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本職のラッパーは「パラッパラッパー」が下手で当然! 山下健二郎さんと宇多丸さんが音ゲーを語る

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

■クロノ・トリガーが話題にされてこなかったんて! あり得ない! 怒ってます!

「マイゲーム・マイライフ」の今回のゲストは、三代目J Soul Brothersの山下健二郎さんでした。山下さんは1985年生まれ。物心ついたくらいの頃にファミコンに触れ、小学校~高校までの、最もゲームで遊ぶ時期にはスーパーファミコンやゲームボーイ、プレイステーションをやってきた世代です。

山下さんのベストゲームは「クロノ・トリガー」! ついに来ました! 実はこの作品を挙げるゲストは今までに一人もいなかったのです。熱狂的なファンも多い作品なだけに意外です。この放送後記を担当している私も大好きな作品ですので、非常にテンションが上がっております!

宇多丸「クロノ・トリガー! おおー! ビッグタイトルですね。これね、意外と今までこの番組では話題にされてないんですよ」

山下「あり得ない! 怒ってます!(笑)

宇多丸「ははは、怒ってますか!」

「クロノ・トリガー」は夢の作品だと言われています。なぜならば、スクエアエニックスになる以前の、スクエアとエニックスに分かれている時代、スクエアの代表作がFF、エニックスの代表作がドラクエでした。その双方の関係者が関わってできたのが「クロノ・トリガー」なのです。鳥山明さん、堀井雄二さん、FFの開発スタッフという今では考えられないような、日本のゲーム界のドリームチームの手により生まれし名作です。

山下「まず、鳥山明さんの描いたキャラがカッコいいのがひとつ。そして、ストーリーも現代、未来、中世と色々な時代に行って問題を解決していくんです。例えば、過去で何かをやっておいてもらって、自分が未来の世界に行ったら、問題が解決していたりする。ゲームの中で、主人公の行動が時間経過できちんと反映されるんです」

そうそう、時間経過の仕掛けといえば、私はロボという仲間キャラクターが印象に残っています。中世で砂漠化してしまった森を復活させるために、一時的に仲間を抜けて何百年も働き続けることになったロボ。その後、主人公がタイムマシン的な機械に乗って現代に行くと、ちゃんと森が復活しているのです。ゲームの中では一瞬で時を移動できますが、フィールドのグラフィックが変わり、体がガタガタになったロボと再会して、その一瞬の間に込められたロボの何百年もの働きを思って、目頭が熱くなります。

……という熱い話が掘り下げられるかと思ったら、あっさりと「クロノ・トリガー」の話題は終わってしまいました。そうでした、この番組のパーソナリティーの宇多丸さんは、RPGが苦手なことで有名。過去にもFFの話題になるたびに「へへ、僕FFやってないんです」とのらりくらりと逃げ回っては話題を変えています。もしや宇多丸さん、「クロノ・トリガー」やったことなくてさりげなく話題変えませんでした?

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そして、話は「パラッパラッパー」に。本職のラッパーである宇多丸さんが「パラッパラッパー」をやったらどうなるのか、というお便りが読み上げられました。すると、「クロノ・トリガー」の話題だったときとは打って変わってイキイキと語り始める宇多丸さん。

宇多丸「これね、当時やってたんですよ。ライムスターのメンバーとやったんですけど、ボタンを押すタイミングがジャストじゃないと、なんならちょっと食い気味じゃないとダメで。ラッパーの感覚で“後乗り”とか許さないんですよ。だからメンバーみんな上手くできなくて。やりながら、『うおおお、なんだよ!(怒) ちょっと溜めて押したんだよ!(怒)』って。最終的には、これはラップが上手い奴はダメ、できねえ、ってブースカブースカ言ってました(笑)」

山下「音ゲーってそうですよね。ダンレボ(ダンスダンスレボリューション)とかもそうでしたもん。ダンス関係ないです。ゲームが上手い奴が上手いんですよ。ダンスが上手い奴は別に上手くないです」

宇多丸「ダンスにしろラップにしろ、ビートの自分なりの解釈がカッコよさに繋がってるところがあるじゃないですか。なので、結論! 上手いラッパーほど『パラッパラッパー』は下手でよし! 当然! そこんとこ勘違いしてんじゃねえぞ!」

すごい。やったことがないゆえに手探り感満載で受け答えをしていた「クロノ・トリガー」の話題のときとは、勢いが全然違います。

最後に、山下健二郎さんのお言葉をそのままお借りして締めたいと思います。番組でせっかく初めて「クロノ・トリガー」の話題が出たのに、さらっと終わってしまったなんて! 「あり得ない! 怒ってます!」。

マイゲーム・マイライフ

■今回のピックアップ・フレーズ

山下「高校受験のときにゲームを封印していて。親に言われたんですよね。ちょっとあんた、高校だけは行ってくれ、と。頼むから、プレステと稲中(稲中卓球部)だけは封印してくれ、と」

宇多丸「稲中(笑)。プレステはまだわかるけど、稲中? 読んでゴロゴロして、何度も読んでゲラゲラ笑ってたの?」

山下「そうそうそう。稲中のマンガとプレステはちゃんと段ボールに入れて親に預けて。でも、どうしても我慢できずに、受験の一日前に、『リッジレーサー』を30分だけやらせてもらいましたね」

宇多丸「受験の一日前に!? 30分だけ?(笑) なんか、泣けてくる! そこまでやりたかったの! そこまで!?」

文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)

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