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往年の名女優 原節子

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」

いまからちょうど2年前の2015年9月5日。
ひとつの訃報が衝撃とともに日本をかけめぐりました。

「女優・原節子、死去」

原節子さんは、1962年、42歳のときに女優を引退。
それ以来、どんなメディアにも一切、姿を見せることがなかったため、多くの人が、スクリーンでいきいきと輝いていた姿だけを、記憶に刻んでいました。そこへ、突然のこの訃報。「信じられない」という気持ちでこのニュースを受け止めた方が多かったようです。

「女優・原節子」という人をひときわ大きく輝かせたのが、日本人の暮らしや、こまやかな感情を描いた小津安二郎監督。原さんは、6本の小津作品に出演しています。
でも、原さんが演じた役の名前は、孝子、紀子、秋子の3つだけ。これは、小津作品の「ちょっと変わった特徴」のせい。小津監督は、ひとつの役名を他の作品でも使うということをよく行っていました。

『紀子三部作』と呼ばれている3本の作品では、続編というわけではないのに、原さんが演じたヒロインは、すべて「紀子」という名前。そして、『東京暮色』という作品で「孝子」という女性を演じ、このあとの二本で「秋子」という役を演じます。

『紀子三部作』と『東京暮色』では、娘や嫁という立場を演じた原さんですが、「秋子」として演じた2本では、年ごろの娘を持つ母親の役を演じています。
季節が、春から秋へと移り変わってゆくように、女優・原節子は、その時々の輝きをスクリーンの中で放っていました。

はっきりとした目鼻立ちと、均整のとれたプロポーション、声はやさしく穏やかで、立ち振る舞いはしなやか……本当に何もかもが美しい人です。

芸術の秋です。小津作品はじめ、出演作品を鑑賞しながら、「女優・原節子」という「日本が誇る芸術」に触れてみてはいかがでしょうか。

TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」
月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。

ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。