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作家・泉鏡花の意外な素顔「ウサギグッズコレクター」

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」

9月7日は、作家・泉鏡花が亡くなった日。
鏡花は、明治6年11月4日に石川県金沢市に生まれ、78年前、昭和14年の9月7日に亡くなっています。
鏡花が紡ぎ出してきたのは、ロマンと幻想の世界です。
「外科室」「高野聖」「日本橋」「天守物語」・・・舞台や映画になった作品もたくさんありますよね。

泉鏡花が、コレクションしていたものがありました。今風に言えば……ウサギグッズ
ウサギの置物、ウサギのおもちゃ、ウサギの柄の帯、それに、銀や象牙のウサギがついたステッキを散歩に持っていたそうです。
いったいなぜ、そこまでウサギにこだわったのでしょう。
兎年に生まれたから?いえいえ、鏡花は、酉年でした。

このコレクションのきっかけは、彼のお母さんでした。
お母さんは、鏡花が幼い頃に亡くなっていますが、生前、水晶でできたウサギをお守りとしてくれたそうです。

自分の生まれ年から数えて、7つめの干支を、「向かい干支」といい、「向かい干支」の品物を持つと縁起が良いとされています。酉年である鏡花の向い干支は、ウサギ。そこで、お母さんは水晶のウサギをくれたのでした。

鏡花は、なくなったお母さんを生涯強く慕い続け、その思いは、彼が書く作品にも影響を与えています。たくさんのウサギを身のまわりにおくことで、お母さんをすぐそばに感じていたのかもしれませんね。

ちなみに、お母さんの形見である水晶のウサギは、現在行方知れずだそうです。
もしかしたら、鏡花があちらの世界へ持っていっちゃったとか…。
幻想的な世界を描いた鏡花なら、ありえそうな気がします。

鏡花が生まれた、金沢市の家の跡には、現在、泉鏡花記念館が建っています。装丁が美しい初版本や貴重な資料とともに、熱心に集めたウサギグッズも展示されているそうです。鏡花の作品が好きな方も、ちょっと興味がある…という方も、お出かけになってみてはいかがでしょうか。

TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」
月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。

ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
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