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夏に聞きたい!トロピカルムード満点の楽器「スティールパン」を使ったオススメ5曲!

ジェーン・スー 生活は踊る

夏のBGMとして最適な楽器、「スティールパン」。どんな楽器なのか?そしてスティールパンを使ったオススメの曲を音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんが紹介しました。

生活は踊る20170721

高橋芳朗のミュージックプレゼント スティールパン特集http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20170721112215

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

※以下、番組内容書き起こし by みやーん(文字起こし職人)

【高橋芳朗】
今週はこちら。「トロピカルムード満点! 夏こそ聴きたい南国生まれの楽器、スティールパン特集!」。

【ジェーン・スー】
待ってました!

【高橋芳朗】
スティールパン/スティールドラムという楽器を使った曲の特集です。スティールパン、堀井さんはご存知ですか?

【堀井美香】
もちろんです!

【高橋芳朗】
まずは知らないという方のためにスティールパンがどんな音を出す楽器なのか1曲聴いてもらいましょうか。これはエッソ・トリニダード・スティール・バンドによるジャクソン5の名曲カバー、1971年の作品です。

M1 I Want You Back / The Esso Trinidad Steel Band

【高橋芳朗】
スティールパンはカリブ海に浮かぶ島国、トリニダード・トバゴ共和国で1940年ごろに発明されたと言われています。ドラム缶からつくられた打楽器で、見た目としてはコントなんかで上から落ちてくるタライみたいな感じですかね。

【ジェーン・スー】
金ダライですね。

【高橋芳朗】
まさに、あれをイメージしてください。特徴としては、打楽器だけど音階がある。つまりメロディーを演奏することができるんですね。で、いま聴いてもらっているのはトリニダード・トバゴの現地のバンドの演奏ですが、今日はポップミュージックのなかでこのスティールパンがどのように浸透していったのかをざっくり紹介したいと思います。最初はロックやポップスでスティールパンを使ったごく初期の音源として、イギリスのホリーズが1967年にリリースした「Carrie Anne」という曲を聴いてみましょう。スティールパンは1分30秒すぎぐらいに登場します。

M2 Carrie Anne / The Hollies

【ジェーン・スー】
いいですねー。

【高橋芳朗】
スティールパンが入ってくる瞬間がちょっと感動的ですよね。で、ポップミュージックでスティールパンを広めた最大の功労者のひとりといえるのが、ヴァン・ダイク・パークスというアメリカのミュージッシャンになります。日本のはっぴいえんどのプロデュースを手掛けたこともある人ですね。最初に紹介したエッソ・トリニダード・スティール・バンドも、実はヴァン・ダイク・パークスがプロデュースを務めています。今度は、そのヴァン・ダイク・パークスの作品からスティールパンを使った曲を聴いてみましょうか。これもスティールパンを演奏しているのはエッソ・トリニダード・スティール・バンドになります。1972年の作品です。

M3 Steelband Music / Van Dyke Parks

【高橋芳朗】
そして、このヴァン・ダイク・パークスに影響を受けて日本のポップスに本格的にスティールパンを取り入れた先駆的な存在が細野晴臣さんです。細野さんは1975年に高田渡さんがアメリカでレコーディングした『Fishin’ On Sunday』というアルバムのプロデュースに携わっているんですけど、そのときスタジオにヴァン・ダイク・パークスと彼の相棒的存在のスティールパン奏者、ロバート・グリニッジが遊びに来たそうなんです。結局、このふたりはそのままレコーディングに参加することになるんですけど。

【ジェーン・スー】
ふーん!

