな変化をしています。7月13日(木)は、レポーター中矢邦子がTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で『昔と違ったカセットテープのブーム』について取材報告しました。

★世界初!知る人ぞ知るカセット専門店登場

まずは、新しい動きとしてカセットテープ専門店が出てきました。中目黒にあるwaltzのオーナー 角田太郎さんのお話です。

waltz 角田太郎さん
ここでは、メインはカセットテープと再生するラジカセやウォークマンを中心に販売してます。元々、僕自身がカセットテープを集めていたんですけど、入手しようと思っても売っているお店がほとんどなかったんです。ですので、インターネットを通じて、ずっと集めていたら、気付いたら1万本以上のカセットテープがあったんです。ふと、これを使ってビジネスをしたら、世の中に存在しないビジネスができると思いました。それから、やりたくて仕方なくなってしまったので、思い切って会社辞めて、このお店を作りました。

場所は、中目黒駅から歩いて15分ほど。閑静な住宅街の中にあり、正直駅から少し遠いと感じるかもしれませんが、実際に昨日伺うと、お店にお客さんが次々と入られていました。ちなみに、ジャンルは洋楽中心でポップ・ロック・R&B・サウンドトラックなどが用意されています。

手の平ほどの大きさでで可愛らしいサイズ感。

手の平ほどの大きさでで可愛らしいサイズ感。


最近、こうしたカセットを販売するお店は、waltz以外にも、“HMV”などの音楽ショップや期間限定でコーナーをつくるお店など増えているそうです。
久々のカセットテープ!ギリギリ世代の私も懐かしいです。

久々のカセットテープ!ギリギリ世代の私も懐かしいです。

★デザイン一新!おしゃれラジカセ登場

さらに、最近では、こうしたブームに合わせて、ラジカセも新発売しています。詳しいお話をソニーマーケティングの前川笑理さんに伺いました。

ソニーマーケティング 前川笑理さん
新商品のCDラジカセで、今、アーティストさんがCDと同時にカセットで発売していますし、カセット自体を可愛いから買ったけど、聴く物がない状態になっているようです。最近の流れは、今までカセットをお使いにならなかった若い方からの問い合わせが多いです。おしゃれなカセットを買って、おしゃれなラジカセで聴きたい時にそれに応えられる商品が足りないかなと思って、今回は若い方に受け入れやすいようなデザインをコンセプトにした商品にしました。カセットブームがあるからこそ、つられて売上が上がってるような状態です。

ソニーは先月、新しいオシャレなタイプのラジカセを発売しました。売上は去年の同じ時期と比べて上がっていて、テープのブームが先に来て、肝心な聴くためのラジカセがないとソニーに問い合せあり、ブームに押される形でラジカセが登場しています。

小学生ぶりの懐かしい”ガシャ”の音。

小学生ぶりの懐かしい”ガシャ”の音。

また、日本のアーティストもカセットだけで新曲を出す人もいるんです。というのも、デジタルと違い、曲をスキップせずに聴いてもらえることが作り手側として良いということでした。

★リバイバルではない!カセットテープ人気

そんな中、今のブームは昔とは違うと、ワルツの角田さんはお話されていました。

waltz 角田太郎さん
7~80年代、当時は何も録音されてないテープに、ラジオを録音したりレンタルショップでCDやレコードを借りて、コピーする“録音メディア”としてのカセットテープが主流でした。ただ、今は、最初から音楽が収録されている“ミュージックテープ”の時代。うちが扱っているものもミュージックテープで、今までこれが主流だった時代はないんです。この2年間でカセットの売れ方って全然変わってきていますし、世界レベルでカセットテープが再評価されているのは間違いないと思います。ですので、ブームというよりもいま、新たに“黎明期”が起きていると思います。

昔から“ミュージックテープ“はあるにはありましたが、レコードがあってミュージックテープも出てる、という感じで、さらに、どちらかというと自分で録音する生テープのほうが多かったようです。でも、今は、レコードもださず、ミュージックテープだけでリリースするアーティストもあって、昔とは違った形のようです。

waltzで、エルトンジョンのユアソングを聴かせていただきました。

waltzで、エルトンジョンのユアソングを聴かせていただきました。

★やっぱり懐かしい!大人から見た魅力

実際に、カセットテープで音楽を聴くと、カセットならではの良さを感じました。では、カセットテープを買っている人はテープのどこに魅力を感じているんでしょうか。街で最近テープを買った人に聞きました。

●「カセットテープは、面白いですよ。僕は45歳ですけど、テープからCDに移行した世代。テープのときのフラストレーションは“高音が入らない”。CDは“高音が入ってるな”と。逆に言うと、いま高音が入ってないからテープは、まろやかに感じるんでしょうね、ジャンルにもよりますがシャカシャカしたハイハットとかないものや、ボーカルものはテープの方がしっとりするっていう感覚を持つんじゃないか。」
●「音良いんですよ、アナログの方が。CDはやっぱり、カリカリしてる。キレイだけど“ふくよか”じゃないんですよね。テープはずっと聴いていられるけど、CDは1~2時間聴くと疲れます。60歳ですけど、僕らの世代はみんなそうだと思いますよ。」

テープの音が良い=懐かしいという声は比較的に40代以上の方が多かったです。

★ジャケ買いに初体験も!若い方から見た魅力

一方で、若い方は、どこに魅力を感じているのか、聞くと別の意見が出てきました。

●「カセットテープはよく買います。やっぱり、その独特の音の質感も楽しいです。あと、“ジャケット“もCDやレコードとも仕様が違うので、コレクション心をくすぐりますよね。」
●「再生すると”ガビガビ”いったりするのが、すごくアナログっぽくて素敵だと思いました。今持っているのは…(取り出して)カセットテーププレイヤーです。心の奥ですごい気になっていて、“カセットテープというもの”を聴いたこともないし、触ったこともないんですがハマりました。僕は22歳。(聴いたこととか使ったことは?)ないです。3日前が初めてです。」

20代ですと、見たことも触ったこともないから新鮮なんですね。私は20代中盤で、小学生の時にラジカセを使っていましたがやっぱり今使うと新鮮に感じました。

ちなみに若い女性の中には、カセットテープをインスタグラムなどにアップして“おしゃれなテープ“を発信するブームもあるそうです。

今の若い方にとっては、カセットテープを知らない人も多いので、レトロなブームではなく”新しいブーム“になっているようです。

中矢邦子

中矢邦子が「現場にアタック」でリポートしました!