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地震後の火災、逃げ込む先は「避難所」「避難場所」?

ジェーン・スー 生活は踊る

この時代、地震の対策はだいぶ進んできたかと思いますが、つい忘れてしまうのが火災による二次災害。1923年9月1日午前11時58分に関東大震災では火災で多数の死者。そして、1995年の阪神淡路大震災では、実はもっと多くの火災が発生しています。首都直下地震が起きた場合、最も多い死亡原因は火災になるだろうと言われているんです。では、実際に起こった場合の対策はどうすればいいのか、災害危機管理アドバイザー和田隆昌さんに伺いました。
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「地震での火災は、ここが危険」

地震火災は同時多発的に発生するため、基本的に消防車などは間に合いません。自主消火が出来ない場合は退避するしかないのですが、関東大震災では一ヶ所で4万人の人が亡くなり、阪神淡路では火災が上昇気流を生み延焼するという現象「火炎旋風」も発生していました。危惧されている首都直下型地震が発生すると、木造家屋が密集する東京の北部、東部、南東部、環状7号線の周辺などは細い道が入り組んでいるために消火活動も難しく、火は次々に燃え広がり、集合して、より大きな火災に拡大する可能性があります。東京都では、そういった木造密集地域を「燃えないまち」にすべく対応を進めています。また、延焼対策は家屋周囲の環境改善、消火活動など地域住民の協力が必要となってきます。

「火災から逃れる際の危険“群衆雪崩”について」

東京は川に囲まれているので、遠くに逃げる時には橋を渡りますが、反対側でも火災が起きていたら、そちらから逃げてくる人もいます。閉塞した空間に両方向から人が流れ込むと、おしくらまんじゅう状態になり、あるタイミングでバランスが崩れ、雪崩のように人が倒れていく現象、これが「群衆雪崩」です。11人の死者を出した明石市花火大会歩道橋事故が有名です。1平方メートルに5人以上で非常に危険な状態に。歩道橋や狭い通路、階段などの他、平地でも発生するので、常に意識していただければと思います。

「“避難場所”と“避難所”の違いを知る」

地方自治体により、呼び方が微妙に異なっていたりして、統一がなかったんですが、2013年6月に改正された災害対策基本法で統一されるようになりました(現状ではまだまだ統一されていない地域が多い状況)まずは「避難場所」ですが、正確には「指定緊急避難場所」と言い、災害時に地域全体が避難する場所で、公園などのオープンスペースが指定されていることが多いです。そのため、飲料水や食料などの備蓄はされていません。一方、一定の期間、滞在可能な建物が在る場所(自治体が指定)が「避難所」。食料や水の備蓄やトイレなどがあり、一般的には小・中学校等の公共施設が使われます。ただ、「避難所」は被災後すぐに設けられているとは限らないので、まずは「避難場所」へ行ってください。近所の小学校に逃げようと、適当に考えている人がいますが、学校の校舎などは自宅に帰れない人が長期間過ごすための生活避難所であって、火災を避けるための場所ではないのです。