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年間200件の運動会をプロデュース「社内運動会の仕掛人」

久米宏 ラジオなんですけど

TBSラジオで毎週土曜日、午後1時から放送している「久米宏 ラジオなんですけど」。
9月23日(土)放送のゲストコーナー「今週のスポットライト」では、年間200件以上の運動会をプロデュースしている「運動会屋」のCUO・米司隆明(よねじ・たかあき)さんをお迎えしました。CUOというのはCEO(最高経営責任者)の間違いじゃないかって? いえいえ、「Chief UNDOKAI Officer」のことなんだそうです。

運動会屋

米司さんは1980年、山口県で生まれ、神奈川県で育ちました。小さい頃から、どんな仕事かは決めていないものの「とにかく社長になる」という夢を持っていました。大学卒業後、まずは2年間、金融会社で営業スキルを身に着け、次にネット広告会社で2年間、ウェブの基本知識とプロモーションや広告のノウハウを学びました。そして2007年、26歳のとき、スポーツを通じて社会に貢献できないかと考え、NPO法人「ジャパンスポーツコミュニケーションズ」を設立しました。

NPOといってもスタッフは米司さん一人。当初はフットサルの大会企画・運営から始めましたが、仕事はほとんどありません。貯金を切り崩し、だんだん少なくなってきた頃、ひとつのアイデアがひらめきました。「運動会をプロデュースしたらどうだろう」。当時は会社で働く社員間のコミュニケーション不足などが問題となっていて、その解消に社内運動会が役に立つのではないかと米司さんは考えたのです。2008年のことでした。

スタジオ写真

その頃すでに社内運動会を開催する企業はずいぶん減っていました。日本経済は90年代初めのバブル崩壊から立ち直れないままリーマンショック(2008年)が追い打ちとなり、どこも経費削減の嵐。米司さんがあちこち売り込みに回っても「とても今、社内運動会をやる余裕はない」と断られ続けました。結局、その年に開催した運動会は5件だけでした。

でも、年を追うごとに運動会は増えていきました。翌2009年が15件。さらに、110件(2013年)→134件(2014年)→164件(2015年)。そして去年(2016年)はついに210件。北は北海道から南は九州まで、ほぼ毎週のようにどこかで運動会。全国で10カ所同時に開催したこともあるそうです。すっかりなくなったかと思っていた社内や自治会の運動会がこんなに行われていたとは驚きです。

ここまでの話では運動会が大人気のように聞こえますが、米司さんは「運動会は人気がないです」。再び運動会に注目する企業が増えているのは事実としても、多くの社員たちは、参加するのもしぶしぶだったり、はっきり反対だったりするそうです。なんで今さら運動会なのか、と。だからこそ米司さんたちは、集まってくれた人たちには絶対に喜んでもらう、必ずみんなを盛り上げる仕掛けを考え抜くのだそうです。

スタジオ写真

作戦としては、プログラムのトップに「大縄跳び」を持ってくる。初めはほとんどの参加者がかたい状態なので、まずはみんなで一緒に大縄でジャンプ! すると、あれこれ考えるまもなく掛け声も出て、心も身体も解きほぐれるのだそうです。戸惑い気味だった参加者もこれで一気にテンションアップ。その熱が冷めないうちに、今度は「綱引き」。小学校の運動会などでは午後にやることが多かったと思いますが、社内運動会では午前中のうちにやるのが秘訣。一体感が生まれる綱引きを早めに組み込むことで、まるで炎が燃え広がるように参加者の盛り上がりが会場に広がっていくのだそうです。

昔と違って、今は運動会を単なるレクリエーションとして捉えるのではなく、社内の問題を解消するきっかけとして運動会を選択肢に考える企業が増えているそうです。それは上司と部下のコミュニケーション不足であったり、部署ごとの風通しの悪さであったり、全国各地にちらばる工場や拠点の社員の顔合わせだったり。その目的に合わせてプログラムを工夫します。例えば、借り物競争ならぬ「借り人競争」では、「尊敬する上司」「私のライバル」「酒癖が悪い人」「結婚するならこの人」なんていうお題を仕込むのだそうです。運動会の後も社内の会話が弾みそうですね。

チームビルディングやチームリーダーの研修を目的にした「研修型」の運動会も多いそうです。そういう場合、例えば「10人11脚競争」を1回やったあと、作戦タイムを設けて、改めて2回目のレースをやって、タイムがどれだけ短縮できたかで勝敗を決めるのだそうです。タイムの優劣ではなく、タイムの「短縮幅」を競うというところがミソ。タイムを改善するためにチームのみんなが知恵を出し合ったり、誰かがリーダーシップを発揮したり、役割分担をしたりということが、自然に生まれてくるのだそうです。なかなか考えられているんですね。

会社の悩みは運動会で解決しよう!

また最近多いのは、運動会とバーベキューのセット。競技はお昼ぐらいまでにして、そのあとはバーベキュー大会になだれ込む。これもまた盛り上がりそうですね。このニーズがあまりに多いので、「運動会屋」ではお肉屋さんと直接契約してバーベキューのセッティングまで手がけるようになったそうです。もちろん社内運動会だけでなく、商店会や自治会の運動会から「婚活」運動会まで、あらゆる運動会に対応。運動会用具のレンタルから、プロの司会者までレンタルしています。さすが運動会屋です。

ここ数年は、タイやラオス、インドでも日本式の運動会をプロデュースしている米司さん。運動会をやるという文化がない海外にも「UNDOKAI」を広げていきたいそうです。

米司隆明さんのご感想

米司隆明さん

久米さんはとても背が高くて、オーラがありました。事前に本や資料をすごく調べてくださって、光栄でしたし、驚きました。おかげで話がテンポ良く、スムーズにできました。

質問の内容がとても久米さんらしくて、運動会の司会で久米さんが仕切られたらきっと面白くなりそうだなあと思いました。楽しかったです。ありがとうございました。

2017年9月23日(土)放送「今週のスポットライト」、ゲスト:米司隆明さんhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20170923140000

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

次回のゲストは、「センベイブラザーズ」笠原健徳さん・忠清さん兄弟

9月30日の「今週のスポットライト」には、東京・江戸川区で半世紀続くせんべい工場「笠原製菓」の4代目兄弟、笠原健徳(かつのり)さん・忠清さんのお二人をお迎えします。廃業の危機から、行列のできる店へと変身させた「センベイブラザーズ」です。

2017年9月30日(土)放送「久米宏 ラジオなんですけど」http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20170930140000

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)