お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ
  • 音声あり

車のハンドル位置「10時10分」は過去の話のなぜ

森本毅郎 スタンバイ!

秋の行楽シーズンを迎えるこの時期、車で出掛ける方も多いと思いますが、きょうは、車の「ハンドルを握る位置」について出てきた変化について、10月2日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

「時計の針で例えて“10時10分”の位置でハンドルを握りましょう」という指導を、教習所で受けた方も多いと思います。ですが最近、このハンドルの握り位置が変わってきているようです。まずは、世田谷区にあるフジ・ドライビングスクールの、田中秀一さんのお話です。

★基本的には“10時10分”か“9時15分”

フジ・ドライビングスクール 田中秀一さん
一般的に教習所で推薦している位置があって、『何でも良い』と言うと初めての人は戸惑うので、“10時10分”とか“9時15分”が良いと言っています。教習車によっても、教習所によっても指導マニュアルが違ったりするが、個人的には避けた方が良いような持ち方は指摘して、決めつけてはいません。
森本毅郎スタンバイ!

ハンドルを握る位置、あなたは“何時”?

私が通っていた教習所でも、“10時10分”のハンドル位置で、と教わりました。しかし最近では、“9時15分”を薦めたり、体型などによって「“10時10分”~“9時15分”の間」と幅を持たせる所もあるようです。

★「パワステ」なき時代は“10時10分”でグイッと!

ただここで気になるのが、何故、これまでハンドル位置が当たり前のように“10時10分”と言われてきたのか?そして教え方に変化が起きたのか?田中さんに伺いました。

フジ・ドライビングスクール 田中秀一さん
昔は『パワーステアリング』が無く、いっぱい回さなければいけなかったので、“10時10分”が効率的だった。実際に昭和の時代は、ハンドルも重たいし沢山回さないと駐車が出来かった。でも今は、パワステでハンドルが楽になった反面、細かな調整が必要になったので、“9時15分”の方が良いかもしれません。

今では、油圧や電気でハンドル操作を補助してくれる「パワーステアリング(パワステ)」が一般的になったおかげで、ハンドル回しが軽くなりましたが、そもそも“10時10分”が常識となったのは、当時の車の構造が背景にあったようです。

★タクシードライバーは圧倒的に“10時10分”

こうした中、車の運転のプロとも言えるタクシードライバーの方々は、どんなハンドル位置で運転をしているのか?聞いてみました。

●「10時10分。走りやすく曲がりやすいし、疲れない。
●「10時10分より少し下。2種の免許を取ってからほとんど。でもこれは癖なんでね。
●「9時15分くらい。横の位置だと、ハンドルさばきがしやすく力が入る。体も支えやすいんで。

タクシーの運転手さんは長時間運転するので、運転しやすさと、体への負担を考えて、馴れたハンドル位置で運転しているという人も多かったです。

★“12時30分”?中には極端な例も…

一方、“10時10分”や“9時15分”以外のハンドル位置のドライバーもいました。

●「2時40分位。右手が主導で左は添えるだけ。右が動かしやすいように右が高い。
●「12時30分。右が上で左が下。やりやすいし、ずっと昔からで疲れない。
●「8時20分とか下の方。ギアが楽だから。タクシーはATだけど、普段MTなので癖になってる。

非常に極端なハンドル位置の方には「疲れないですか?」と聞いてみたのですが、どの方もやはり馴れなのか、「全然平気」と仰っていました。

★自分の握りやすい位置で、安全運転を

このように、色々なパターンが出てきたハンドル位置。フジ・ドライビングスクールの田中さんは、もちろん「両手での」ハンドル操作を前提としながらも、ハンドル位置は十人十色と、最後にこんな意見を聞かせてくれました。

フジ・ドライビングスクール 田中秀一さん
法律では『交通の方法』を規定していて、どこで停る・どこに寄せるなどの、停まり方の確認方法などを教習所で教えています。その時のハンドルの持ち方で操作が出来なければ、それは駄目な持ち方。『安全に運転できる位置』が正しい方法で、その人に合った持ち方であると言えます。

ハンドルの握り方自体が、法律で定められている訳ではないようです。“10時10分”でも“9時15分”でも、自分の握りやすい位置で、安全第一の運転を心がけたいものです。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!