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【追悼ウォルター・ベッカー】スティーリー・ダンの影響を受けたアーティストって?

ジェーン・スー 生活は踊る

3日、スティーリー・ダンのギタリスト、ウォルター・ベッカーが亡くなりました。音楽界に多大な影響を与えたスティーリー・ダン。音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんが解説!

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高橋芳朗のミュージックプレゼント スティーリー・ダン特集http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20170908112316

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

※以下、番組内容書き起こし by みやーん(文字起こし職人)
【高橋芳朗】
本日の特集はこちら! 「追悼ウォルター・ベッカー〜スティーリー・ダンの遺伝子を聴く」。今週3日、アメリカのロックバンド、スティーリー・ダンのギタリストであるウォルター・ベッカーが亡くなりました。67歳でした。

【ジェーン・スー】
はい。

【高橋芳朗】
スティーリー・ダンは1972年にデビュー。実質、このウォルター・ベッカーとドナルド・フェイゲンのデュオとして活動してきました。

【ジェーン・スー】
そうなんだ! このへんは本当にぜんぜんわからないからさ。スティーリー・ダンって人の名前だと思っていたぐらい(笑)。

【高橋芳朗】
そういう人、いるかもしれないね。「スティーリー・ダンさん」。

【ジェーン・スー】
あとは「ドナルド・フェイゲンの別名なの?」とか。いろいろわからなくなっていたんだけど、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーのふたりでスティーリー・ダンっていうことね。これ、試験に出るよー!

【高橋芳朗】
音楽性としては、ジャズの要素を取り入れた緻密なサウンド、それから意表をつく曲展開が特徴ですかね。「スティーリー・ダンっぽいよね!」って曲調は確実にある。

【ジェーン・スー】
それはなんとなくわかります。

【高橋芳朗】
音楽シーンへの影響力も絶大で、多くのフォロワーを生み出しています。本日はそんな彼らの功績を称える意味も込めて、スティーリー・ダンの名曲とその影響を受けたチルドレンたちの曲、「スティーリー・ダンっぽいなー!」って曲を聴き比べてみたいと思います。まずは比較的最近の音源を2曲聴いてみましょうか。番組でも何度もやっているけど、ここ数年はAORのリバイバルが起こっていて。

【ジェーン・スー】
ヨットロックね。

【高橋芳朗】
そう、ヨットロック。その流れを受けて、ちょうどスティーリー・ダン再評価の機運が高まっていたんですよ。最初はそんななかから、ダフト・パンクの「Fragments of Time」を紹介しましょう。2013年の作品。で、この曲はおそらくスティーリー・ダンの1980年の作品「Hey Nineteen」にインスパイアされているんじゃないかと思います。さっそく両方を聴き比べてみましょうか。

M1 Hey Nineteen / Steely Dan

M2 Fragments of Time / Daft Punk

【ジェーン・スー】
まったくダフト・パンクはなんなんだ? 自分の好きなものをぜんぶやりやがって!(笑)

【高橋芳朗】
フフフフフ。まあでもよくできてるんだよなー。

【ジェーン・スー】
そう、そういうことなんだよね。

【高橋芳朗】
もう一歩突っ込んでいうと、スティーリー・ダンとドゥービー・ブラザーズのコンボみたいな曲といっていいと思います。では次、続いては白人ソウルシンガーのメイヤー・ホーソーン。彼のこちらも2013年の作品、「The Stars Are Ours」を聴いてもらいましょう。ここ最近のメイヤー・ホーソーンのアルバムは、ほとんどスティーリー・ダンのオマージュでつくられているような感じです。この曲に関しては、スティーリー・ダンの1972年のヒット曲「Reelin’ In the Years」をモチーフにしているのではないかと。

M3 Reelin’ In the Years / Steely Dan

M4 The Stars Are Ours / Mayer Hawthorne

【ジェーン・スー】
かっこいいのが腹立つね。似てるっていうのはありつつも、ちゃんと自分のものにしているというか。

【高橋芳朗】
これまではわりと新しめの音源を聴いてもらいましたけど、ポップミュージックの歴史でスティーリー・ダンの影響がよりわかりやすく表面化したのは1980年代のイギリスのニューウェーブのシーンで。プリファブ・スプラウトとかディーコン・ブルーとかダニー・ウィルソンとか、スティーリー・ダンの影響を感じさせるバンドがたくさん出てきているんですね。最後はそんななかから、チャイナ・クライシスの1985年の作品「Bigger The Punch I’m Feeling」を聴いてみたいと思います。この曲が収録されている「Flaunt The Imperfection」というアルバム、実は全編ウォルター・ベッカーがプロデュースしているんですよ。

【ジェーン・スー】
ほう!

【高橋芳朗】
スティーリー・ダン好きが高じて本人にプロデュースをお願いしてしまったというね。この曲はスティーリー・ダンの作品でいうと1977年リリースの「Peg」を彷彿とさせるところがあります。

M5 Peg / Steely Dan

M6 Bigger The Punch I’m Feeling / China Crisis

【ジェーン・スー】
うん、本当に「スティーリー・ダンの新譜です」みたいな感じ(笑)。

【高橋芳朗】
もうスティーリー・ダンの影響を受けたこういう曲はうじゃうじゃありますからね。特徴的なコード進行を使うから非常にわかりやすい。そのへん、いろいろ調べてみると楽しいですよ。

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア(稀にかかる邦楽はディレクター選曲)。最新1週間のリストは以下です。

9/4(月)

(11:06) Mercy Mercy Me / Marvin Gaye
(11:44) I Will Find a Way / The Jackson 5
(12:17) Girl You Need a Change of Mind  / Eddie Kendricks
(12:25) Bad Weather / The Suprems

9/5(火)

(11:06) Still On Fire / Aztec Camera
(11:44) Just Got Lucky / Jo Boxers
(12:17) The Kick of Love / Nick Heyward
(12:51) Lean Period / Orange Juice

9/6(水)

(11:03) Harlem Shuffle / Bob & Earl
(11:17) Out of Sight / James Brown
(12:17) The Clapping Song / Shirley Ellis

9/7(木)

(11:63) September Gurls / Big Star
(11:18) Couldn’t I Just Tell You / Todd Rundgren
(12:18) I Wanna Be With You / Raspberries
(12:51) The Ugly Things / Brinsley Schwarz

9/8(金)

(11:03) Ladies Night / Kool & The Gang
(11:18) Keep It Hot / Cheryl Lynn
(12:11) Are You Ready for Love / Slave
(12:22) Wear It Out / Stargard
(12:49) I Wanna Be With You / The Isley Brothers