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消えゆく街のお米屋さんの悲哀。【あなたの街の現場にアタック】

森本毅郎 スタンバイ!

スペシャルウィークの今週は【あなたの街の現場にアタック!】という企画でお送りしていますが、最終日の今日『あなたの街のお米屋さん』に注目しました。というのも、今年の夏は雨が続きました。そこで気になるのがおコメの出来。米騒動の再来を懸念する声も上がっています。そこで・・・、TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の現場にアタック」。街のお米屋さんに、実際のところ、どうなのか?を取材しました。

まずは、自由が丘にある『玉川屋』さんのお話です。

★大丈夫だと思う。93年の教訓があるしね。

自由が丘の『玉川屋』さん
「取引先の話を聞くと、そうでもないよ、と。産地の直接情報ではないですけど、特に関東辺りは悪くないって聞いてます。東北の太平洋側、宮城、岩手とかそっちのほうはちょっと心配だっていうことで、でもその他はそうでもないんじゃないかっていう風には聞いてます。むしろのこれからの天気によってもだいぶ左右されるので今の時点ではあんまり大騒ぎするほどのことでもないかなと感じている。(93年の米騒動)それはちょっとそこまでは心配してないですね。当時は確かにこのくらいの時期から今年は絶対ダメっていうようなことが流れていたので、世間で大袈裟になる前からもう来年はちょっと厳しいよ、と、あの時はね、そういう情報が早めに出ていたので、だから早い段階で品物を確保するとか、当時はしてましたけど、今はそこまでは考えてないです。あの教訓があるので結構落ち着いた感じだと思いますね。」

こちらのお米屋さん、自由が丘の『玉川屋』さんは、昭和の初めからやっている老舗。もちろん、1993年の米騒動を経験されています。当時と比べれば、今年はまだ大騒ぎするほどではないよ、ということ。他の街のお米屋さんにも伺いましたが、皆さん、それほど心配していない、と。多少価格は上がっているけど、不足することはないよ、と言っていました。しかし、今日も秋田・新潟などでは大雨になっていますので、お話にある通り、今後のお天気が気になりますね。そんな中、こんな声がありました。

★天候不順もだけど、飼料米が・・・。

足立区のお米屋さん
「今年は天候不順もそうなんですけど、ここ数年、飼料米の問題があるんですよね。政府の方針で飼料にまわすお米の補助金が多いんですよ。その関係で、主食用のお米が、特に安いお米ね、低価格のお米が不足してるんですよ、ここ2年くらい。前は価格差が結構あった。高いお米と安いお米の。高いお米は高止まり。安いお米と高いお米の差がぐーんと縮まった(みんな高くなった)そうなんです。だけども、なかなか上がったからって我々小売り屋がすぐ販売価格に反映できない。我慢して我々も競争が激しいですから、やせ我慢で今までの価格で収めてる。天候のことよりもそっちのほうが心配の種でしたけど、そこへ今度、天候が不順でダブルで今年はきてる。」

足立区にあるお米屋さんのお話でした。飼料米とは、輸入のトウモロコシに代えて家畜のエサにするお米。この飼料米は食べるお米よりと比べると、品質が問われないため、作るのに手間がかからないし、作付け前に価格が保障されていることもあって、飼料米を作るほうに流れている。だから、主食用の安いお米を作る農家が減っているので価格が上がっているんだそうです。ただでさえ競争が厳しいので販売価格を上げられない状況なのに、天候不順も重なるとダブルパンチ。厳しい世界ですよね。さらにはこんな声がありました。

★消え行くお米屋さん。米を知らない人々。

江東区のお米屋さん
「もうなくなっているんです、米屋みんな。どんどん減っています。重たいものだし、年をとってきてるから持てなくなってきているんですよ。それもあるけど、それよりも今、米はネットで買う人、スーパーで買うからいいわって人が多いでしょ。あとね、産地から契約で買っているという人とか道の駅で買ってきたとか。それで困るのが玄米を買ってきちゃって精米してくれって来るのがいるんで断ってます。どんなお米だか分らないし、古米なんか撞いて精米機にニオイが移ってもイヤだし。それとよく知らないで玄米買ってくるんですけど、上だけが新米で下が古米っていうのがあるんですよ、中には。知らないでこっちで精米してやると、取り替えたんじゃないのって言われる、これもイヤだしね。よく知らないお客さんがいて30㌔精米すれば30㌔の米は出ないでしょ?糠が出るんだから、そうすると盗ったんじゃないのって冗談じゃない、あまりにも無知な人が多い。中にはもっと大きな木になってるのかと思ったっていうのもいるし、米のなる木っていうから木になると思って。いやもうみんな辞めていくだけでしょうね。」

お米屋さんの悲哀ですよね・・・。こちらは江東区にあるお米屋さん。商店街の通りには、昔は他に2軒のお米屋さんがあったそうですが、みんな辞めてしまったそうです。この辺りだけでもスーパーが5軒もあるんですって!また、ネットの影響も大きいです。こちらのご主人は2代目で75歳ですが、3代目はおらず。先ほどの足立区のお米屋さんも後継ぎがいないそう。なんだか切ないですよね。そんな中、こんな声がありました。

★創業100年目指す3代目!!

幡ヶ谷の『柴田米店』さん
「2代目『渋谷区の問屋の組合のことをやっているんですけど、かつては144軒くらいあった。それが70くらいになってそれが今はもっと少なくなって今43店舗。でもね、一生懸命やればまだまだ出来るんじゃないかと思っています。(なくなっていくお店が多い中で3代目がいますね)そうですね。3代目が一生懸命やってくれているから助かってます。』
3代目『私まだね4年目くらい。ずっと20年くらい一般のサラリーマンをやっていた。父も高齢だし、お店付の家を建て替えた、両親と同居してること、将来のサラリーマン像というものを考えた時に、お店の商売というものと色々考えて魅力的なのはこちらかなということ、そういうことになりました。』
(お父さんは継いでくれると思ってた?)
2代目『いやいやいきなり会社辞めてやりたいからと言い出して今に至るわけですけど(うれしかった?)あぁもうこの上ないです。だから自分で終わると思ったから店を小さくした、前はもっとこの倍以上あったんですけどね。』
(100年以上続きそう?)
3代目『どうでしょうね、私次第かもがんばります。』」

後を継いでくれてお父さん、本当に嬉しそう!!こちらの、幡ヶ谷にある柴田米店さんは86年の歴史があるお店。3代目の息子さんは、米ぬかを活用したり、健康・美容志向の人に麦や雑穀米を配合したり、分づき米にしたり、お客さまのお好みに合わせて色々と工夫をされているそうですから、頼もしい後継ぎですね。創業100年目指して、がんばってほしいですね!

「現場にアタック」近堂かおり

近堂かおりが「現場にアタック」で取材リポートしました。