お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ

障害児向けランドセル、どんな配慮が必要?▼人権TODAY(9月30日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは・・・『障害児向けのランドセル、どんな配慮が必要?』

20170930jinken_icatch

障害児が背負いやすい、ユニバーサルデザインのランドセル

今日は障害のあるお子さんとランドセルの話です。まずは障害のある子でも背負いやすいよう様々な工夫がされている、株式会社協和の「ふわりぃ障害児用オーダーメイドUランドセル」について取り上げました。

株式会社協和の専務・若松秀夫さん
お客様から「軽いランドセルが欲しい」というお話があって。要は市販のランドセルのうんと軽いのでも、それでもダメだと。何でかというと、体のどこかに障害をお持ちだ。ですから、ランドセルを背負っていくことが非常に負担になると。そんなご要望から、障害児のためのランドセルというのを作り始めたんですね。

一般的なランドセルは1キロくらいですが、「ふわりぃ障害児用オーダーメイドUランドセル」はおよそ800グラムです。例えばダウン症など障害のある子は体が小さく、筋力が弱い傾向にあるので、背負いやすいように軽く作られています。

20170930jinken_randoseru1

右の赤いランドセルはかぶせるフタの部分が通常の半分くらい。手先の力が弱い子にとってはランドセルの開け閉めが簡単にできるそうです。左の黒いランドセルは、車いすのお子さん向けです。車いすの持ち手の部分にランドセルをひっかけやすいよう、横に長くなっています。

20170930jinken_randoseru2

ジッパーのつまみは大きく吊り輪のような形になっていて、開閉しやすくなっています。ランドセルのふたの部分もマジックテープやボタン式など、簡単に開けられるよう配慮されています。その他にも、側弯症で背中の骨に出っ張りがある子のため、ランドセルの背中に当たる部分に凹みをつけるなど、ヒアリングをしながらオーダーメイドでありとあらゆる障害に対応しているそうです。
さて今回は、障害のあるお子さんがいるお母さんたちにも取材をし、ランドセルについて当事者ならではのお話を伺いました。

養護学校に通うことが決まり、ランドセルは必要無くなった…

障害児の家族で作る子育て情報局、一般社団法人「sukasuka-ippo」のメンバーでダウン症の小学2年生の男の子がいる、山本礼子さん
普通の小学校の支援級に行かせるかもしれなかったので、一応ランドセルを見たり、ネットで調べたりとかはしました。最終的には養護学校に行ったので、養護学校はリュックサックでOKなのでリュックサックにしました。ランドセルはこの先一生背負わないんだなと思うとちょっとさみしいので、記念でお店のランドセル売り場に行って、一個本人に好きなの選ばせて、背負わせて記念撮影をしました。

障害のある子のみが通う養護学校の場合、お弁当・水筒・着替えなど荷物が多いことから、基本的にランドセルではなくリュックで通うことになるんです。山本さんは、学校を決めるまではふわりぃの障害児用ランドセルも含め様々検討していたそうですが、結果的にランドセルが必要なくなり「さみしい。養護学校の子でも使えるようなランドセルがあればいいのに」と言っていました。さらに、他の方からはこんな意見も伺いました。

お盆のランドセル商戦は、障害児にとって早すぎる

アンジェルマン症候群の小1の娘さんがいる「sukasuka-ippo」代表・五本木愛さん
支援級にするか養護学校にするかっていうのをすごく検討するんです。本当にこの子に合ってるかなとか。じゃあ支援級にってなったら、そっからランドセルを探すっていう。ただ、今もうランドセル商戦というか、夏休みぐらいにはもう、下手したらその前からランドセルの販売が始まって、みんな選び出す。そうすると、確定するのが秋とか冬に障害児の子ってなってしまうんで、そこからちょっと探すとなると、結構ものも無くなっちゃってたりとか、そのへんがもうちょっと配慮があるといいかなと思いました。

今、ランドセル商戦はお盆がピーク。五本木さんが娘さんを小学校の支援級に通わせると決めた頃には、店頭に残っているランドセルの数はかなり少なくなっていたということです。ちなみに「ふわりぃ障害児用オーダーメイドUランドセル」はそういった事情も踏まえて、オーダーメイドの締め切りを特に設けていないということです。ランドセルの販売に携わる方たちには、ぜひ障害のある子達にも目を向けてほしいと思いました。

(担当:中村友美)