【高橋芳朗】
で、細野さんはそのロバート・グリニッジにスティールパンを注文してつくってもらうことになって。これ以降、細野さんは自分が所属していたティン・パン・アレーの『キャラメル・ママ』やソロアルバムの『泰安洋行』でスティールパンを導入するようになります。というわけで、次は細野晴臣さんのスティールパンの名演を紹介しましょう。細野さん名義の曲ではないんですけど、今回はあえてこちらを。

M4 夏の女優 / 南佳孝

【高橋芳朗】
細野晴臣さんのスティールパン演奏をフィーチャーした南佳孝さんの1978年の作品でした。細野さんのスティールパン演奏が聴ける曲としては、荒井由実さんの「避暑地の出来事」とか桑名正博さんの「薔薇と海賊」とか、ほかにもいろいろありますので興味のある方はチェックしてみてください。あと、日本でスティールパンを広めた重要人物といえばヤン富田さんがいらっしゃいますが、ヤンさんの曲はまた別の機会に改めて。

【ジェーン・スー】
はい。

【高橋芳朗】
では、最後は細野晴臣さんにスティールパンをつくったロバート・グリニッジのスティールパン演奏で締めくくりたいと思います。アメリカのブルース・ミュージシャン、タジ・マハールの1977年の作品になります。タイトルも夏っぽいですね。

M5 Curry / Taj Mahal

【高橋芳朗】
細野さんのトロピカル三部作に入っていてもおかしくないような曲というか。

【ジェーン・スー】
本当に「カレー」としか言ってなかったね。「カリー! カリー!」って。

【高橋芳朗】
実質インストゥルメンタルですね。この曲が入ったタジ・マハールの『Music Fuh Ya』というアルバムは全編でロバート・グリニッジのスティールパンが炸裂していて超オススメです。ポップスでスティールパンが本格的に使われるようになったのは1970年代後半からで、有名なところではスパイロ・ジャイラの「Morning Dance」、ジョン・レノンの「Beautiful Boy」、グローヴァー・ワシントン・ジュニアの「Just The Two Of Us」。

【ジェーン・スー】
あー、そっか!

【高橋芳朗】
うん、後半の部分で出てくるよね。あとビーチ・ボーイズの「Kokomo」とか、意外なところではレッド・ツェッペリンが「Fool In The Rain」という曲で使っていたり。

【ジェーン・スー】
なるほどなるほど。

【高橋芳朗】
それからスティールパンの最新情報としては、スティールパンの歴史を紹介するドキュメンタリー映画『スティールパンの惑星』が日本で公開されます。9月23日からアップリンク渋谷にて。

【ジェーン・スー】
おー、アップリンクはいっつもおもしろそうなのをやってるんだよ!

【高橋芳朗】
この映画の公開タイミングにでもまたスティールパンの企画をできたらと思ってます!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア(稀にかかる邦楽はディレクター選曲)。最新1週間のリストは以下です。

7/17(月)

(11:05) Summertime / The Sundays
(11:14) Good Enough / Dodgy
(11:46) Circles / Swan Dive
(12:19) Sports & Wine / Ben Folds Five
(12:51) It Must Be Summer / Fountains of Wayne

7/18(火)

(11:02) Love and Mercy / Brian Wilson
(11:15) Closer to the Flame / Dave Edmunds
(11:44) Every Little Thing / Jeff Lynne
(12:16) Not Alone Any More / The Traveling Wilburys

7/19(水)

(11:03) Dancing in the Street / Martha&The Vandellas
(11:44) Shotgun / Jr. Walker & The All Stars
(12:16) Two Can Have a Party / Marvin Gaye&Tammi Terrell
(12:25) Ain’t Too Proud to Beg / The Temptations

7/20(木)

(11:04) The Beach Boys / Wouldn’t It Be Nice
(11:44) Elenore / The Turtles
(12:20) Always You / The American Breed
(12:51) Time for Livin’ / The Association

7/21(金)

(11:02) Got to Give it Up / Marvin Gaye
(11:15) As / Sister Sledge
(11:43) Waiting On You / The Pointer Sisters
(12:15) Wouldn’t Matter Where You Are / Minnie Riperton
(12:50) Reason to Survive / Rance Allen Group