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「ファッツ・ドミノを偲んで〜秋の青空に映えるニューオーリンズピアノ」特集

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによるニューオリンズピアノ特集!

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高橋芳朗のミュージックプレゼント ボディポジティブソング特集http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20171027112102

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

※以下、番組内容書き起こし by みやーん(文字起こし職人)

【高橋芳朗】
今週はこんなテーマでお送りしたいと思います。「ファッツ・ドミノを偲んで〜秋の青空に映えるニューオーリンズピアノ特集」。今週24日、ロックンロールの創始者のひとりでありニューオーリンズを代表するピアノ奏者、ファッツ・ドミノが亡くなりました。89歳でした。

【ジェーン・スー】
大往生ですよね。

【高橋芳朗】
そうですね。自然死だったということもありますし、大往生と言っていいかもしれません。ただ、今年の3月にチャック・ベリーが亡くなっていることを考えると、今年はロックンロールの草分け的存在をふたりも失ってしまったことになりますね。今日はそんなファッツ・ドミノを偲んで、ニューオーリンズスタイルのピアノ演奏が聞けるリズム&ブルースを特集したいと思います。

【ジェーン・スー】
おっ、いいですねー。

【高橋芳朗】
ニューオーリンズピアノの特徴は、軽快に転がっていくような、跳ねるような音色のピアノ。旋律を奏でるというよりは、打楽器的にピアノを演奏するような感じになります。まずはそんなニューオーリンズピアノの魅力が堪能できる曲を3曲紹介しましょう。いま言ったようなニューオーリンズピアノの特徴は聴いてもらえばすぐに理解してもらえると思います。まずはそのファッツ・ドミノの1953年の作品から。

M1 Mardi Gras In New Orleans / Fats Domino

【高橋芳朗】
続いては、ニューオーリンズピアノのパイオニア的存在、プロフェッサー・ロングヘアの「Big Chief」。1964年の作品です。この人はファッツ・ドミノの先輩にあたるひとですね。さっきの「Mardi Gras In New Orleans」もこのプロフェッサー・ロングヘアが歌って有名になった曲になります。1964年のレコーディングということでさっきのファッツ・ドミノよりもぐっとファンキーな演奏になっていますが、コロコロと気持ちよく転がるニューオーリンズピアノの魅力はここでも聴くことができます。

M2 Big Chief / Professor Longhair

【高橋芳朗】
3曲目はニューオーリンズの音楽を世界に広めた最大の功労者のひとり、ドクター・ジョンの「Tipitina」。これは1972年の作品です。この曲もプロフェッサー・ロングヘアが歌ってスタンダード化した曲ですね。まったりとした演奏はよく晴れた秋の昼下がりに聴くのに最高だと思います。

M3 Tipitina / Dr. John

【高橋芳朗】
では、ニューオーリンズピアノの特徴をつかんでもらったところで、ニューオーリンズピアノの影響を受けてつくられた最も有名な曲を聴いてみましょう。ビートルズの「Lady Madonna」、1968年の作品です。もうイントロ一発でわかると思います。

M4 Lady Madonna / The Beatles

【ジェーン・スー】
うわー、もろですね!

【高橋芳朗】
これはポール・マッカートニー主導でつくられた曲なんですけど、彼自身がファッツ・ドミノにインスパイアされてつくったことを認めています。ビートルズのメンバーがファッツ・ドミノから強い影響を受けていることは有名な話で、ジョン・レノンもポール・マッカートニーもソロでファッツ・ドミノの「Ain’t That A Shame」という曲をカバーしていますね。ポールはファッツ・ドミノのトリビュートアルバムに参加していたりもして。

【ジェーン・スー】
おー、そうなんだ。

【高橋芳朗】
この流れで最後にもう1曲聴いてもらいたいんですけど、実はファッツ・ドミノ、このビートルズのオマージュがよほどうれしかったのか「Lady Madonna」をリリース後わりとすぐにカバーしているんです。

【ジェーン・スー】
へー!

【高橋芳朗】
オマージュを捧げられた本人がその曲をカバーするという非常に珍しいケースですが、これが非常にすばらしい仕上がりになっています。

M5 Lady Madonna / Fats Domino

【ジェーン・スー】
すごい! こっちがオリジナルみたい。

【高橋芳朗】
そう、どっちが本家かわからなくなる。

【堀井美香】
こんなリズムになるんですね。

【高橋芳朗】
やっぱりビートルズ版よりもピアノを弾くときのアタックが強いんでしょうね。

【ジェーン・スー】
「実はビートルズの方がカバー」って言われたら「なるほど!」って思っちゃいそう。

【高橋芳朗】
というわけでニューオーリンズピアノの特集をお送りしてきましたが、ニューオーリンズ出身のピアニストとしては実はハリー・コニック・ジュニアがそうなんですよ。彼もいま聴いてもらったようなリズム&ブルース色の強いアルバムを出しているので、ニューオーリンズピアノに興味をもたれた方はぜひチェックしてみてください。

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア(稀にかかる邦楽はディレクター選曲)。最新1週間のリストは以下です。

10/23(月)<

(11:05) Stormy / Santana
(11:15) Rosalinda’s Eyes / Billy Joel
(11:44) Darlin’ / Paul Davis & Susan Collins
(12:16) Wait a Little While / Kenny Loggins

10/24(火)

(11:03) Heaven Knows I’m Miserable Now / The Smiths
(11:17) Another Bridge / Everything But The Girl
(12:18) Lost Weekend / Lloyd Cole & The Commotions
(12:27) Can You Keep a Secret / The Lotus Eaters

10/25(水)

(11:03) Like a Rolling Stone / Bob Dylan
(11:15) All I Really Want to Do / The Byrds
(12:16) Leaves That Are Green〜木の葉は緑〜 / Simon & Garfunkel
(12:25) Did You Ever Have to Make Up Your Mind?〜心に決めたかい?〜 / The Lovin’ Spoonful
(12:51) Making My Mind Up / The Turtles

10/26(木)

(11:02) One Love / The Wailing Wailers
(11:15) Something You’ve Got / Alton Ellis & The Flames
(11:43) My Daily Food / The Maytals
(12:51) The Hop / Derrick Morgan

10/27(金)

(11:02) Walking Into Sunshine / Central Line
(11:43) It’s A Shame / The Spinners
(12:15) Mama Used to Say / Junior
(12:51) Paradise / Change
※この日は雑誌フィガロとのコラボ企画のため、ジェーン・スーが選曲を担当。