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靴箱からMASACAのカンヌ女優! デビュー20年をプレイバック~尾野真千子さん

コシノジュンコ MASACA

2017年10月29日(日)放送

ゲスト:尾野真千子さん(part 2)

1981年、奈良県生まれ。中学生の時に河瀬直美監督の目にとまり、映画『萌の朱雀』で女優デビュー。高校卒業後 本格的に女優活動をスタートし、2007年には再び河瀬監督とタッグを組んだ『殯の森』に出演。この作品はカンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリを受賞しました。2011年、コシノさん姉妹の母でファッションデザイナーの小篠綾子さんをモデルにしたNHK連続テレビ小説『カーネーション』のヒロインに抜擢。それまの陰のある役柄とは一線を画すパワフルな演技が高く支持され、東京ドラマアウォード2012主演女優賞など数々の個人賞を受賞しました。4人姉妹の末っ子。

masaca_171022i出水:たしか、河瀨直美監督の「萌の朱雀」が公開されたときは16歳!

尾野:15歳・・・あ、公開のときはもう16歳か。

出水:奈良でスカウトされたんですか?

尾野:そうです、学校で。中学校。

出水:ええっ?!

尾野:ヒロインの女の子を探しに来てくれて。原宿とかあるわけじゃないので、学校にしか子供がいないから(笑)たまたま掃除の時間で、私が1人で靴箱を掃除してたら河瀨監督が見つけてくれて。

JK:よかったね、靴箱が外で! 教室の中やったらわからへんもんね。これからみんな、靴箱キレイにするわよ(笑)

出水:当時から女優になりたかったんですか?

尾野:いいえ。まったく。

JK:女優っていう仕事もわからなかったわよね。

尾野:わからなかったです。そんなことを言う子は場違い、って言われるくらい。・・・だったんですけど、私はそれをやっちゃった(笑)でも、映画も結局わからないまま。台本も何を書いているのかよくわからなかったし。台本がまず読めなかったんですよ。

JK:国語の授業みたいなもんよね。それは標準語?

尾野:いえ、奈良弁です。奈良の映画だったので。ト書きがあって、シーンが分かれてて、朝からいきなり夜へシーンが飛ぶじゃないですか。意味がわからなくて! いや、朝からふつう昼になるでしょ、みたいな(笑)全然わからないって言ったら、途中から「もう読まんでいい」って言ってくれて、そこからは「次は何をしゃべんの?」「あんたはこれ言い」みたいな感じで、全部教えてもらって。

JK:まるで先生ね。そうやって、最初からカンヌ映画祭でしょう。カンヌには行ったの?

尾野:行けなかったです~(*´з`) そもそもカンヌがナニモンなのか知らなかったです。みんな騒いでるけど、カンヌって何? みたいな。

JK:ははは!

尾野:何にもわからないまま、東京に出てきて、東京でもいろいろ教えてもらって。

JK:東京に出てきたときは?

尾野:一人暮らしです。高校を出てから。高校時代にバイトして、資金をちょこっとずつ貯めて。

JK:えらいねー。お父さんが仕送りしないって言ったんでしょ?

出水:心配だったから・・・出て行ってほしくないっていうのもあったんですかね?

尾野:姉たちも、仕送りもらわずに家から通えるところに仕事を見つけたんです。だから私だけ甘やかすことはできない、って言われて。「やりたいことがあるなら、自分で頑張れ」って。

JK:アルバイトはどんなことしたの?

尾野:村営の旅館があったんで、そこで働かせてもらいました。

JK:じゃあ、仲居さんの役できるね!

出水:当時はまだ10代だから、ちょっとホームシックになったり、家族が恋しくなったことはありましたか?

尾野:ありますよ~、やっぱり。6人家族で、かわいがられて育ったので余計寂しくて、毎晩のように電話してましたね。

JK:私のときはケータイなんかないから、電話かけて、「電話ちょうだいっ!」って言って切るの(笑)電報よりも短い(笑)だって、そうしないと自分で払ったら大変だから。それが一番上手な方法。

出水:意外ですけど、尾野さんは上京した時はオーディションに落ちたこともあったそうですね。そういうときは何を支えにしていたんですか?

尾野:失敗したら「帰ってこい」って言われるんで、とにかく「失敗した」とは言わない。思わない! 落ちたらつらいですけど、「あぁ、まあそんなもんやろな。そんな頑張ってなかったし、次がんばろ!」みたいな。

出水:うわぁ、切り替え上手!

