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高島平:高齢者向けの生活支援サービス▼人権TODAY(10月14日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは・・・『電球の交換や草むしり。高齢者向けの生活支援サービス』

株式会社「御用聞き」のとりくみ

今回は高齢者の生活支援サービスを提供する「株式会社 御用聞き」を取材しました。東京・板橋区の高島平団地に事務所を構える「株式会社 御用聞き」。高齢者を中心とした利用者に、どんなサービスを提供しているのか?『御用聞き』常勤のパートナーで、社会福祉士の松岡健太さんに伺いました。

「御用聞き」常勤パートナー:松岡健太さん
「例えば電球交換だったり、ちょっと高い所でおじいちゃんおばあちゃん達がちょっと難しいよというところだったり、重いもの運ぶのが大変なの~というところだったり、生活のちょっとした困りごとをお手伝いしているというところです。電球交換とか水やりとか軽作業は、5分100円から。それとは別に「たすかるサービス」便利屋さん的なお手伝いを行わせていただいてまして、粗大ごみの移動だったりとか、家具の移動、あと草むしりを、5分300円から承っています」

高齢者になると、電球を替えるなどの簡単な作業であっても、非常に骨の折れる作業になってしまうわけです。しかし簡単な作業過ぎて、そうそう頼む先もない。そんなニーズに「御用聞き」は、5分100円という価格で応えています。

ちょっと重労働になる粗大ごみや家具の移動などは、「たすかるサービス」と言って、5分ごとに300円。出張費は1件につき200円から500円ほど掛かりますが、例えば粗大ごみのタンスを移動させるのは、税込みトータルで3,000円程度。草むしりは3,600円程度という目安です。

「国民的アニメ」の登場人物のように

「御用聞き」は大きな利益が上がっているわけではないですが、とりあえず松岡さんのような常勤スタッフを数人雇用できるぐらいにはなっています。そして、お手軽価格と並んで、「御用聞き」の売りなのが、サービスの提供の仕方。「御用聞き」創業者で代表取締役社長の古市盛久さんの話です。

「御用聞き」代表取締役社長の古市盛久さん
「とにかく、お喋りをします。普通の事業者さんだと怪我されたら困るんで、お客さん終わったら声掛けるんで、隣の部屋居て下さい・・・と、近くに居ていただかないようにするんですけども、私達は逆でずっとお喋りしたり一緒に作業したり、どういうその人らしさがあるのかっていうのを、某TVアニメ番組のサブちゃんみたいな御用聞き屋さんって形でやっています」

私が取材した日は、練馬区の木造家屋の2階にあるベッドを解体して、階段で下ろして外に出すという作業があったんですが、その作業をしている「御用聞き」スタッフは、依頼主の高齢者の方とずっとにこやかに話し続けていました。次に買うベッドはどこでどんな種類のものを買ったら良いか、相談に乗っている感じでしたね。「御用聞き」側としては、こうした悩みや相談を聞くのも、依頼主のニーズを汲み取る上で、重要です。またこうしたやり取りをしている内に、はじめは電球替えなどの簡単な作業を頼んでいた利用者が、新たに「たすかるサービス」を頼むきっかけにもなります。

「御用聞き」を訪れた利用者
「今回は、草むしりと木を切ってもらう見積もりを出しに来ました。前は2階にあるソファーとか整理ダンスを下の階へおろしていただきました。スタッフの方がとても親切でね、もう好印象ですよ」

この方は、独り暮らしの高齢者女性なんですが、折に触れて近所の方々にも、「御用聞き」のサービスを、紹介していると言います。「御用聞き」が「地域の人に喜んでもらえることをしたい」と、先述のサービスを行うようになって6年が経ちました。サービスを提供する側としては次のような場面に出会うことで、やりがいを覚えると、「御用聞き」パートナー松岡さんは語ります。

「御用聞き」常勤パートナー:松岡健太さん
「お風呂のカビ取りをやったときのことです。もう天井が真っ黒な状況で、カビ取りさせていただいたんです。終わった後、おばあちゃんがすごく喜んでくれて、もう手を握って涙流されながら「もうあなた、この仕事ずっと続けてね」って言って下さったというのは、あの自分もすごく印象的でした」

「介護保険でカバーできないエアポケットを」

「御用聞き」ではひと月に60件ほどの依頼があって、8割が常連ということですが、要介護状態のお客さんも少なくないと言います。公のサービスである「介護保険」と対象となる層は重なるが、こちらは「介護保険」でカバーしきれない、エアポケットの部分に対して、民間のベンチャー企業として正に新たなビジネスモデルを作っています。

現在は、大学生を含めて40数名のスタッフで、東京の板橋区、練馬区、町田市、清瀬市、埼玉県の新座市、和光市でサービスを提供しているわけですが、もっと色んな地域でやってくれというリクエストが届くそうです。そこで、これからどんどん仲間を増やし提供エリアを広げていく計画です。

「御用聞き」代表の古市さん
「2025年に団塊の世代と言われていた方々が、75歳にシフトしてくってことで、目標としては2025年までには、北海道から沖縄まで8割の場所でちょっとのお手伝いの文化なりサービスが、流通できる社会を作っていきたいと思います」

古市さん達は独力で全ての地域をやり切ろうとしているわけではありません各地の仲間とネットワークを作って展開していくことも視野に入れています。例えば北海道で雪かきをするのに東京で料金を決めるのは違うわけで、こうしたサービスも、「地産地消」という発想が必要なんですね。

今回紹介した「株式会社 御用聞き」はネット検索で公式ホームページがご覧になれます。お問い合わせの番号は0120-309-540「株式会社 御用聞き」です。
平日の午前9時半から午後5時の間にお願いします。

(担当:松崎まこと)