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「気象注意報」。あなたは何種類、言えますか?【予報士が解説】

ジェーン・スー 生活は踊る

番組お抱え気象予報士・増田雅昭さんのお天気コラム。今日は「気象の注意報・警報のあれこれ」についてお話頂きました。
生活は踊る20170921

実は16種類もある「気象の注意報」

よく聞くのは・・・
大雨注意報・洪水注意報・強風注意報・波浪注意報・大雪注意報・雷注意報・乾燥注意報・なだれ注意報・低温注意報・霜注意報・濃霧注意報・風雪注意報・高潮注意報
このあたりはまだ聞いたことがあるかもしれませんが、他にもあと3つあるんです。

融雪注意報・・・雪がとけることで、洪水や土砂崩れが起こることが予想される場合。
着雪注意報・・・雪が着いた重みで、電線が切れての停電、ビニールハウスの倒壊などが予想される場合。
着氷注意報・・・しぶきや細かな水滴が凍り着くことでの被害が予想される場合。船に付着することで操縦困難になったり、陸上でも木や地面が凍ってしまったりするおそれがある。

みなさん、知ってました?

日本の注意報・警報は「暴風警報」から始まった

1883年(明治16年)に、日本で初めて警報が発表されました。当時は船の遭難・転覆など、風による被害が深刻でした。そこで「暴風警報」が発表されることになったのです。日々の天気予報より先に始まったんですね。そこから色々な種類の注意報・警報が増えて、今にいたります。

無くなってしまった「注意報・警報」とは?

昔はあったが、今は無いもの、名前が変わったものもあるんです。
① 1950年から、3年で無くなってしまった「台風注意報」。
→ざっくりしすぎていますよね。注意するポイントは雨なのか風なのか、台風ごとに異なるため。
② 1988年から「異常乾燥注意報」「異常低温注意報」は、現在の「乾燥注意報」「低温注意報」に名前が変わりました。冬場は毎日のように出ることもあるので、「異常」ではない、ということでそうなったそうです。
また、「雷雨注意報」が、「雷注意報」に変わっています。これは、雨が降っていなくても雷が鳴ったり、雪のときも雷が鳴ったりするためです。ごもっともですね。

新しい注意報・警報はあるの?

1988年以降はありません。ただ、「高温注意情報」「竜巻注意情報」「土砂災害警戒情報」といった「〜情報」というものができました。「注意報・警報」は法律で決まっていて、新しく作るとなると、かなり時間がかかってしまうんです。そこでできたのが、「〜情報」なんですね。「高温注意情報」がテレビの画面に出ているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。35℃を超えると予想されるときに出ますが、猛暑の際は、毎日出ることもあります。つまり、警報や注意報にしてしまうと、毎日出てしまい価値が下がってしまうことに。そういう事情もあって、「注意情報」止まりなんですね。また、「竜巻」など突風が起こる可能性があるときに出るのが、「竜巻注意情報」です。これは、予報の空振りが多いこともあって、警報や注意報にはできない状態なんですね。

異常高温警報を作った方が良い

個人的に、ぜひ作るべきだと思うのが「異常高温警報」です。これだけ熱中症で多くのかたが犠牲になっている昨今、高温への呼びかけが「注意情報」という中途半端な状態で本当に良いのかと思うのです。毎日出すのではなくて、明らかに熱中症の被害者が増えると予想されるようなタイミング、絶対警戒が必要!という時に出せる警報があった方が良いのではないでしょうか。