尾野:いや、本当に連れて帰られちゃうので! 「2年で芽が出なかったら帰ってこい」って言われてたんです。それで2年ぐらい経ってくると、「お前まだアカンな」とか言われるじゃないですか。そしたら私もうまいもんで、「いや、実はこれから仕事入ってるねん」。だから実家に帰っても、長居せずに、すぐ東京に戻って。仕事があるからって。ないのに、あるって嘘ついて(笑)

JK:親を安心させようとしてたのね。

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出水:尾野さんは今年、映画デビューから20周年を迎えるんですよね。

JK:えっ、もうそんなになる? 出が早いからねえ。あっという間にベテランね。

尾野:いま思えばあっという間でしたね。「カーネーション」に出てから忙しくさせてもらったので、その間は早かったです。

JK:「カーネーション」で苦労したよね。

尾野:「カーネーション」にいくまでが苦労しましたね。「カーネーション」は夢の世界、私にとってやりたかったことだったので。

出水:ターニングポイントになったのはどの作品ですか?

尾野:皆さんに認識してもらえたという意味では「カーネーション」ですね。自分にとっては、河瀨監督に見つけてもらった時がターニングポイントだと思いますが、皆さんにとっては「カーネーション」でしょうね。

JK:ドラマは毎日必ず見るわけだから、あれは強いですよね。映画は映画館に行かないとだめだけど、いやがおうでもテレビで見るわけだから。1回見ると、ずっと見ずにはいられない。

出水:毎日のルーティーンになりますからね。

尾野:ファンレターも小学生からもいただいて。今までそういう年代の方からのファンレターってなかったので、おじいさん・おばあさんが書いた字とか子供の字とか見ると本当にうれしかったですね。

出水:撮影現場や楽屋で、「これがないと安心できない」っていうのはありますか?

尾野:移動の時に、ネックピローがないと移動できないんです(笑)

JK:首が長いから(笑)

尾野:でも、移動車でそれをしてると、作ってもらった髪形が眠っていても崩れないんです!

出水:メイクさんへの素晴らしい気遣いですね!

尾野:いや、お直しが嫌いなんです(^^)拒否をする、っていう時がたまにあります。ちゃんと座らせられたりしますけど。

JK:ドラマは大正時代から始まってるじゃない?あの着物スタイルがよかったのよね。似合ってた。だから、後々そういう役もあると思う。

尾野:着物はもともと好きだったんですよ。母が大好きで。最近はなくなりましたけど、お正月とか何かにつけて、着物を着たら?と母はよく言ってましたね。高校時代は習いにも行ってました。

JK:きっとそこが始まりだったから、カッコよかったんだと思う。うちのお母ちゃんは、着物を着て洋服作ってたからね。自分で洋服作っておきながら、着物を着てるの。

尾野:そうなんですよね!みんな不思議がってました。「なんであの人は洋服作ってるのに着物なんやろ?」って。

JK:着物の上に着るコートってあるじゃない? あれは洋服を作ってる人じゃないとできないのよ。呉服屋さんじゃできない。それで仕事が早い早い! 生地をシャーッと切って。

尾野:そうそう。だから私も、なるべく早くってお稽古しましたもん。あれ、なかなか切れないんですよ。鋏がよくないと切れないし、腕もよくないといけないし、いろんなことが重なると“シャッ”といけるんですけど、その“シャッ”がなかなかうまくいかないんですよ!

JK:私はすっごい得意!ちっちゃいころからずっと見てるから、生地はシャーッと切るもんだと思ってたの。みんな怖がって切るけど、「こんなのシャッて切ったらすぐ終わるわよ」って(笑)

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JK:カンヌ映画祭に何度も行ってるでしょ?でも、そういう経験ってなかなかないのよ。

尾野:そうなんですよ! ありがたい話です。

JK:行くのは簡単、でもあそこのステージに立つっていうのはすごいことよ!

尾野:一番のご褒美だと思いました。フラッシュがたかれるじゃないですか、その時の気持ちよさ! もう味わったことのない気持ちよさです!

JK:レッドカーペットで足が宙に浮いた?

尾野:浮きまくり! なんでしょうね、ひとつの作品が終わって、それが評価されて行くわけですから・・・喜びすぎて・・・何と言ったらいいんでしょうね。

JK:カメラマンがずらーっといて、みんなブラックタイじゃない?

尾野:そうそう、みんな「マチコー、マチコー」って呼ぶんですけど、1回目はわからないからキョロキョロするじゃないですか。2回目になってくると慣れてきて、声をかけられても「Hi!」みたいな(笑)

JK:あの写真って売るのよね。

尾野:はい、写真ブースみたいなのがあって、売ってます。私も買いに行きました、自分の(笑)

出水:え?! まさか女優さんが自分の写真を買うなんて??

JK:でも、みんなそうやってるよ。結局自分で撮れないから。

尾野:そこでしか手に入らないので。しかもカッコよく撮ってくれたりしてるんですよね!しっかり保存してます(^^)色褪せちゃダメなんでね。

=OA楽曲=
M1. 新しい時代ワルツ – ピアノ / 清水靖晃

M2. There Is No Greater Love / Jimmy Scott