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木根尚登さんのいじめ撲滅イベント▼人権TODAY(9月16日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で、8:20頃に放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

いじめの撲滅を訴える木根尚登さん

9月10日は、WHO(世界保健機関)が定めた「世界自殺予防デー」。それにちなんで、この1週間は「自殺予防週間」として、命の大切さや自殺防止についての様々な啓発活動が行われましたが、今回は赤坂のライブレストランで行われたイベントを取材しました。

弾き語りに耳を傾けるファンら

弾き語りに耳を傾けるファンら

TM NETWORKの木根尚登さんは音楽活動に加えて、20年ほど前から本や講演などを通じて、いじめの撲滅を訴え続けています。今回のイベントには、木根さんのファンはもちろん、教育関係者らも含めて50人ほどが集まり、会場は満席。木根さんがいじめをテーマに書き下ろした絵本を朗読したり、その世界観をあらわした歌などが披露されました。

絵本を朗読する木根さん

絵本を朗読する木根さん

朗読した絵本のタイトルは『「おに」と名づけられた、ぼく』。原作は、涙活ブームの仕掛け人で、離婚式の生みの親である、寺井広樹さん。お話は寺井さんが実際にいじめられた体験が元になっているそうです。お話は、主人公の「おに」くんが、自分の名前が「おに」であることからいじめを受けてつらい思いをする中、「おに」と名づけられた理由を知って自分の名前が大好きになり心が強くなる、というストーリーになっています。

原作の寺井広樹さん

原作の寺井広樹さん

いじめの傍観者は「加担者」

この絵本を誰に読んでもらいたいか、聞きました。

木根さん

普通は、いじめられてる人にこれを読んでもらってとか、いじめてる人にこういうの読んでもらって「どうかいじめないでくれ」っていう風に最初は思ったんですが、それはありえないなと。いくら呼びかけても、いじめられてる人は、もう何の希望もないところにいるんで、その本で音楽どうこうじゃない。いじめてるほうも「私は今いじめてます」みたいな意識もないだろうし。てことは、当事者ではない、僕は「傍観者」って呼んでる、その他7割8割9割かもしれない。その人たちに伝えていきたい。

悪いことをしている人がそこにいて、それに気付いても放っとくというのは、悪い人たちに加担しているのと同じだと。だからこそ、木根さんは声をかける「勇気」が必要だと話しています。

木根さん

関わらないほうが楽だから。自分関係ないし、関わるとすごく大変だし、面倒くさいし。でもなんか道を歩いている時に、すごい塞ぎこんだ少年がいたとしたら、「どうしたの?」っていうひと声をかける勇気とかね、そういう考え方っていうか、社会になっていったら、周りがもっとなんか助けてあげられるんじゃないかな。
自らのいじめ体験などを語る木根さん(左)と寺井さん(右)

自らのいじめ体験などを語る木根さん(左)と寺井さん(右)

終演後、お客さんにも感想を聞きましたが、その中の1人が「声かけ」について、こんな話をしてくれました。

「どうしたの?」って聞かれると話せるんですけど、「何してるの?」って言われると、言い方ちょっと語尾を変えるだけで、すごく強い言い方になるんで怖いんですよ。「何してるの!」ってなりません?で、自分もやっぱり子供の時いじめを受けてたんで、私の先生も「どうしたの?」って言ってくれる先生だったので、すごく救われたんですよ。

感想を聞いたお客さんの中には、
・自分のいじめ体験を思い出して、涙ながらに話してくれた方もいましたし、
・子供の頃だけでなく、社会人になってからのほうがしんどいという人もいました。
・すでに自分の小学校でもこの絵本の読み聞かせをして、子どもたちみんなで木根さん宛てに感想を送ったという人もいました。

「いじめで自殺」というニュースは、なかなかなくなりません。木根さんも「傍観者」という言葉で表していましたが、周りの人がいじめを無視していたら、それこそがいじめになっている。そんな人たちに、ぜひこの絵本を読んでほしいと思いました。

(担当:進藤誠人)