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ひっそり無くなる「駅の水飲み場」

森本毅郎 スタンバイ!

電車の駅でみかける水飲み場ですが、その駅の水飲み場をめぐって先週末、ネットニュースで話題になった記事がありました。それが、地下鉄の「東京メトロから消えた冷水機、水飲み場は全廃」という話です。東京メトロから水飲み場がなくなるんでしょうか。7月25日(火)は、レポーター中矢邦子がTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で『消える地下鉄メトロの水飲み場』について取材報告しました。

★冷水機は既に消滅・水飲み場も来年全て消滅

まずは、その記事を出した乗りものニュースの國吉 真樹さんに伺いました。

乗りものニュース 國吉 真樹さん
東京メトロの冷水機を最近見かけなくなったので、どこに行ったのかと東京メトロに取材をしました。水を飲むものに関しては、蛇口型のタイプと、足下にあるペダルを踏むと水が上に噴き出す冷水機型と呼ばれるもの、2つあります。冷水機型のものは2014年度に全てなくなりました。冷水機以外のもの、いわゆる蛇口タイプのものは、現在10カ所残っているそうです。残りは、来年の5月までに全て無くなることになりました。

水飲み場自体が東京メトロから無くなってしまうんですね。実は、水飲み場のタイプには2つあります。1つは、ペダルを踏んで水が噴水のようにでる冷水機、もう1つは、蛇口から水が出るタイプです。東京メトロでは、1966年に最初の冷水機を設置してから、長らく利用されてきたそうですが、2010年頃からその冷水機の撤去をはじめ、もう既にありません。いまは、蛇口タイプのみ10カ所あるものの、それもすべて来年にはなくす方針だそうです。

マイクを向け、国吉さんに伺いました。

マイクを向け、国吉さんに伺いました。右は、編集長の恵 知仁さんです。

★知らない利用者は、無くなって構わないの声多数

この消える水飲み場の話は本当なのかと思い、番組で東京メトロに聞いたところ、「積極的に公開している情報ではないため最小限の露出に留めたい」ということから、音声取材にはお応えていただけませんでした。
ですが、実際に“なくす”という方針でした。

東京メトロでゼロになる蛇口タイプの水飲み場

東京メトロでゼロになる蛇口タイプの水飲み場

では、積極的に公開していないため一部でしか知られていないこの話、東京メトロの利用者は知っているのでしょうか、聞きました。

●「知らないです。あまり水飲み場があるって意識してませんでした。なくなっちゃうんだみたいな感じ。」
●「なくなっても困らないです。駅に自動販売機あるんで、その時に欲しい飲み物が飲めるんで。」
●「聞いたことないですね。なんか公衆のものを使うのは怖い。衛生的なものかな、なんとなくね。いま色んな事件が多いので。」
●「使わないので、聞いたこともなければ、かといってどうってこともない。普段、飲み物を持ち歩いてるのであまり公共のものを今は使わないです。いらなくはないけど、なくても大丈夫なので。」

伺ったところ、知っている人はひとりもいませんでした。使ってないから別になくなっても関係ないという人から、常に飲み物を持っているので必要ない人、あとは衛生的じゃない印象なので敬遠している人も多かったです。

★自販機の普及で水飲み場は消失へ

実は、こうした駅の水飲み場をめぐっては、撤廃するところと維持しているところとで鉄道各社の動きには差があります。では、今回、東京メトロが来年すべての水飲み場をなくす方向に舵をきった背景にはなにがあるのか。再び乗りものニュースの國吉さんのお話です。

乗りものニュース 國吉真樹さん
背景は、様々な理由があると思うんですけれど、一番は、ミネラルウォーターやジュースが比較的安価で気軽に手に入れられるようになったので、選択肢の増加に伴い、その中に駅の中の冷水機が入ってこなくなった…つまり、純粋なニーズの自然減という認識です。

先ほどの利用者の声でも多かった「飲み水は自動販売機で買う」というお客さんが増え、水飲み場が使われなくなってきたことが一番大きいというお話でした。
また、番組が東京メトロに聞いたところ、それ以外の理由には、故障したときの部品がそろわず修理にかかる時間が増えて長期で使用不可になるところが増えていたことも考えての判断という事でした。

★飲んだとき・熱中症・災害時のいざに備えたい「水飲み場」

ただ、その一方で東京メトロの利用者のなかには、水飲み場がなくなるのを懸念する声もありました。

●「暑いときとかはやっぱりあった方が便利かな。あとは飲んでるときとかは、ちょっと酔いさましに使いたいです。なくすほどではないと思います。」
●「飲み物もっていないときとかで薬とか飲みたい時に使いたいと思います。」
●「3・11のときもそういった飲料水とか売り切れの状態すごかったので、そういうときは便利、最終手段として良いのかと思うんですけどね。」

熱中症や災害時のことを考えるとあっても良いのではという意見もありました。また、2人目の女性が心配していた急きょ薬を飲まなきゃいけないというときですが東京メトロでは、駅の事務室などにお声がけいただければ、その水は用意してくれるということです。ただ、実際に利用している人も少なくて、昨日駅のホームの水飲み場で水を飲んでいる人を6時間ほど待っていたのですが、親子が1組利用しただけで、利用者が少ないのも実情でした。

中矢邦子

中矢邦子が「現場にアタック」でリポートしました!