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日本を代表する建築家・安藤忠雄は、ホントにすごい“オモシロ建築おじさん”だった

ジェーン・スー 生活は踊る

現在、乃木坂の「国立 新美術館」で開催されている「安藤忠雄展-挑戦-」。

  • 日本を代表する建築家「安藤忠雄」の半世紀の歩みが俯瞰できる展示。手がけた建築のミニチュア模型や写真、動画、図面などがとにかく大量に、大迫力のスケールで展示されています。圧巻です。
  • 代表作「光の教会」を原寸大で再現した野外展示もあり。とにかく見応えがあって、じっくり見たら一日潰せます。取材に行った昨日も、平日だったにも関わらず、かなりのお客さんが来ていました。建築科に通っていそうな、若い学生の姿も目立ちました。
  • 安藤忠雄の建築は、コンクリートの打ちっぱなしと直線を多用した、無機質でクールなイメージ。異物感と共に、独特の美しさがあります。
  • しかし、その印象に反して? ……安藤忠雄さんご自身の雰囲気は「気のいい大阪のオッチャン」。現在76歳ですが、とにかく元気でトークも軽快。それが堪能できるのが、安藤さん自身が解説する音声ガイドです。
  • ▼TBSの出水麻衣アナウンサーもナレーションをしている音声ガイド。550円で貸し出されていますが、安藤さん自身の解説がとにかく面白いです。

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【音声ガイド・安藤語録】

  • 冒頭のウェルカムメッセージ。今回の展覧会主旨説明の最後に…「隅々、いっぱいアラがありますから、探して頂ければと思います」
  • 安藤の大阪府・大淀にあるアトリエは、もともと安藤が知人の弟のために建築したもの。依頼者は最初、3人で入る予定が、双子が生まれて5人になるから、狭くて住めないと言われ……「安藤さんも双子なんだから、責任とってくれと冗談言われてね…ほな、買いましたわ」
  • 安藤は、顧客からこの設計だと「冬が寒い」など、色々注文され・・・「人生てのは諦めも大事です。その人に言いましたよ、頑張れ!と厚着しろ!と」

※会場で行われた安藤忠雄によるトークショーでは、会場のど真ん中で椅子に座った安藤を、200人以上の観客が車座になって囲むという、飾らないスタイル。その中で安藤は……「私の建てた家に住む人は偉いなぁと思いますよ。私は住みませんよ」と言い、爆笑を誘っていた。

※会場では安藤忠雄に建築を依頼したオーナーのアンケートも展示されている。その中には、「安藤さんが言っていたとおり、確かに冬は寒いです。でも慣れました」「意外に住める住宅です」といった回答も。

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  • 代表作「光の教会」については、とにかく予算がなかったため、屋根や窓ガラスが取り付けられない。安藤自身は「屋根がなくてもええやないか」「窓ガラスがなくてもええやないか」と思ったそうだが、結局屋根は寄付されたものを使用。窓ガラスも取り付けた。だが今でも、いつか窓ガラスは取ってやろうと思っているらしい。
  • 瀬戸内海に浮かぶ「直島」。この島全体をアートにするというプロジェクトを依頼された安藤さんは……「最初、島の人たちは遠くから人が来たら困ると言ってましたけど、次第に、1万人、5万人、7万人…7万人も 来たらね、これは儲かるんじゃないか?と思い始めて、いろんな商売始めるわけですよ。レストランやったり、民宿やったりしてね。70歳過ぎたおばあちゃんですよ?」
  • 北海道札幌市、真駒内(まこまない)滝野(たきの)霊園にある“頭大仏(あたまだいぶつ)”も安藤忠雄の設計。とにかくこれが凄い!元々、剥き出しで建てられていた大仏が評判が悪く、全然ありがたがってもらえない。霊園の人から、どうしたらいいか?と相談された安藤。実際、現物を見て頭を抱えたという。「こらアカンと思いましたね。ほなら、埋めてしまえ、と。いっそ周りを隠して、頭だけ見えるようにしたら他にないですよ言うたら、向こうも、そうしましょ、と」などなど、とにかくユーモラス。銭の話が多い。人間味があり、安藤さんのことが好きになります。

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安藤忠雄展、開催期間は12月18日まで。毎週火曜日が休館日です。詳しくは安藤忠雄展の公式サイトを見てみてください。