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老人ホームにアイドルが来た!▼人権TODAY(9月23日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で8時15分頃から放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは…2017年9月23日放送「老人ホームにアイドルが来た」です。

担当:崎山敏也(TBSラジオ記者)

 

先週の土曜日、16日、東京・町田市の特別養護老人ホーム「福音の家」と、同じ敷地にある軽費老人ホーム「町田愛信園」で合同の行事が行なわれました。

施設はキリスト教の精神に基づいて運営されていて、午前中は、礼拝と88歳以上の長寿の方を紹介する「敬老祝賀式」が厳粛に行なわれました。

敬老祝賀式

そして、午後は毎年恒例の「ミニ喫茶」。ホームの食事は栄養面も考えられて決められたメニューですが、時には、「選ぶ楽しさ」を感じてほしいというので、地元住民の方たちがボランティアで、飲み物やケーキ、和菓子を用意して並べ、入居者がその中から選んで、注文してゆきます。

この「ミニ喫茶」では、一昨年は地域のよさこいを踊る団体、去年は町田のブラスバンドがやってきて、皆さん楽しんだそうですが、今年はちょっと違いました。

司会者の職員が「お待たせしました。町田市在住のアイドルの歌と踊りをご披露させていただきたいと思います」とアナウンスすると、アイドルグループ「まちだガールズクワイア」のメンバーが現れ、一斉に「よろしくお願いします!」。

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「まちだガールズクワイア」は三部編成のコーラスが特徴の、アイドルポップを歌う、町田を地元とするアイドルグループです。この日は、およそ20分のステージを2回。童謡、懐メロ、自分たちのオリジナル曲を用意し、童謡や懐メロは歌詞カードを作って、メンバーが席に配って回りました。自己紹介が終わると、最初に歌ったのは童謡「ふるさと」でした。

ステージはメンバーのもえかさんが中心となって、入居者の方たちにも参加してもらえるような工夫をしながら、進行。「幸せなら手をたたこう」では、伴奏の曲が出てこないアクシデントにもえかさんの「アカペラで!」という声で、アカペラで進み、手や足を入居者の人たちにも動かせる範囲で動かしてもらって盛り上げていました。

そして、キャンディーズのカバー「やさしい悪魔」を披露した後、自分たちのオリジナルの歌。もえかさんが「かわいらしいアイドルソングなので、みなさんノリノリで聞いてくださいね」と振って、「はるかぜリップ」という歌を披露しました。知らない歌でもすでに盛り上がっていたので、入居者の皆さんも入居者の方たちも手拍子で応え、楽しさのあまり、歌の途中で握手を求める方もいて、近い距離にいるメンバーがしっかり握手してました。最後は「上を向いて歩こう」の大合唱でステージは終わりました。職員の話では、認知症で普段会話もままならない方が、懐かしい歌だと、歌に合わせて口を動かす姿が見られたそうです。

オリジナルの歌を披露

「福音の家」で暮らし始めて1年だという79歳の男性は、アイドルってどうですか?という崎山記者の質問に「やっぱり、いいですね。若いということはいいです。僕は音楽が好きなので、若い音楽も聞かせてもらって、刺激になりますから。ここの職員さんなんかもやっぱり町田っ子。違いますね、感じが。やっぱり、地の方、というのかしら。私はお墓も含めてずっと町田ということが決まりましたから、もうなおさらね、町田の方には縁を感じますね」と答えてくれました。

「まちだガールズクワイア」を呼びたい、と考えたのは、アイドル好きの「福音の家」の副施設長、宮川大蔵さん。「若い人が介護という仕事に興味を持つきっかけにならないか」と思いついたそうです。宮川さんは社会福祉法人「福音会」の理事で、「福音の家」や「町田愛信園」を担当する保坂健久さんに相談、保坂さんはアイドルのことは全くわからないけれど、それいいね、と了解したそうです。

保坂さんに行事終了後、話を聞くと、「介護の仕事というものが楽しいもの、もしくは誇りを持てるもの。そういう風に思ってもらわないと。若い人にどんどんこの業界に魅力を感じてもらって、来てもらわないとはじまらないんですね。そういう意味では、私たち自身が柔軟になって、いろいろなチャンネル、いろんな関心に私たちが逆にアクセスしていかなければならない」ということでした。また保坂さんは初めてアイドルのステージというものをみて、「まちだガールズクワイアの皆さんも、もしかしたら、卒業して違う道を歩むかもしれないけれども、いまやりたいことをやっている、というのがすごく伝わって来て、エネルギーもらったという感じがすごくしました」と話していました。

一方、崎山記者はまちだガールズクワイアのメンバーの中から、えりかさんとさきこさんの二人に感想を聴きました。リーダーのえりかさんは「一緒に踊られている姿をみて、こっちが元気とか勇気をもらってしまって。ふだんのライブでは握手求められても歌いながらとかは、なかなかする機会ないんですけど、そういうところも、できるところはしたりとか、そういうのを心がけていました」と話していました。また、さきこさんは「皆さんがコンサートを見に来たような感じの服装で、おめかしをしてきていて下さったので、すごい、こっちも頑張んなきゃって、なって。こういう活動を地元でできるというのは、ほんとにうれしいことなんで、また行った時に、あ、また来たと喜んでもらえるように、これからも頑張ります」と話していました。

廊下で二人にインタビューしている時も、入居者の女性が何人もきょうは楽しかった。ありがとう」と二人に次々と声をかけ、インタビューは何度も中断しました。

ステージ終了

 

高齢者施設の運営を様々な「地元」の人たちと連携して行なう、その一つにアイドルもこれから入って来るかもしれませんね。